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アレのどこが面白いの?~企画倉庫管理人のエンタメ自由研究~

ダチョウ俱楽部のギャグは「一般人でも使える見事なフォーマット」

文=深田憲作(ふかだ・けんさく)

ダチョウ俱楽部のギャグは「一般人でも使える見事なフォーマット」の画像1
ダチョウ俱楽部 太田プロダクション 公式サイトより

 放送作家の深田憲作です。

企画倉庫」というウェブサイトを運営している私が「あの企画はどこが面白いのか?」を分析し、「面白さの正体」を突き止めるための勉強の場としてこの連載をやらせてもらっています。

 今回のテーマは「ダチョウ俱楽部のギャグ」です。

 先日、上島竜兵さんの訃報がありました。

 おそらくこの記事が出ているタイミングでは、少し報道も落ち着いていると思いますので、あえてこの時期に出させていただきました。

 日本人であれば、特に男性であれば、多くの人がプライベートでダチョウ俱楽部さんのギャグを拝借した経験があるでしょう。「じゃあおれがやる。おれがやるよ。どうぞどうぞ」「喧嘩してからのキス」「地面を踏んでみんながジャンプ」など。これらのギャグは芸人でなくても、一般の人がプライベートで使ってしまいたくなる、そして実際に使ってしまう、見事な“企画”と言えると思います。「ギャグの発明王」と言っていい芸人さんです。

 私はかねてより「嫌いな男の代表格だった出川さんがここまでの人気者になったように、ダチョウ俱楽部さんもこれまで以上に脚光を浴びる時が来る」と、近しいテレビマンと話していました。こんなことを言うと逆に失礼かもしれないのですが、正直に申し上げて「功績に対して評価が追いついていない芸人」だと思っていました。もしも、ギャグに権利があって、一般の人が使った分だけ使用料が芸人に入るのならば、その権利収入は芸人の歴史を100年辿っても、ダチョウ俱楽部さんが1位になるのではないでしょうか。僕の脳内計算では、志村けんさんとダチョウ俱楽部さんがトップ争いをしています。

 上島さんの訃報の前から、このコラムでダチョウ俱楽部さんのギャグについていつか書きたいと思い、スマホに「ダチョウ俱楽部のギャグのどこが凄いのか?」をメモしてありました。それをこのようなタイミングで吐き出すことになったのは寂しい気持ちもありますが、ここで改めてダチョウ俱楽部さん、ならびに上島竜兵さんが偉大な芸人であることを、再認識できるのではないかと前向きに考え、パソコンに向かっております。

 さて、ダチョウ俱楽部さんのギャグのどこが凄いのか? これは先述したように「一般の人でも使えてしまう見事なフォーマット」であることだと思います。

 ではなぜ、一般の人でも使えるのか? そして使いたくなるのか? それは、ダチョウ俱楽部さんのギャグが「流れの中で使えるもの」だからだと思います。

 通常ギャグというのは、単発的・突発的であるモノが多いです。流れに関係なく放り込むというか。(そのギャグをやる芸人本人にとっては、前後の流れがあってそのギャグをやっているのかもしれません)少なくともダチョウ俱楽部さんのギャグは、前段の流れが明確に存在します。

「どうぞどうぞ」はゲームやチャレンジなどで、それを誰がやるのかを決める時に繰り出されるギャグ。「喧嘩してからのキス」もトークやゲームで誰かとの対立構造が出来た時に繰り出されるギャグ。「地面を踏んでみんながジャンプ」も上島さんが何かしらの怒りを感じる流れがあった後に繰り出されるギャグ。

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