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日本発のリアリティ番組『はじめてのおつかい』にアメリカの子供が嫉妬!

文=本田路晴(ほんだ・みちはる)
日本発のリアリティ番組『はじめてのおつかい』にアメリカの子供が嫉妬!の画像1
『はじめてのおつかい』NETFLIX 公式サイトより

 日本テレビ系列で1991年から30年以上にわたり放映されている人気長寿番組『はじめてのおつかい』。不定期の放送とはいえ、日本で生まれ育ったならば誰もが一度は、生まれて初めて「おつかい」に挑戦する子どもたちの奮闘ぶりを目にしたはずだ。

 そしてこの3月31日からネットフリックス(Netflix)で配信が始まり、海外でも人気を博している。英語版のタイトルは「はじめのおつかい」の直訳「First Errand」ではなく、“十分おっきいもん”のニュアンスを意味する「Old Enough!」となっている。

 お馴染みの横断歩道のための黄色い旗と水筒をもった子どもが親に頼まれて、初めて一人でおつかいに挑戦するも、時に何を頼まれたかを忘れたり、品物を間違えたりする姿が海外の視聴者にも微笑ましく映り、今回のブレイクに繋がったようだ。

 その半面、治安上の問題から子どもに対する親の保護を義務付け、子どもの単独行動を原則、法律で禁じる米国ではまた違った受け止め方をされている。

 州法によっての違いはあるものの、米国は基本、親に13歳以下の子どもたちに対する保護監視を義務付ける。時に2歳の子どもまで登場する「はじめてのおつかい」のような番組に、自分の子どもを出演させたりしたら、真っ先に保護者の監督責任を問われ、最悪の場合は逮捕ということにもなりかねない、

 実際、米国ではショッピングモールを訪れた日本人の親が車内で気持ちよさそうに眠っている子どもを起こすのは可哀そうだと思い、車中に子どもを残し買い物に行き、保護責任を問われ逮捕された事例もあった。

ニューヨークタイムス紙で米国の子育て見直し論に展開

 日本と比べ治安が悪く、銃乱射や誘拐事件も多発する米国では、子どもに一人で「おつかい」に行かせることなど土台無理な話なのかもしれない。でも、米国ではありえない、この日本のリアリティ番組が現地でも人気を集め、とうとう子育てについての記事で有名な米紙ニューヨークタイムスのオピニオン・ライター、ジェシカ・グロスにも取り上げられた(同紙4月16日電子版)。

 グロス氏は銃乱射事件に象徴される米国の治安の悪さ、街並みが小単位のエリアで区切られ交差点が多く、車が低速で走らざるを得ないため、子どもたちをおつかいに行かせることが可能な日本の交通事情など、日米の違いは認めつつも「少なくとも過去十数年の間に、アメリカ人が保護主義に傾倒し過ぎたという考えを受け入れるべきであり、子どもにもっと自分たちで行動させるよう、考え直す必要があるのではないか」と述べている。

 グロス氏が引用した米疾病予防管理センター(CDC)が2012年に行った調査によると、米国の大人は平均して、子どもは7歳半で一人でお風呂に入れる、10歳前後で一人で自転車に乗れる、13歳になれば一人で家に置いておいても大丈夫と考えている。

 そうした背景を考えれば、「初めてのおつかい」に登場する日本の2歳から6歳の子どもが撮影中、テレビ局のクルーが見守っているとはいえ、一人で買い物に行く姿は米国人には驚きとしか映らないだろう。

 同記事で米国の子育ての見直しの必要性まで訴えたグロス氏は「Old Enough!」を末っ子と一緒に見たという。末っ子は「自分より年下の子どもたちがほとんど、一人でたくさんの刺激的なことをすることが許されていることに、とても嫉妬し苛立ちを感じた」という。しかし、グロス氏は「番組に登場した子どもたちが、ありふれた仕事をやり遂げた後の喜びを小さな顔に表しているのを見ると、娘たちにもどんな形であれ、この勝利の感覚を味わせてやりたい」と最後に記事を結んだ。

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