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綾野剛『オールドルーキー』第4話で“最終回レベル”の大団円…新町で泣いて、高柳で笑う!

文=東海林かな(しょうじ・かな)

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Paravi配信ページより

 7月24日、TBS日曜劇場『オールドルーキー』の第4話が放送された。元サッカー日本代表から、スポーツマネージメント会社「ビクトリー」で働き始め、いまや“アスリートの気持ちが誰よりも分かるスポーツマネージャー”と言っても過言ではないほど、着実に成長している新町亮太郎(綾野剛)。その姿は視聴者の心を鷲掴みにした。

プロ復帰への未練を断ち切る新町、娘の泉実の成長も

 今回は、戦力外通告を受けることが決まっている横浜DeNAベイスターズの2軍選手・北芝謙二郎(板垣瑞生)が、梅屋敷(増田貴久)からビクトリーとの契約打ち切りを告げられるというインパクトの強いシーンから始まる。そして、新町が北芝の最後のマネージメントに携わる中で、現役引退を目の前にした北芝と自分を重ね合わせながら、“サッカー選手としての新町亮太郎”に区切りをつけるというストーリーだった。

 まだ所属ではあるものの、ビクトリーとの契約打ち切りが決まっている北芝に対し、梅屋敷は「何もやることはない」と言って、手伝いたいと申し出た新町に「好きにすれば」と丸投げする。梅屋敷の態度に納得がいかないながらも、北芝の練習場に赴く新町。そこには、戦力外通告をされてもなお、懸命に白球を追う北芝がいた。契約しているアスリートはすべて「商品」であり、北芝にはもう「商品としての価値はない」という梅屋敷の言葉に反発した新町を、社長の高柳(反町隆史)は「ピュア」と評していたが、後輩や周りの士気を下げないために腐らずにプレーする北芝の姿もまたピュアであり、新町が北芝に自身を投影して「頑張れ頑張れ」と応援しまう気持ちは筆者も理解できる。

 トライアウトに合格すればまだチャンスはあるじゃないか、と励まそうとする新町に、「まだまだ使えるって思うやつはクビが決まったとたんにオファーがきます。だから僕らみたいな選手がトライアウトに出るんです。それでもせいぜい1人か2人ぐらいなんですけど、声がかかるのは」と厳しい現状を伝え、「選手もみんな分かってるんですよ。トライアウトは僕らにとって引退試合みたいなもんなんだなって」と切り出す北芝の表情は、もの悲しくも、どこか清々しく、プロとしてやり切る場が用意されているだけありがたいと感じている様子だ。これが、不完全燃焼のまま現役を引退した新町の心の火を灯すキッカケになるシーンだった。

 妻・果奈子(榮倉奈々)の後押しもあり、プロ復帰への加入テストを受けることになった新町。2人の娘・泉実(稲垣来泉)と明紗(泉谷星奈)も“普通の人”から“カッコいいパパ”への返り咲きに期待を高めていた。しかし、結果は不合格。この事実を受け止めきれない泉実は、何も言わず自分の部屋で大粒の涙を流す。嫌だけど受け止めるしかないと自分に言い聞かせているようで、そんな姿に胸を打たれる視聴者も多くいたはずだ。不条理なことも吞まなくてはいけない大人の世界を痛感させられる描写に、泉実の成長がうかがえた。

 「俺は不完全燃焼のままサッカーを終えることになるのか」とこぼす新町の言葉を聞いた果奈子の提案により、高柳社長やビクトリーの社員、現役時代の新町のチームメイト、多くの協力のもとで新町の引退試合が行われる。みんなが「新町さん!」「新町さん!」と声を出し合うそのフィールドには、どうにか新町の現役最後を華々しく終わらせてあげようとする爽やかな想いと熱い声援が溢れていた。最初は固い表情で見守っていた泉実も、現役さながらにプレーをする新町の姿を見て、徐々に「パパ頑張れ……頑張れ、パパ!」と声を絞り出す。その様子は“普通の人”になってしまう新町のことも受け入れる決意の表れにも見えた。新町がサッカーへの未練を断ち、選手として燃え尽きるためのストーリーになるかと思われたが、終わってみれば泉実の成長が大きく描かれる回となった。

まるで最終回のような大団円、ここからが本当の「第2の人生」

 今回のもうひとつの見どころは、何といっても高柳の豹変っぷりではないだろうか。ビクトリー内で新町の妻が元人気アナウンサーの糸山果奈子だという話題で持ちきりになっているところ、新町を社長室に呼び出し、「糸山果奈子ちゃん」の大ファンであることを打ち明け、ミーハー心と嫉妬心を全開に新町に「うちに帰ったら糸山果奈子ちゃんがいるの?」「糸山果奈子ちゃんがおかえりなさいって言うんですか?」などと質問攻めし、「会わせてくれ!」と頼む様子は、これまで社会人としての新町に厳しい目線で接し、要所要所で不穏な表情を浮かべてきた高柳とはまるで別人であった。

 クールな印象だった高柳の“キャラ崩壊”はネット上でも話題で、「このままほんわかでいてほしい」「人間味のある一面を見れてホッとした」との声も上がっていた。たしかに、このまま平和な展開が続いてほしいが、こんなに泣いて笑って感情を揺さぶり倒され、キャスト総出で引退試合まで敢行する、もはや大団円と言っていいほどの内容を、まだ折り返しでもない第4話に持ってくるあたりを考えると、物語は今後も二転三転していくことだろう。

 「俺にとってサッカーは人生そのもの」と言っていた新町がサッカーを引退する。かつて泉実からもらったミサンガを贈り返し、「次は泉実の番だよ」と伝えた新町は、「今日はパパの新しい誕生日」と言い、「第2の人生が今日から始まる」と宣言していた。『オールドルーキー』は引退したプロサッカー選手のセカンドキャリアを描くものだが、新町にとってここからが本当の「第2の人生」なのだ。

 次回、7月31日放送の第5話では、當真あみがフェンシング選手・三咲麻有役で、神尾楓珠が日本代表候補のJリーガー・伊垣尚人役でそれぞれ登場する。當真のマネージメントを担当する城(中川大志)と新町のタッグがどのようなチームワークをみせるのか、また、伊垣が新町を頼る理由とは何なのか。2つの軸が同時展開される内容に、あっという間の1時間になりそうだ。

■番組情報
日曜劇場『オールドルーキー
TBS系毎週日曜21時~
出演:綾野剛、芳根京子、中川大志、岡崎紗英、増田貴久、生田絵梨花、稲垣来泉、泉谷星奈、高橋克実、榮倉奈々、反町隆史 ほか
脚本:福田靖
音楽:木村秀彬
主題歌:King Gnu「雨燦々」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
協力:Jリーグ、公益財団法人 日本サッカー協会
サッカー監修:大久保嘉人
料理監修:Mizuki
編成:東仲恵吾、高橋秀光
プロデュース:関川友理、松本明子
演出:石井康晴
製作著作:TBSスパークル、TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/OLDROOKIE_tbs/

東海林かな(しょうじ・かな)

東海林かな(しょうじ・かな)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

最終更新:2022/07/31 12:00

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