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『全日本アレオレ! 発表会』フジテレビ苦境の中で生み出した企画の旨さ

文=檜山 豊(ひやま・ゆたか)

『全日本アレオレ! 発表会』フジテレビ苦境の中で生み出した企画の旨さの画像1
『全日本アレオレ! 発表会』フジテレビビュー!! より

 今テレビ業界はたくさんの困難と戦っている。それは予算の減少、コンプライアンス問題、そしてサブスクなどによる視聴者のテレビ離れなど。

 テレビ自体の人気を回復させるためには目新しく画期的な面白い番組を作る必要がある。大概そういう番組はまず、深夜帯で実験的に放送され視聴率や評判を鑑みて、レギュラー放送になったりゴールデンのスペシャル番組として放送することになる。

 視聴率を稼ぐためにテレビマンたちは番組の内容よりも、まず初めに豪華なセットや売れっ子たちを出演させることで話題を作り、番組に注目を集め視聴率を稼ぐという方法をとってきた。だが予算が削減されている今、深夜帯の番組にお金をかけることはできない。つまり豪華なセットも売れっ子たちもなかなか使えない状況というわけだ。

「一体どうしたら低予算で視聴率を取ることが出来るのか?」というのが今のテレビマンたち共通の悩みであり、一番解決しなければいけない問題である。

 そんな中、先日このような番組を目にした。

 6月22日と29日の2週に渡り、フジテレビ深夜の「水曜NEXT!」枠で放送された『全日本アレオレ! 発表会』という番組だ。

 一体どういう番組かというと、主宰がアンタッチャブルの山崎さん、そしてアンタッチャブルの柴田さんや井森美幸さんをゲストに招き、番組タイトルにもある「アレ、考えたのオレなんだよね~」略して「アレオレ」をスタジオに来た出演者たちが発表していき、みんなで称賛するというもの。

 今回はこの「全日本アレオレ!発表会」を元芸人目線で分析し軽掘りしてみたい。

 まずこの番組の良さはそのシステムだ。

 今や当たり前になっている「アレ」を「最初にやったのは」とか「最初に作ったのは」という部分に注目している為、他番組の『激レアさんを連れてきた』(テレビ朝日)や『マツコの知らない世界』(TBS)と同じように、出演者の可能性が無限に広がるコンテンツである。

 さらに「今や当たり前になっているアレ」というお題そのものも、見つけるのが容易だ。それこそお題はなんでもいい。「マスクの白以外の色を初めて作ったのは」とか「お風呂が溜まったときの音楽を作ったのは」とか、「アレオレ」という人が現れてある程度のストーリーがあればそれで充分なのだ。

 そしてこの番組はガチガチの笑わせるバラエティ番組ではないところも良い。

 どうしても深夜帯の低予算番組になると芸人を起用し、その芸人の面白さでなんとかしようとする番組が多い。この番組もアンタッチャブルさんを起用しているので、彼らの面白さで何とかしてほしいという場面が、無いとは言えないが、あくまでもメインは「アレオレ」という出演者のエピソード。そこには笑いなんてなくていい。

 番組サイトを覗いてみると、プロデューサー曰く「飲み会などで、あれ作ったの俺なんだよね~と自慢して気持ちよくなっている人」の面白さを番組に出来ないかと企画したようで、お笑いの面白さを欲しているわけでは無いのだ。

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