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今度はうしろシティ…キングオブコント決勝3度の実力があっても解散がくやしい

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イラスト/新道竜巳

 ついにこの時が来たか。最近コンビで活動していなかった、うしろシティが4月30日に解散しました。私は、面白いコンビが休業したときくと、気になって心配でしょうがなくなります。「もしや……」と思ったことが現実になるとどうしても、悔やまれる気持ちでいっぱいになります。

 うしろシティさんは、キングオブコントを2012年、13年、15年と過去3度も決勝に進出するほどのコンビです。「キングオブコント」といえば現在、芸人が売れるきかっけとして一番、注目されている賞レースの1つ。そこで3度も、決勝に行ったほどの実力があるのに、解散しなければならない事なんてあるのかと思って仕方がないです。芸人の間でもコントには定評があり、実力派コント師としての存在だっただけに何とも言えない気持ちになった方は多かったのではないでしょうか。

 所属する松竹芸能の中でも一時期はトップで人気があり、単独ライブは即完売、事務所ライブにも、うしろシティが出ていれば必ず満席になっていました。そしてライブ後は出待ちのお客さんが列になって待っており、それを2人で丁寧に対応していたので、根強く応援していた方も多かったことでしょう。

 コントだけでなく11~14年に開催していた漫才の賞レース「THE MANZAI」にも参加していました。私もは、彼らが1回戦に登場をしただけで黄色い声援が飛び交う……なんて現場に遭遇したこともありました。

 金子学さんが体調不良の為に20年12月~21年6月4日まで休業された事もありました。ここで気になったのが復帰後のコメントです。

 復帰後の活動内容については、「コンビ間で話し合い、まずは個々の活動から始めるという事になりましたのでうしろシティとしてのコンビ活動は一旦休止とさせて頂きます」としていたんです。この時点で、コンビ活動には見切りをつけていたかのようにも感じてしまいました。

 金子学さんはうしろシティの前はナナイロ(05~08)というコンビでも活動しており、この頃からコントは面白く爆笑オンエアバトルにも2回出場して1度は501KBという降雨得点を獲得するなど目立っていました。私と同じライブに出演していたこともあり、中野TWLという劇場で行われていた「イルカのしっぽ」というライブでは圧倒的な存在感があり、他者を寄せ付けない面白さがありました。

 ナナイロの解散時も驚きましたが、後にうしろシティとしてより大きく羽ばたくコンビとなり腰を抜かしたものです。

 一方、相方の阿諏訪泰義(あすわたいぎ)さんはスクールJCA(プロダクション人力舎のお笑い養成所)13期生。うしろシティ以前にはワンスター(04~08)というコンビを組んでおり、養成所から卒業間もなくのタイミングで、なかの芸能小劇場でのお笑いライブでネタを見たときに「面白いコンビがまた出てきたなー」と感心した覚えがあります。

 それくらい形になるのが早かったのに4年間の活動で解散し、後のうしろシティとんらいました。当時「この2人がコンビを組んだのか!最強じゃないのか!?」と思いました。見た目の清潔感とネタのクオリティ、人気、どれをとっても1流になる芸人さんとしてしかみえず、キングオブコントの決勝進出でその、存在は明らかになりました。

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