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「山梨大研究G」クローン技術画期的な進歩!フリーズドライ細胞からクローンマウス

体細胞の室温保存も実現可能…?

 そこで研究グループは、凍結乾燥保護剤や乾燥方法を改良し、さらに新たに開発した連続核移植技術を組み合わせることで、フリーズドライ化して最長で9カ月間保存した体細胞からクローンマウスを作ることに世界で初めて成功した。クローンマウスはすべて正常な繁殖能力を持っていた。

 これは遺伝資源をどんな個体からでも回収でき、液体窒素を使わないため安全かつ低コストで保存できるため、遺伝資源保存方法の決定打となる可能性がある。

 研究グループでは、「今回開発された技術により、将来的には乾燥保存されているニホンオオカミやニホンカワウソなどの毛皮からクローンを作り出せるかもしれない。また、オスしか生き残っていない絶滅危惧種からメスを作り出すことも可能になるかもしれない」としている。

 今回の実験では、フリーズドライ体細胞を液体窒素は使わずにマイナス30℃の冷凍庫で保存したが、「体細胞の室温保存も実現可能」と考えており今後、技術開発を進めていく。

 研究結果は7月6日、Nature communicationsにオンライン掲載された。

最終更新:2022/07/19 08:00
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