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朝ドラ『舞いあがれ!』にNHKが絶対の自信を持っているワケ

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NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』

 10月3日から放送がスタートしたNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』。女優の福原遥がヒロイン・岩倉舞を演じ、困難を乗り越えながら夢のパイロットになるため奮闘する人情ドラマだ。

 前作『ちむどんどん』の汚名を返上するためにNHKも総力を上げてプロモーションしているが、初回からの視聴率はあまり芳しくない状況だ。

「『ちむどんどん』の初回世帯視聴率16.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を下回る、16.3%のスタートとなりました。NHK内部では、視聴率の発表が出た瞬間、沈黙が広がったとか。編成部や広報部の見解では、作品が悪いのではなく、単純に『ちむどんどん』が酷評を受けたことで、視聴者離れが起きたという結論に達したそうです。
 というのも、『舞いあがれ!』はストーリーも朝ドラらしいほのぼのしたもので出来がよく、NHKも自信を持っているからです。今後の盛り上がりは間違いなく、NHK社内はもはや『舞いあがれ!』一色になっていますよ」(スポーツ紙記者)

『ちむどんどん』がストーリー展開や登場人物に感情移入できないとバッシングを受けたことで、『舞いあがれ!』は脚本をしっかりと練り直し、結果としてNHKもドンと構える自信を持てる作品になったようだ。

「10月10日放送の6話まででは、舞の幼少期を演じる浅田芭路ちゃんの演技が、かわいらしく表情も豊かで天才子役だと評判です。また、母親・めぐみを演じている永作博美と、祖母・才津祥子役の高畑淳子もさすがの演技ですね。めぐみは体の弱い娘を過保護に育ててしまい、苦悩する母親を見事に演じている。やさしい笑顔と、ときおり見せる悲しい表情に共感する世の親御さんも多いはず。また、祖母役の高畑は、芯が強いながらも娘や孫のことを一番に考えている強い女性像を見せている。大阪や長崎・五島列島の人たちの優しさだけでなく、厳しくも温かい人情模様を描いており、Twitterやネットでも心が洗われるストーリーだと話題になっています」(同上)

 『舞いあがれ!』については、NHK上層部からも“異例の号令”がでているという。

「この作品に関しては、異例ながら、視聴率はある程度は度外視していいという方針になっているようです。前作の評判が悪すぎたこともあり、とにかくネットを含め視聴者に愛されるドラマにするべきだという声が出ている。脚本家も3人体制で行い、それぞれがプロデューサーと共に毎回精査しながら進めてます。ネットの評判もチェックしつつ、なんとか朝ドラの原点回帰を狙っているようです」(同上)

 現状は、視聴率以外は順調に進んでいる『舞い上がれ!』この後も、話題を集めそうなキャストの出演が控えている。

「第4週から、大学生になった舞として主演の福原遥が登場の予定です。SnowMan目黒蓮や、関ジャニ∞横山裕、乃木坂46山下美月なども参加する。ストーリーが進むに連れ、それぞれのファンも見るようになるでしょう。NHKでは、年末には平均視聴率で20%には持っていくと、全社を上げてのバックアップ体制が取られています」(スポーツ紙記者)

 人の温かさを見事に描き、さわやかな朝にぴったりな感動を与えてくれる朝ドラの楽しみを、『舞いあがれ!』は与えてくれそうだ。

小林真一(フリーライター)

テレビ局勤務を経て、フリーライターに。過去の仕事から、ジャニーズやアイドルの裏側に精通している。

こばやししんいち

最終更新:2022/10/11 06:00
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