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BTS抜いた!韓国で大ブームを起こした“イム・ヨンウン”とは?

文=与良天悟(芸能ライター)

BTSおさえイム・ヨンウンが5月のトップに!人気うなぎのぼりの歌謡曲歌手とは?の画像1

 韓国国内で話題沸騰中の歌手がいる。ファーストアルバム「IM HERO」で業界記録を打ち立てたイム・ヨンウンだ。現在、韓国国内では“イム・ヨンウンシンドローム”という社会現象を巻き起こるほどに、その人気はうなぎ登りである。

 イム・ヨンウンは1991年生まれの30歳。2016年にCDデビューを果たし、トロット(日本で言うところの演歌・歌謡曲などに近いジャンル)の歌手としてキャリアをスタートした。その後、幅広いジャンルの曲を発表。ドラマ「紳士とお嬢さん」のOSTに起用された「愛はいつも逃げていく」などで人気が爆発し、一気にスターダムを駆け上がる。なお、同曲はYouTubeで3700万回再生を記録している。また2022年5月には、公式YouTubeチャンネル全体の累計再生回数が14億2000万回に達している。IM HEROについては、初動で販売数110万枚と大ヒットを飛ばし、ソロ歌手として歴代1位の記録を樹立することに成功している。

 さらに興味深いのは、5月には韓国国内でBTS、PSY、IU、BLACK PINKなど錚々たるスターをおさえ、歌手ブランド評価で1位を獲得していることだ。5月21日、韓国企業評判研究所は、4月21日から1カ月間にわたりビッグデータを分析した結果を公開。イム·ヨンウンが先月比で46.12%の上昇を記録し1位になったと報告した。なお、今回のブランド評価では、2位BTS、3位PSYとなった。

 イム・ヨンウンは正直、アイドルように容姿が特に秀でている訳でもない。また時代の先端を行くようなトレンドを体現した人物でもない。では、その人気の秘訣は何か。歌唱力はもちろんだが、韓国ではその人間味や自然体など、人格・性格的な魅力が愛される理由だとするメディアやファンが多い。そして、イム・ヨンウンを語る上で欠かせないキーワードとして登場するのが「癒し」である。世代や性別、またそれぞれ生きてきた事情や背景が違くとも、イム·ヨンウンの曲を聞いた人は一様に心を慰められるという。

 ちなみに、飾らない私服やファッションも人気だ。派手な衣装が主流である韓国芸能界において、イム·ヨンウンは非常にシンプルかつ落ち着いたファッションでいつも過ごしている。SNSで公開される日常の姿も、まるで“普通の人”で親しみやすいと評判だ。また、活発な寄付活動をしたり、幼い頃に父親を亡くしたため母親に対してとても親孝行であるという逸話もファンの中では愛される理由となっている。そして、エンターテイナーとして情熱的。トロット歌手ではあるが、ポップスやソウルなど幅広いジャンルに挑戦し独自の音楽を追求している点が人気を集めている。。

 イム·ヨンウンを日本の歌手に例えることは難しい。あえて言うのであれば、宇多田ヒカルと氷川きよしと星野源、そして菅田将暉あたりを足して上手く割ったような存在だろうか。いずれにせよ、イム·ヨンウンシンドロームを紐解くことは、現代に生きる韓国国民の気持ちを知る上でとても重要なてがかりとなりそうだ。

与良天悟(芸能ライター)

与良天悟(芸能ライター)

1984年、千葉県出身のウェブメディア編集者。某カルチャー系メディアで音楽や演劇を中心にインタビューなどを担当するほか、フリーで地元千葉県の企業の記事なども請け負っている。

最終更新:2022/05/28 21:00

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