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長澤まさみ月10主演は“東出がネック”で『コンフィデンスマンJP』が破談のためか

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長澤まさみ(写真/GettyImagesより)

 人気シリーズの行方は――?

 10月期のフジテレビ系“月10”ドラマにて、長澤まさみ主演のドラマ『エルピス—希望、あるいは災い—』が放送されることが先日、発表された。

 長澤の連ドラ主演は4年半ぶり。今作は社会派エンターテインメントで、スキャンダルによって、エースの座から転落したアナウンサー・浅川恵那を長澤が演じ、殺人事件の冤罪疑惑を追う中で、一度は失った“自分の価値”を取り戻していくストーリーだという。

 フジ系列の関テレ枠である月10枠は現在、波瑠主演の『魔法のリノベ』が高評価を得ており、2023年1月期は草なぎ剛さん主演の『復讐(ふくしゅう)シリーズ』最新作が控えるなど、羽牟正一社長も会見で「期待できるラインアップが続いており、楽しみだ」と自信を深めている。

 しかし、長澤が同枠にキャスティングされたのには、裏事情もあったようだ。テレビ関係者が明かす。

「フジは、4月期に長澤主演の人気シリーズ『コンフィデンスマンJP』を予定していたもののスケジュールが合わず、棚ぼたで綾瀬はるかを1本釣りして『元彼の遺言状』で埋めることに成功したものの、視聴率は芳しくなかった。この時点で『コンフィデンスマンJP』を10月期に仕切り直すべく、長澤のスケジュールを押さえていたようです」

 2018年に月9枠で放送された『コンフィデンスマンJP』シリーズはその後、テレビスペシャルやスピンオフも挟みつつ、これまで劇場版が3作公開。今年1月公開の第3弾『英雄編』は興行収入28億円を超える大ヒットとなっているだけに、フジが勢いのあるうちに新シリーズを放送したいのも当然だろう。

「しかし、実現にあたっては、やはりメインキャストの東出昌大の扱いがネックとなったようです。女優・唐田えりかとの不倫騒動をきっかけとし、今年2月に所属事務所を退所。来年には主演映画『とべない風船』の公開が決まっているとはいえ、芸能界に影響のある老舗事務所を事実上クビとなっているだけに、フジも安易に起用することもできない。実際、ドラマのメイン出演者の事務所の中には東出を“NG指定”しているところもあるようで、調整がつかずフジは泣く泣く断念することとなった」(前出・テレビ関係者)

 もっとも、フジの引きの強さは今回も健在。

「NHK大河ドラマ『青天を衝け』で主演を張った吉沢亮が、月9主演を快諾。大河後初の民放ドラマ主演となれば、話題性抜群ですから、綾瀬に続いてフジとしては最高のリカバリーとなった。とはいえ、せっかく長澤にスケジュールを空けてもらっていたこともあり、系列の関テレに“パス”が送られたということのようです」(テレビ関係者)

 気になるのは、『コンフィデンスマンJP』シリーズはもう見納めになるのか、ということだが……。

「東出演じるお人好しで小心者の“ボクちゃん”は、必要不可欠の存在だという声も少なくない。しかし、今のままでは何年かに一度、映画かスペシャルを作るのが精一杯となりそう。キラーコンテンツを眠らせておく状況が続けば、フジもさすがに手を打つしかなくなる。実際、留学、逮捕など東出を自然に卒業させる演出ができないか模索中のようです」(前出・テレビ関係者)

 長澤主演の『エルピス』が高視聴率を記録し、映画化やシリーズ化となれば、東出の居場所はますますなくなりそうだ。

黒崎さとし(編集者・ライター)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。普段は某エンタメ企業に勤務してます。

Twitter:@kurosakisatoshi

くろさきさとし

最終更新:2022/08/15 08:00
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