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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > Mr.Childrenはご時世を切り取る
#ショウムライター"おっさんの讃"

Mr.Childrenは、ご時世とやらを時に愛おしく時に残酷に切り取って見せる

[入稿済]Mr.Childrenは、ご時世とやらを時に愛おしく時に残酷に切り取って見せているの画像1
Mr.Childrenの30周年記念ツアー『半世紀へのエントランス』公式サイトより

「世代だから~」

「時代だから~」

「ご時世だから~」

 正直に自分の考えを言えば、この「世」と「時」と「代」を組み合わせて出来る熟語には何と言うか無理くりに色々な物や思いを一括りに纏めてしまう言わば、暴力的な某を感じておる次第で、上記の3つから続くであろう言葉は余り好きな類ではない事の方が多い。

 世代だからで浮かぶのはやれZ世代ゆとり世代団塊の世代。

 時代だからで浮かぶのはやれ何だかんだで全くもって今に始まった事態じゃないだろうなこんな時代世知辛い時代。

 ご時世だからで浮かぶのはやれコンプラだ伝染病だってな所か。

 去る所の6月12日、おっさんはニッサンだった(苛立ちを覚え吐き気を催す程にどうでもいい駄洒落)。

 詳しく言うとおっさんはMr.Childrenの30周年記念ツアー『半世紀へのエントランス』日産スタジアム公演の2日目である6月12日公演に行っていた。

 そのちょい前の5月22日にはL’Arc~en~Cielの30周年記念の東京ドームに、

 そのちょい前の5月15日には乃木坂46の10周年記念公演の同じく日産スタジアムに、

#ショウムライター 関連でない所で言うと先頃 #サトヤスタイリング させて頂いたcoldrainと言うバンドは今年で結成15周年。そんな彼等の新作『Nonnegative』は携われた事を誇りに思う快作で誉の思いなので聴いてみてね(突然の宣伝)!

 とまあ、周年に於ける執念甚だしくも慌しくそんな日本音楽史に於ける色々な周年を様々な形で目撃ドキュンして来た訳なのであるが、話を戻すとミスチルの周年ライブ、そちらで放たれる名曲の数々にはもう何と言うか有無を言わさぬ世代感時代感があった。勿論、良い意味で。

 庄村聡泰は1984年3月21日生まれの38歳なので90年代中頃~2000年代前半が所謂ど真ん中の世代感であり、所謂自我が萌芽し育ち定着に至る思春期なる時期も大体この時代に起こった事物により形成されている。

 さてここでミスチルの歴代シングル売上ランキングベスト10(オリコン調べ)を見てみよう。

1. Tomorrow never knows
2. 名もなき詩
3. innocent world
4. シーソーゲーム 勇敢な恋の歌
5.【es】~Theme of es~
6. 花~Memento-Mori~
7. CROSS ROAD
8. everybody goes -秩序のない現代にドロップキック-
9. Everything(It’s you)
10. 終わりなき旅

 幾らおっさんが各所で発言する通りLUNA SEA発ヴィジュオタ洋楽オタプログレッシャー邦ロ勢その他諸々にして近年、乃木オタBESTYスト担と新たなスキルを獲得するに至った身であったとしてもこの世代に上記10曲その他の名曲も然りでミスチルの音楽を避けて通れる筈もなく知らん曲などねえのである。

 しかも当公演に行くに至ったのはファオタでガノタでジロリアンでミスチルの追っかけをしていると言う20代の友人ハイブリッジさん(勝手に名付けてごめんなさい高橋さん)からお誘いを賜った事が由縁であるので、名曲は時代を超えてとの文言此処にありの一言であるのだがのみならずそれを更新しまくっとるのだよなミスチル御大と来たらだってライブのアンコールラストに演奏された曲は目下最新曲である「生きろ」でありしっかり『キングダム2 遥かなる大地へ』つう大型タイアップも着いておりそれは最早畏怖を超えて単なる恐怖です凄過ぎて(笑)。

 実に香ばしいオタクワード飛び交う文章、読者の皆々様方は果たして付いて来れているだろうか。

「優しい歌」のSEに乗って登場からの「終わりなき旅」で早速の昇天、からの「名もなき詩」のジャカジャーンで落涙。昇天しながらの落涙とはこれまた何たる幸せな矛盾だろうか。因みに「名もなき詩」のジャカジャーンはLUNA SEA「IN SILENCE」THEE MICHELLE GUN ELEPHANT「ブギー」と並ぶ3大ジャカジャーンであるが異論は認める。

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