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MARUOSAの「かた焼きそばのフィロソフィー」第16回

レモン噴射で梅雨の湿気も吹き飛ぶ! 芝公園「綿徳」の揚げやきそば

文=MARUOSA(マルオサ)

レモン噴射で梅雨の湿気も吹き飛ぶ! 芝公園「綿徳」の揚げやきそばの画像1
(以下、写真/Yuco Nakamura)

 シュプリームのコレクションに楽曲を提供し、海外の有名音楽フェスに出演するなど、国内外で評価されてきた“エクストリーム・ミュージシャン”のMARUOSA。他方で“かた焼きそば研究家”としての顔も持ち、近年は『マツコの知らない世界』(TBS)や『新・日本男児と中居』(日本テレビ)、『たけしのニッポンのミカタ!』(テレビ東京系)といった地上波のテレビ番組にしばしば登場して注目を集めている。そんな彼が、驚愕の絶品・珍品に光を当てながら、かた焼きそばの奥深き哲学に迫る!

 沖縄では早くも梅雨入りらしい。

 ここ数年、季節や気圧に対して身体がダイレクトに反応するようになった。

 それもそのはず、この世に生を受けて40数年、1秒も止まることなく生命活動を維持し続けているのだから、当然ガタもくる。先日は人生初のギックリ腰も発症し、数日間、生きる屍と化していた。

 この原稿を書いている今も雨と低気圧に苛まれ、思考や感情が砂の城を崩すようにサラサラと消えていく。これが「老い」というものなのか。

 残念ながら現代には老いを治す術はない。それならばなおのこと、かた焼きそばを食べ、音楽を作り、趣味の将棋を指し、眠くなったら寝る、そんな人生をまっとうするべきなのだろう。

 そもそも“諦める”という言葉は、

「つまびらかにする。いろいろ観察をまとめて、真相をはっきりさせる」

という、どちらかというとポジティブな意味で使われていたそうな。

 諦念の境地で今日もかた焼きそばを食します。

 今回は、23区の中で一人あたりの所得がもっとも高いと言われる東京都港区へ。

 店舗は都営地下鉄の芝公園駅から徒歩3分ほどだが、乗り換えの都合でJR田町駅から向かうことに。大企業のビルや大学、ホテルなどの巨大建築物が並ぶ表通りを10分ほど歩き、芝園橋交差点の1本手前を右に曲がれば、目的地まで一直線。閑静な雰囲気とは相反する「芝辛・激辛ストリート」のフラッグが妙な存在感を醸し出している。

レモン噴射で梅雨の湿気も吹き飛ぶ! 芝公園「綿徳」の揚げやきそばの画像2

 味の中華「綿徳(わたとく)」。

 感度の良いかた焼きそばファンであれば、お馴染みかもしれない。一見、どこの街にでもありそうな店構えだが、常に客足が途切れることのないこのエリア随一の繁盛店であり、ほかでは食べることのできないハイレベルなかた焼きそばが味わえる貴重な町中華である。

レモン噴射で梅雨の湿気も吹き飛ぶ! 芝公園「綿徳」の揚げやきそばの画像3

 今回も混雑を避けるべく夜営業開始時刻ジャストに来訪したが、早くもひとり、開店を待ちわびたかのように店内へ消えていった。こいつはうかうかしていられない、後に続く形で入店。

レモン噴射で梅雨の湿気も吹き飛ぶ! 芝公園「綿徳」の揚げやきそばの画像4

 30数席ほどの座席と、気風の良い女将さんのキャラクター。仕事終わりのビジネスマンたちが胃袋と心を癒す光景が目に浮かぶ。

 いつからだろうか、優良な飲食店が醸し出す「アットホームな空気感」というものに抵抗がなくなったのは。

 アットホームな空気感といっても、ニックネームが書かれた名札を付けた店員がタメ口で注文を聞きに来たりするような「かりそめのアットホーム」ではなく、意識せずとも店全体からにじみ出てきちゃってる「天然のアットホーム」。

 親元を離れ、社会の荒波に揉まれ傷つき生きているからこそ受け入れることができる、ある意味、特権なのかもしれない。思えば遠くに来たもんだ。

レモン噴射で梅雨の湿気も吹き飛ぶ! 芝公園「綿徳」の揚げやきそばの画像5
 メニューを確認。

 揚げやきそばはもちろんのこと、かんとんメンや特製シューマイ(常温・冷凍持ち帰り可)も女将さん一押しだそうだ。現に注文を待っている間にも、持ち帰り焼売を注文する女性が来店されていた。

 そんな特製シューマイも非常に気になるところだが、後ろ髪引かれる想いで揚げやきそばのみオーダー。

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