爆笑問題のYouTubeチャンネルが寂しすぎる… 太田が炎上続きでファン離れ加速か

　旧統一協会問題をめぐる発言で“視聴者離れ”が加速している人気お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光。先日9月9日、満を持してYouTubeチャンネル『爆笑問題のコント テレビの話』をスタートさせたが、再生回数が伸び悩んでいる。

「ワイドショーの制作会社を舞台にした時事コントを毎週2回更新しているんですが、開設から1カ月以上経った今もチャンネル登録者数は約6万人。現在、登録者数160万人超を誇るとんねるずの石橋貴明の『貴ちゃんねるず』は、開設から約1カ月で登録者数100万人を突破しましたし、昨年11月に開設された上沼恵美子の『上沼恵美子ちゃんねる』の初回再生回数は121万回、ほかにも再生回数200万超の動画もありますから、足元にも及ばない状態です」（バラエティ番組スタッフ）

　その原因を、あるお笑いライターは「やはり、旧統一協会問題で“太田光離れ“が起こって、人気が危険水域に入っているのでしょう」と分析する。

　安倍晋三・元首相銃撃事件を発端に、旧統一協会（現・世界平和統一家庭連合）と自民党の密接な関係が明らかになって以降、ワイドショーでも連日のように旧統一協会問題を報じているが、太田がMCを務める『サンデー・ジャポン』（TBS系）には、太田への批判の声が殺到している。

「『サンジャポ』でも旧統一協会ネタを積極的にとりあげていますが、太田の発言が、まるで協会を擁護しているかのようで、9月25日の放送では、テレビプロデューサーのデーブ・スペクター相手に『その人たち（編注：統一協会信者）にとっては、デーブさんが『サタン（悪魔）』だってなっちゃうわけだから』と自説を展開。ジャーナリストの江川紹子氏や有田芳生氏から“統一協会の主張を代弁している”と批判されましたが、毎週この調子なので、SNS上では“＃太田光をテレビに出すな”というキーワードがトレンド入りしたほど、炎上を繰り返しています」（TBS情報番組関係者）

　9月18日の放送回では「太田さんは統一協会擁護派なんですか?」という質問に、「いやいや、それもまた難しいよね。現役信者をも守らなきゃいけないので、今の流れに危機感を感じているのは確か。ただ、統一協会自体が悪質なことをやっているのはやめたほうがいい、当然」と答えた太田だが、ネット上の炎上は収まらず、“そもそも、MCなのに、自分の意見をゲストより長く話しすぎる”“まるで独演会だ”などと、MCとしての振る舞いへの批判の声も少なくない。

「MCとしての振る舞いといえば、昨年放送された選挙特番でも、大炎上を起こしました」と振り返るのは、前出の番組関係者だ。

「昨年10月31日に放送された衆議院選挙特番『選挙の日2021 太田光と問う! 私たちのミライ』（TBS系）でスペシャルキャスターを務めた太田さんでしたが、選挙区で落選した甘利明・自民党幹事長に『これもう戦犯ですよね？』とか『ご愁傷さまでした』などと太田節を炸裂。二階俊博・元自民党幹事長には『人相が悪いですけど、怒ってますか？』『いつまで政治家続けるつもりですか？』と発言して怒りを買ったほか、山本太郎・れいわ新選組代表との対談では意見が噛み合わないまま、時間切れで中継が終了すると、『あいつ、態度が悪いね』と吐き捨て、視聴者から“失礼すぎる”と大炎上しました」（前同）

　太田が、ビートたけしを尊敬していることはよく知られているが、筆者には、芸人としてのみならず、トーク番組のMCとしても意識するあまり、発言が空回りしているようにしか思えない。

　ただ、長らく『ビートたけしのTVタックル』（テレビ朝日）のMCを務めているたけしは、実は、番組では余計なことは言わず、人の悪口も相手を見極めてから発言する“ずる賢さ”がある。

　その点、太田は、良くも悪くも、世渡り下手なのかもしれないが、炎上のたびに事務所「タイタン」の社長で妻の太田光代氏に尻拭いさせているのは、いかがなものなのか。

　もっとも、度重なる炎上に、「オレ、テレビに向いていない」と弱気になっているというが、ならばいっそ、旧統一協会問題を機に、トーク番組から退いて、お笑い芸人として芸を磨いたほうが賢明そうだ。

（文＝本多 圭）

本多圭（ジャーナリスト）

芸能取材歴40年以上、タブー知らずのベテランジャーナリスト。主な著書に『 スキャンダルにまみれた芸能界のトンデモない奴ら』など。

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