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ツイッターで大拡散中!サラリーマン哀歌「カルテグン」と韓国の飲みニケーション文化

韓国でも忌み嫌われる“飲みニケーション”文化

 また同曲は韓国の過度な“飲みニケーション文化”に、一石を投じる曲としても注目を集めそうだ。近年、日本では飲み会や会食の参加強要はパワハラに該当することもあり、会社側が自重するケースが増えている。一方、韓国会社では「飲み会=仕事」という観念がいまだ根強い。社員同士の生き残り競争も激しいだけに、その不満を口に出すことは簡単ではない。最近もある金融機関で、上司から「飲み会に参加しないなら会社を辞めろ」と圧迫を受けたサラリーマンの話題が広く報じられ社会問題となったばかりだ。

 韓国で会社勤めをするL氏は言う。

「平均的にはお酒が好きな国民性ですが、会社の飲み会が好きな人は少ないと思いますよ。うちの場合、一度、社長がグループチャットで当日に飲み会に誘ったら、誰も返事をせずに社長がいじけたことがありました。ひと昔前なら皆行ったでしょうが、特に若い世代は急に予定を入れられたらまず行かないでしょうね」

 韓国人サラリーマンC氏からはこんな声も。

「基本的に飲み会は仕事だと皆思っています。上司に説教されたり、マウント取られてつらいだけなのに行きたい人はまずいないでしょう。韓国は飲みニケーションが盛んと言われていますが、会社の飲み会に限って言えばそれは神話のようなもの。行きたくないと言うと出世に響いたり、社内に居場所がなくなり気まずいので言わないだけです」

 本当はあまり行きたくないけど、日本のようにはまだまだおおっぴらにはとても断れない。カルテグンには「飲み会するなら出社時間を遅らせて」という歌詞もあるが、韓国人サラリーマンが会社の飲み会に抱く本音を切実に代弁しているとも言えそうだ。

河 鐘基(ジャーナリスト)

リサーチャー&記者として、中国やアジア各国の大学教育・就職事情などをメディアで発信。中国有名大学と日本の大学間の新しい留学制度の設置などに業務として取り組む。「ロボティア」「BeautyTech.jp」「Forbes JAPAN」など、多数のメディアで執筆中。著書に「ドローンの衝撃 」(扶桑社新書) 「AI・ロボット開発、これが日本の勝利の法則」 (扶桑社新書)、共著に「ヤバいLINE 日本人が知らない不都合な真実」 (光文社新書)など。

Twitter:@Roboteer_Tokyo

はじょんぎ

最終更新:2022/07/13 13:00
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