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ツイッターで大拡散中!サラリーマン哀歌「カルテグン」と韓国の飲みニケーション文化

文=河 鐘基(ジャーナリスト)

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イ・イギョン「カルテグン」公式MVより

 韓国の人気俳優イ・イギョンが今年2月に発表した『カルテグン』(Leave work on time)が、ツイッターを利用している日本人ユーザーの間でバズっている。カルは日本語で刀やナイフ、テグンは退社をそれぞれ指す。仕事終えてスパッと切り上げて退社する「定時退社」を意味する曲だ。

退勤、退勤、退勤、退勤したい。
夜勤、夜勤、夜勤、まじ嫌だ。
カルテグンめちゃしたい。
僕の時間が大事だから。

 という歌い出しで始まるこの曲には、昼食も取れない忙しさや、定時退社しない同僚への違和感、いきなり決まる会社の飲み会に対する絶望など、サラリーマンの悲哀が細かに表現されている。また歌詞のみならず、イケメン俳優がコミックソング的な曲調で歌って踊る一種の滑稽さやユーモアも相まって、多くの人の心に刺さる一曲となっている。

 カルテグンは日本のツイッターユーザーにも大人気のようだ。MVを見たユーザーからは、

「残業で気狂いそうな時にこれ頭に流してると逆に仕事捗るまである」
「翻訳してみたら最初からフルスピードで笑いました」
「私もこれ上司に聞かせたい」
「ずっとずっと言えなかった事を歌ってくれて、KPOP、ありがとう」
「マジで社会人の心の叫びを歌ってる」
「韓国にもクソ飲み会の文化あったんだ」
「韓国の人も飲み会大変なんだな…(万国共通)」

 などなど称賛や共感の声が次々と寄せられている。

「カルテグン」をめぐる珍騒動

 カルテグンに関しては面白いエピソードもある。韓国雇用労働部(日本の厚生労働省に相当)が、同曲を“定時退社を忘れた人に送る夜勤ソング”のプレイリストの一曲として、ブログで推薦したというものだ。ここには「夜遅くまで仕事をしても生産性が下がるだけ。曲を聞いて残業せずに早く帰りましょう」という意図が込められていた。日本風に言うと、働き方改革のテーマソング的な扱いをされたことになる。

 ただ、この雇用労働部の意図はうまく伝わらずトラブルが発生。「長時間労働を規制する担当省庁が夜勤を奨励するのか!」「雇用労働部は狂ったのか」など、ネット上で批判が続出しプチ炎上状態になった。ちなみに同プレイリストでは、カルテグンの他にも、Heavenly Cityの『徹夜作業』やRose Motelの『退勤します』などが推薦されていた。

 韓国は世界でも有数の長時間労働国であり、日本社会と同様に、上司や同僚に忖度した残業に不満を持っている人々は実は多いようだ。そのため芸能人やアイドルが同曲をCOVERして番組で笑いを取ったり、個人がSNSで真似をするなど、韓国社会の働き方に対する風刺ソングの定番になる兆しも見せている。

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