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庄村聡泰(ex-[Alexandros])、SixTONES『CITY』全曲聴いて“くそう。好きだ。”

文=庄村聡泰(しょうむら・さとやす)

庄村聡泰(ex-[Alexandros])、SixTONES『CITY』全曲聴いてくそう。好きだ。の画像1
SixTONES

 おっさんは今、歯ぎしりが止まらない。

 口惜しい思いに焦がれる身体は激しく、そして小刻みにがたがたがたと震えている。がちがちがちと噛み続けた爪はすっかりと擦り減ってしまい、このままだとうっかり指ごと食いちぎってしまいそうだ。いや、ふふふ、もうこの際いっその事だ。食いちぎってしまおう。

 最早特段必要もないだろう。先週末に行われたSixTONES全国ツアー「Feel da CITY」広島グリーンアリーナ2デイ公演に行きたかったけど行けなかったけど行きたかったから行けなかったからもう、逝ってやるうううな衝動を必死に抑えながら『CITY』の原稿を書く為に動かさなければならないこんな指などもう、要らない。

 あ、でも指ねえとマスカラ(もうこの曲はタラランタラランピーンなイントロが優勝過ぎる)塗る時大変だよな。

 いや、でもマスカラ塗る時なんかねえか。

 だっておっさんなんだもの。

と、かつてない程に失意の中での執筆となるこちらの原稿は前回の記事の続きである。

 SixTONESのセカンドアルバム『CITY』。もしこの街をアド街ック天国で取り扱ってしまった日には、きっと他の街の出番が永久に訪れなくなるであろうと思うくらいに掘り甲斐のある街であった為、正直な所を申し上げるになかなか手を付けられず、そして纏め切れずにあったのだった。

 要するに収録されているインタールード込全19曲の密度情報量バリエーション流れその全てがまあ物の見事に濃ゆいわ深いわ手強いわで一向に街から出られねえどうしような思いと、

 収録されているインタールード込の全19曲の密(中略)で一向に街から出たくねえまあいいかな思いと、

 ついでにこんなアルバムのツアーとかそりゃあもうさぞかし良いに決まってらあでも行けなかったな歯痒いな口惜しいなの思いで、

 揺れて揺れて今心が何も信じられないまま咲いていたのはmy rosy heartな状態にあったのだ(そもそもLUNA SEAの大ファン所謂”SLAVE”である筆者にとってSixTONESに「Rosy」のタイトルを冠する曲があると言う事自体が前記事の切っ掛けでもあった事をここに告白しておく)。

 仕様によって曲順が変わると言う試みがなされている当作、おっさんが耳にしたのは通常盤であるのでそちらに沿っての記述となるのだが、ジャジーなギターやグラスの音にいきなりハッとさせられるオープニングを経て上述の通りイントロ大優勝な「マスカラ」。ファンキーでスムース、随所に散りばめられたワウ的な音色が捻じ曲がった恋模様を演出する。”いじけてばかりで”と言う歌詞で締め括られるとは何とも挑戦的な実質1曲目である。

 心情、荒んどるなあ……の思いを更に「Rosy」の体感5秒の3分間で引っ掻き回されるとスウィングするポップな歌メロやリズムが華やかな「フィギュア」へ続く。”ショーウィンドウに並ぶ僕ら 代替不可であれよフィギュア”との、ボーイズグループである自負と皮肉を織り混ぜたかの様なラストのタイトル回収もまた、挑戦的に聴こえてくる。この聴き手に”踏み込んで”来る感覚が、すこぶる気持ち良い。

 再度のインタールードを経て場面転換。激しい恋心をアッパーなダンスチューンに乗せて歌われる「Odds」。ベースフルテンで聴きたいアゲ特化型の「WHIP THAT」はアルバムの時系列も踏まえるとド深夜の狂乱と言った所だろうか。うん、酒飲みてえ(笑)。からのゴスペル調の楽曲をここで持って来るか! な前曲との落差が楽しい「Everlasting」。優しく雄弁に語り掛けられるメッセージソングの趣きであるが、アルバム前半の締めとしての役割も担っているのであろう。メンバーの歌声がより冴え渡る「THE FIRST TAKE」のバージョンも必聴(何だかおっさんはサビにMR.BIGの「To Be With You」みを感じて胸がアツくなったと言う不要な追記もしておきます)。

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