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元芸人が語るあばれヌンチャク

あばれヌンチャクを同僚芸人たちがあらてめて絶賛「わかりやすさと毒」

文=檜山 豊(ひやま・ゆたか)

あばれヌンチャク、当時の芸人が敬遠した「わかりやすさ」に「毒」を混ぜたの画像1
竹内幸輔 公式ツイッターより

 つい先日、ダチョウ倶楽部の上島さんがお亡くなりになったというニュースが流れたが、また知人の訃報が届いてしまった。

 今月の8日に元あばれヌンチャクで現声優の竹内幸輔さんが病気の為亡くなった。

 お笑いに詳しくない方はご存じないかもしれないが『エンタの神様』(日本テレビ)で話題となった、スケバン恐子こと「桜塚やっくん」の元相方である。

 詳しい事はわからないが、所属事務所は「弊社所属俳優 竹内幸輔義(45) 令和4年6月8日 病気のために永眠いたしました」と発表した。

 亡くなる前日の6月7日に竹内さんはツイッターに「人生でいちばんおなかいたい どうしよ この後気絶とかしたらこわいからとりあえずメモ」と投稿しており、その後更新が途絶えている。何の病気かはわからないが、その腹痛によりこの世を去ってしまったのだろう。

 あばれヌンチャクは1999年に結成したコンビで、僕の少し後輩である。当時はあまりいなかったスケッチブックを使った紙芝居風コントで人気を博し、数々のコント番組などに出演していた。ちょうど同じような時期にライブやテレビに出ていた為、同世代という認識である。

 今回はそんな「あばれヌンチャク」の思い出を少し話したいと思う。

 僕があばれヌンチャクを知ったのは、彼らがライブシーンで人気が出はじめた頃。「あばれヌンチャク」という勢いのある若手が出てきたと聞いた。

 あるライブで一緒になったとき、舞台袖からネタを見たのだが、一言でいうと「最速で人気が出るように計算されているネタ」という印象を受けた。僕が若手の頃はどちらかというと尖っている(ダウンタウン病の)芸人が多く、いかに自分たちの笑いをお客さんにわからせるか、笑いが起きなくても他の芸人がやっていないネタであればオッケーみたいな芸人ばかりで、お客さんに寄せて媚びを売る感じのネタというのは敬遠されていた。

 しかし「あばれヌンチャク」の2人はそうではなかった。

 2人とも僕と同い年なのだが、他の芸人のネタ概念に囚われることなく、売れる為のネタを作り出したのだ。

 まず紙芝居を使うことによって、お客さんの想像する必要なくひと目で誰にでも面白いポイントが伝わるという方法を使った。さらにはやっくんをかわいいキャラにして女性人気を獲得し、そして竹内さんのボケも世の事象を切るという毒っぽいものにし、どこかしら異彩を放つように構成されていた。つまり当時の芸人が敬遠していた「わかりやすさ」や「かわいらしさ」を使って万人受けを狙い、「毒」を使って当時の芸人らしい尖りも見せたということだ。

 あえて当時の芸人がやらないことをやり、最短で売れる為のネタを作ったのは本当に素晴らしい。いらないプライドを持って何年も売れない芸人より何倍も凄い。脳みそをフレキシブルにする姿勢は誰もが見習うべきだ。

 ただ、そんな順風満帆に見えた「あばれヌンチャク」だが2005年に解散。竹内さんは声優の道へ進み、やっくんはピン芸人の道へと進んだ。

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