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吉田拓郎に加山雄三…中島みゆきも? 昭和のカリスマ続々「引退」で『紅白』も正念場か

文=与良天悟(よら・てんご)

吉田拓郎に加山雄三…中島みゆきも? 昭和のカリスマ続々「引退」で『紅白』も正念場かの画像
写真/Getty Imagesより

 早いもので2022年も残すところ半年を切ったが、シンガーソングライターの吉田拓郎が7月21日放送の『LOVE LOVE あいしてる 最終回』(フジテレビ系)を最後のテレビ出演とし、今年いっぱいで音楽活動を終了することを宣言。加山雄三も年内いっぱいでコンサート活動に終止符を打つ意思を明かすなど、大物アーティストの引退劇が注目を集めている。

「他にも橋幸夫さんは80歳の誕生日となる来年5月3日で歌手業からの引退を発表。70歳を過ぎたあたりから声の調子が悪くなり、ファンからも心配されるようになったそうで、体力的な面もあり決断したとのこと。コロナ禍でツアー活動が一時ストップし、改めて今後を考え直す時間ができたのも影響したようです。73歳の高橋真梨子さんも今年のツアーを“最後の全国コンサートツアー”としており、やはり体がついていかないとその理由を説明しています。80年代に活躍した方が軒並み還暦に突入していく中で、それよりひと世代前の方はかなり高齢となってきており、実際に宣言するか否かはともかく、表舞台から姿を消していくケースは今後も増えていくでしょう。時代の流れを感じますね」(スポーツ紙デスク)

 布施明「シクラメンのかほり」や美空ひばり「愛燦燦」、梅沢富美男「夢芝居」といった昭和の名曲を数々生んだ小椋佳も、年内での芸能界引退を宣言している。

 8月に74歳の誕生日を迎える井上陽水にも、引退の可能性を指摘する報道が一部で出た。2019年に行った歌手活動50周年記念ツアーを行って以降、活動休止中といえる状態で、自身が社長を務めてきた個人事務所や音楽出版の代表取締役の座を昨年いっぱいで長男に譲っていたことが明らかに。長男は「状況が整えば音楽活動もやるつもりですが、特に決まった方針があるわけではありません」と引退説に反論していたが……。

「70歳になった中島みゆきさんも2020年のツアーが自身最後のコンサートツアーとなる予定でしたが、新型コロナによって8公演のみで泣く泣く終了。本人は『ラストコンサートとは書いてない』『まだやめない』としているものの、あと数年でデビュー50周年となる中でさすがに勝手知ったるスタッフも少なくなってきており、活動規模をさらに縮小していくと考えられています」(同上)

 日本の音楽業界の黄金期を支えたカリスマたちが続々と表舞台から降りていく姿に寂しさを感じる業界関係者も多いようだが、同じく今年正念場を迎えそうなのだが、業界の祭典である『NHK紅白歌合戦』という。

 『紅白』といえば近年は、将来的な受信料確保の観点から若い視聴者層を取り込む狙いでアイドルやアニソン歌手、声優などを重宝する一方、演歌枠を削減するなどの改革を行っているが、視聴者からは厳しい声も飛んでいる。特に昨年大みそかに放送された『第72回NHK紅白歌合戦』は午後9時からの第2部の世帯視聴率の平均が34.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と過去最低を記録。さらに瞬間最高視聴率で初の40%割れを経験してしまった。

 NHKの前田晃伸会長が番組打ち切りの方向で進めているといった報道も出ている。5月10日に発売された「文藝春秋」6月号(文藝春秋)ではNHK職員有志一同による「前田会長よ、NHKを壊すな」と題したリポートが公開され、その中でも『紅白』を打ち切りの可能性が触れられていた。前田会長は同月の定例会見で、「ほとんどが事実無根」と反論し、『紅白』終了についても「終わらせるか終わらせないかはこれから考えるけれど、『終わらせる』と言ったことはございません」「私が『紅白をやめる』とか『打ち切る』と言ったことは一度もありませんし、指示したこともございません」と話した。

「前田会長の弁明は、あくまで自分が執行部に打ち切りの方向を示したという部分を否定しているだけで、会長特命プロジェクトという直轄チームで、編成を差し置いてさまざまな番組の打ち切りを検討しているとされている点や、そこで『紅白』も俎上に載せられているといったあたりには言及していない。番組に携わるNHKの職員としては当然続けたいところでしょうけど、外部、特に銀行出身の前田会長からしたら莫大な制作費をかけているわりに視聴率も視聴者のウケも良くない近年の『紅白』は費用対効果が悪すぎると考えても致し方ないですよね」(同上)

 そうした中、ここに来て局内でも『紅白』をめぐって意見が割れつつあるようだ。

「仮に看板番組の『紅白』が打ち切りになろうものなら、それが“悪しき前例”となって他の番組はもちろん、組織の在り様などさまざまな部分にメスが入ったり、改革の機運が高まることにもなりかねません。ただでさえ、先の参院選でNHK党が存在感を放つなど、世間の局に対する風当たりも強くなっていますからね。こうした背景もあり、今年の『紅白』はこれまで以上に失敗が許されません。

 近年の『紅白』は、大泉洋さんがMCを務める音楽番組『SONGS』チームが中心となって制作されており、若者ウケを意識したキャスティングが目立ってきていますが、一方であまり話題になっていないものの、2016年から火曜よるに生放送されている『うたコン』が安定して調子がいい。演歌・歌謡曲中心だった『NHK歌謡コンサート』を中心に、J-POPの若手も絡むような構成で、民放の音楽番組の倍近い視聴率を取っています。当然『SONGS』よりも数字は上。そのため局内でも『うたコン』路線にすべきといった声も噴出しているんです。もっとも、吉田拓郎さんの引退宣言にも現れているように、『うたコン』の軸になるような歌手はこれからますます減っていく一方のため、いまさら昔の『紅白』のスタイルに戻しても意味がないという意見もありますが……」(同局の番組制作スタッフ)

 正念場を迎えそうな今年の『紅白』だが、巻き返しはなるか?

与良天悟(よら・てんご)

与良天悟(よら・てんご)

1984年、千葉県出身のウェブメディア編集者。某カルチャー系メディアで音楽や演劇を中心にインタビューなどを担当するほか、フリーで地元千葉県の企業の記事なども請け負っている。

最終更新:2022/07/18 13:16

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