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カンヌでパルムドール(最高賞)を受賞してしまった異常作

『TITANE/チタン』車とイタす女性の超変態な“純愛”映画!!

文=バフィー吉川(ばふぃー・よしかわ)

『TITANE/チタン』車とイタす女性の超変態な純愛映画!!の画像1
© KAZAK PRODUCTIONS – FRAKAS PRODUCTIONS – ARTE FRANCE CINEMA – VOO 2020

 脳裏に焼き付くような、強烈で生々しい描写で、カニバリズムに目覚める少女の姿を描いた『RAW~少女のめざめ~』(2016)は、映画を観た観客が吐き気を催し、試写や映画館でゲロ袋が配られたことでも話題となった作品だ。

 そんな異質な作品で、鮮烈なデビューを果たしたジュリア・デュクルノー監督の最新作『TITANE/チタン』。観た者が無傷でいられないような強烈な余韻、トラウマを残す作品であることは言うまでもないが、なんと今作は第74回カンヌ国際映画祭において、パルムドールを受賞してしまった。

 前作同様に、痛々しい描写からは目を背けたくなるかもしれないが、描かれているのは、愛への探求だ。

『TITANE/チタン』車とイタす女性の超変態な純愛映画!!の画像2
© KAZAK PRODUCTIONS – FRAKAS PRODUCTIONS – ARTE FRANCE CINEMA – VOO 2020

 当然ながら、悪趣味と思う人もいるだろう。主人公の感情が理解できないと言う人もいるだろう……。

 しかし、世間から植え付けられてきた固定概念を捨て去ることで、新たな視点が生まれる作品でもあるということは、自身を持って言うことができる。

 その証拠として、世界のカンヌが、ジュリア・デュクルノーの描き出す、変態的でありながらも、スクリーンから溢れ出るほどの映像センスとカリスマ性、そして彼女が描く独創的な愛の物語を、無視できなかったのだから。

 カンヌさえも魅了した『TITANE/チタン』がついに日本上陸! 2022年4月1日から公開される。

【ストーリー】
幼い頃、交通事故により頭蓋骨にチタンプレートが埋め込まれたアレクシア。彼女はそれ以来<車>に対し異常な執着心を抱き、危険な衝動に駆られるようになる。遂に自らの犯した罪により行き場を失った彼女はある日、消防士のヴィンセントと出会う。10 年前に息子が行方不明となり、今は独りで生きる彼の保護を受けながら、ふたりは奇妙な共同生活を始める。だが、彼女は自らの体にある重大な秘密を抱えていた……。

※次のページからネタバレを含みます!

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