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岸田派ホープ・吉川赳衆院議員、18歳“パパ活”飲酒疑惑と落語と理性

「岸田のアホ」と書いただけで有罪になる?

 さて、「侮辱罪」厳罰化の改正刑法が可決成立してしまった。 

 FNNプライムオンライン(6/13(月) 10:42配信)によれば、

「インターネット上の誹謗中傷への対策として『侮辱罪』を厳罰化することなどを盛り込んだ、改正刑法が、13日の参院本会議で可決され、成立した。
今回、改正された刑法の柱は、『侮辱罪』の厳罰化と『拘禁刑』の創設だ。
『侮辱罪』の刑は、現在、30日未満の『拘留』または1万円未満の『科料』のみ。社会問題化する、インターネット上の誹謗中傷を取り締まるには、刑罰として『軽い』との指摘があった。このため、今回の改正では、1年以下の『懲役・禁錮』または30万円以下の『罰金』が加えられ、厳罰化されることになった。
 侮辱罪をめぐっては、フジテレビの番組『テラスハウス』に出演したプロレスラーの木村花さんが、ネット上で中傷を受ける中、亡くなったことを受け、厳罰化の議論が進んでいた。
また、東京・池袋の暴走事故で妻子を亡くした松永拓也さんに対し、SNSに『金や反響目当て』などと中傷コメントを書き込んだ22歳の男が、今年4月、書類送検されている。
一方、今回の改正では、刑務所などに収容する刑罰のうち刑務作業の義務がある『懲役刑』と義務がない『禁錮刑』を廃止し、2つの刑を一本化する『拘禁刑』を新たに創設する。
拘禁刑では、刑務作業のほか、再犯防止のための教育などを受けることができるようになる。服役後に、再び犯罪を起こす『再犯者』を減らすため、立ち直りに力を入れる狙いがある。刑の種類の変更は、115年前に刑法が制定されて以降、初めて」

 インターネット上のことといいながら、すべての言論に網をかける悪法である。これからは、「岸田のアホ」と書いただけで有罪になり、拘禁されることになる。それが事実であってもだ。

 委縮している言論を、さらに委縮させようというのだから、権力というものは貪欲なものである。これでは中国、北朝鮮と変わらない。民主主義をうたっているだけに、余計始末が悪いかもしれない。

 無関心でいると、息の根を止められるぞ。

 ところで、AV新法なるものが成立しようとしている。

 この問題を取材しているジャーナリストがこう説明する。

「これまでは民法に従い、女優との契約には、『未成年者取消権』がありました。未成年者の場合、既に契約し、撮影、販売が済んでいたとしても、保護者の同意がない契約であればいつでも取り消すことが出来た。そのため、AV業者も18~19歳を出演させるケースはほとんどありませんでした」

 しかし、この4月からは、18歳以上が成人となったため、18歳、19歳でも自分の意思だけでAV出演ができることになり、何らかの規制をするべきだという声が挙がり、AV新法が提出されたというわけだ。

 だが、『全裸監督』として知られる、AV界の巨匠・村西とおるはこう反対する。

「だって、18歳、19歳はこの4月から、クレジットカードを持てるし、家の賃貸契約も、ローンを組むことも出来るじゃないですか。それ以前から選挙権だってもらえているでしょ。そういう人なのに、何でAV出演となると、“同意を後から取り消していい、幼い人”になるの。おかしいでしょ。だったらそんな判断能力が低い人には、選挙権だって与えちゃダメじゃないですか」

 まして、今回の法律案は18歳から19歳どころか、対象の年齢を問わないことになった。これではメチャクチャだというのである。

「違法に結ばれた、反社会的な契約は別ですよ。でも、それ以外の、正常に結ばれた契約を無条件に取り消せるなんて、そんなことありますか。それって憲法違反じゃないの。全く合法的な契約をしたのに、相手の気が変わっただけで、無効にされる? それを認めたら、業界は大損害を被りますよ。売り出すまでにかかった制作費、販売費がパーになる上に、回収の費用まで乗っかってくるから金額は半端じゃない。これじゃ業界が崩壊しちゃいますよ」

 女権団体の1部も、法案の骨子が出た後、「この法案では、AV撮影で性行為をすることが禁止されていない」として、この機に「本番行為のあるAVの禁止に踏み切るべきだ」と主張してきたというのである。

「AV出演対策委員会」のメンバーで、ジャーナリストの郡司真子はこう語る。

「日本のAVは人権侵害とか凌辱ものとか、ほとんどがレイプカルチャーものなんですよね。そういうものが売りで、それに対価が支払われて撮影されている。それを禁じないのであれば、その行為を国がOKと認め、お墨付きを与えたも同じ。すごく危険な法律だと思います。本当は撮影における性交禁止までを入れなければいけなかったのですが、政治に負けてしまった」

 成人を18歳にまで引き下げたことが、拙速だったのだ。ここにも政治の不在が色濃くある。

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