宇垣美里、ドラマ『明日カノ』のハマり役で女優ブレイク間近　田中みな実との“過去と現在”

　2019年にフリーとなった元TBSアナウンサーの宇垣美里。独立当初はTBSの先輩だった田中みな実と比べられることも多くあった宇垣だが、現在は独自の路線を突き進んでいる。

「宇垣、田中は2人とも近年のTBSを支えてきた人気アナでしたから、宇垣がフリーになった時は“田中みな実のマネをした”なんて言われたこともありました。少々キャラが被っていることもあり、独立後の宇垣には男性向けグラビア出演やバラエティ番組への出演など、田中の“二番煎じ”のようなオファーがきていたものの、ほとんど断っていたようです。露出が減ったことで、一時は“宇垣は独立に失敗した”なんて声も聞こえてくるほどでした。でも、宇垣は自分でしっかりと仕事を選び、雑誌の連載など執筆活動にも挑戦。そのかいあって趣味のコスメ・メイクやマンガに関する書籍を発売し、これが名刺代わりになっています」（スポーツ紙記者）

　かつては比べられることも多かった宇垣と田中だが、それぞれ活動の幅を広げているようだ。

「結果的に自分の好きなことを仕事にしている宇垣と、人間関係や仕事をうまく調整して世渡り上手に人気を得ている田中という印象があります。TBSの人気女性アナという出自はもちろん、同性人気が高いなど共通点も多い両者ですが、少しづつ各々のカラーがついてきたのでは。そもそも田中と宇垣は基本的に“共演NG”なので、直接交わり合うことはないと思いますが……」（民放関係者）

　そんな宇垣が出演して話題を呼んでいるのが、ドラマ『明日、わたしは誰かのカノジョ』（以下『明日カノ』、MBS／TBS系）での演技だ。

「『明日カノ』で宇垣は、“レンタル彼女”として働きながら整形を繰り返し、年齢を20代と偽って彼氏と結婚目前の付き合いをしている彩役を演じています。若い女性主人公たちがさまざまな問題や葛藤を抱えながらしたたかに生きる様を描いた漫画が原作で、熱心な女性ファンが多い人気作。それだけに、実写のキャスティングを不安視する声も多かったのですが、宇垣の彩は『イメージ通り』との評判で、まさにハマり役だったと言えます。
　
　実は、宇垣にはこれまでもドラマや映画出演のオファーも多かったのですが、フィクションの世界を真剣に愛している彼女だけに、しっかりと演じられる自信がないからと断ってきたそうです。作品を慎重に選びながら、昨年7月期のドラマ『彼女はキレイだった』（関西テレビ・フジテレビ系）で本格的に女優デビュー。相当な凝り性なので、いまは徹底的に演技の研究をしています」（民放関係者）

　『明日カノ』をきっかけに、宇垣の人気はさらに爆上がりしそうだという。

「ついこの前までアナウンサーをしていたとは思えないほどの演技力だと評判で、SNSでも視聴者の共感を呼んでいます。配信系のドラマや映画への出演オファーもきているようですが、やはり本人は今後も自分にできる役を厳選して出演していくそうです」（民放関係者）

　一方の田中も現在、ドラマ『吉祥寺ルーザーズ』（テレビ東京系）に出演中だ。もし宇垣と田中が共演すれば大きな話題になること間違いナシだが、いつかあり得るのだろうか。

小林真一（フリーライター）

テレビ局勤務を経て、フリーライターに。過去の仕事から、ジャニーズやアイドルの裏側に精通している。

こばやししんいち