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イチロー、甲子園出場の母校は“完全スルー”の謎

文=石井洋男(いしい・ひろお)

イチロー、甲子園に出場する母校の指導を完全スルーの謎の画像1
イチロー(Getty Images)

 日本の夏の風物詩といえば高校野球。22日に行われた準々決勝では、下関国際(山口)が、史上初となる3度目の春夏連覇達成かと目されていた優勝候補・大阪桐蔭を逆転勝ちで下すという番狂わせが起こり、いっそうの盛り上がりを見せている。

 今年の夏の甲子園は3年ぶりに一般客を入れた形で開催され、久々に球場が満員の観衆で埋まる光景が見られている。全49校の代表校の中に、あのイチローが指導した高校が3校も含まれていたことも話題となった。

 日米通算で4367安打を放ったイチローは、2019年の引退後、アマチュアを指導する資格を取得。2020年12月に3日間にわたって指導した智弁和歌山は、翌年夏の甲子園で優勝した。そして今大会では、2021年冬に指導した国学院久我山(東京)と高松商業(香川)が代表校に選出。連続出場を果たした智弁和歌山を加え、イチローの教え子3校が甲子園に集った。

「日本では、プロ野球選手になるとアマチュアの指導資格を失うため、引退後にアマチュアを指導する場合、研修を受講して資格を回復する必要があります。イチローは引退後もマリナーズに籍を置いているため、資格回復は不可能でしたが、球界への多大なる貢献が考慮され、特例で回復が認められました。

 イチローはこれまで合計4校を訪れており、キャッチボール、ノック、走塁など、幅広く指導。バッティング練習でポンポンとホームランを放ち、高校球児を驚かせたこともあります」(週刊誌運動担当記者)

 強豪校を選んで訪問したとしても、指導した4校中3校が甲子園切符を掴むのは奇跡。さすがはイチローというべき打率の高さだが、気になるのは母校との関係だ。イチローは愛工大名電高校(愛知)出身で、2年の夏と3年の春に投手として甲子園に出場。同校は工藤公康(西武、ダイエー、巨人など)、山崎武司(中日、楽天など)ら、数多くのプロ野球選手が輩出した名門校で、今大会も甲子園に出場している。一方で、真っ先に行ってもよさそうな母校をイチローが指導するという話は、一向に聞こえてこない。

「イチローはもともと寡黙なタイプですが、特に謎に包まれているのが高校時代。甲子園に出たわりにチームメイトとの交友エピソードが少ないですし、数少ないコメントもネガティブなものばかりです。特に寮生活については、『理不尽なことばかり』『二度とごめん』『ずぬけて過酷な経験』と、イヤな思い出ばかりのようですね。監督に『センター前ヒットならいつでも打てます』と豪語した話からは、扱いやすい選手ではなかった様子が伺われます。

 ただ、今の愛工大名電の監督は、イチローが在学時に指導を受けた人物ですし、野球部OBから『指導に来て欲しい』という声はうるさいぐらいに上がっています。大きく報じられてはいませんが、イチローはことあるごとに母校に筋トレグッズやアンダーソックスを送ったり、自分が使った野球用具を寄贈しており、決して関係が険悪なわけではありませんよ。マリナーズ時代、母校のグラウンドでトレーニングをしたこともあります。イチローほどの存在なら、母校訪問は大ニュースですから、しかるべきタイミングを図っているだけでは」(フリー野球記者)

 残念ながら愛工大名電はベスト8で破れてしまったが、高松商もベスト8まで勝ち進んでいたため、「母校vs指導した高校」の対決も十分あり得た。もしそうなっていたら、イチローはどちらを応援していたのだろうか。

石井洋男(いしい・ひろお)

石井洋男(いしい・ひろお)

1974年生まれ、東京都出身。10年近いサラリーマン生活を経て、ライターに転身。野球、サッカー、ラグビー、相撲、陸上、水泳、ボクシング、自転車ロードレース、競馬・競輪・ボートレースなど、幅広くスポーツを愛する。趣味は登山、将棋、麻雀。

最終更新:2022/08/21 08:00

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