日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 古市憲寿氏、旧統一教会問題に「慎重論」主張で物議

古市憲寿氏、旧統一教会問題の「ヒートアップ懸念」に多方面から異論

古市氏、紀藤弁護士に「著書引用」で反論

 この問いかけに対して、古市氏は14日付のTwitterで「紀藤さんの著書『21世紀の宗教法人法』にある『宗教法人法制の見直しを議論する際には時流に流されず、感情論やイデオロギーは抜きにして考えなければならない』(p17)と同様の趣旨です」と返答。オウム真理教事件が発生した1995年に出版された紀藤弁護士の著書を引き合いに反論した。

 同書の中で紀藤弁護士がオウム真理教への破防法適用について冷静な議論を求めていたとした上で、古市氏は「1995年、あのオウム真理教が社会を大きく動揺させていた時に、非常に勇気のいる、冷静な発言だったと思います。2022年の我々が宗教について語る時も、1995年の紀藤さんのような冷静さが必要なのではないかと感じます」と、若干の皮肉を込めたアンサーをしている。

 ただ、今回の旧統一教会問題はまぎれもないテロ行為だったオウム事件と違って「破防法を適用すべき」との意見は皆無であるため、ネット上では「論点ずらしでは」「わら人形論法にしか見えない」といった指摘も寄せられているようだ。

 また、古市氏が名をあげたのは「炎上上等で徹底した“逆張り”を続けてきたから」といった見方があり、一部では「通常運転」という冷めた声もある。実際、古市氏は一連の発言によって旧統一教会問題での「慎重派」の代表格となっており、もしかしたら彼の手のひらの上で皆が踊らされているのかもしれない。

 ただ、炎上に慣れっこの古市氏でも複数の著名人からこれほど批判されたことはほとんどなく、今後も旧統一教会問題をめぐる彼の発言は物議を醸しそうだ。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2022/08/15 21:00
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