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KEN THE 390ロングインタビュー

KEN THE 390はヒップホップにもう一回期待する――ケンザが語る、Maison Bと日本のシーンのこれまでとこれから

KEN THE 390はヒップホップにもう一回期待する――ケンザが語る、Maison Bと日本のシーンのこれまでとこれからの画像1
写真/石田寛

 KEN THE 390。大学在学中から本格的にラッパーとして活動を始め、そのキャリアは20年近くに及ぶ。初期は会社員を続けながら活動をしていたエピソードや、2010年代後半に一大旋風を巻き起こした『フリースタイルダンジョン』(テレビ朝日系)での審査員、あるいはINIが誕生したオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』のラップトレーナーとして知る人も多いだろう。

 一方で早くから自主レーベルを立ち上げて法人化し、数々のCM出演や楽曲プロデュース、さらにはNetflixオリジナルアニメ『DEVILMAN crybaby』『日本沈没2020』のラップ監修、『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』『「進撃の巨人」-the Musical-』といった舞台の音楽監督など、その活動はとにかく多岐にわたる。そして今夏には、“Bクラスからの逆転”を謳う7人組ボーイズグループ「Maison B」を誕生させたことも話題になったばかり。この11月には主催フェス『CITY GARDEN -超ライブフェスティバル-』の開催も控えるKEN THE 390。インディペンデントな彼は一体どこへ向かうのか。話を聞くと、そこには溢れんばかりのヒップホップ愛があった。(取材・文=末﨑裕之)

ヒップホップ業界ではマイノリティだったのが自分の長所に

KEN THE 390はヒップホップにもう一回期待する――ケンザが語る、Maison Bと日本のシーンのこれまでとこれからの画像2
写真/石田寛

――自身のレーベル「DREAM BOY」を2011年に立ち上げて10年以上。10年以上ずっとレーベルを続けて、継続的にリリースもあるっていう例は日本ではなかなかないのかなと思います。

KEN THE 390(以下KEN) そうかもしれないですね。僕も最初はインディーズで始めて、エイベックスと契約してアルバムを何枚か出したんですが、当時は今のようにヒップホップが売れる時代ではなかったので、もうちょっと自分たちでやりたいようにやってみたほうが楽しいんじゃないかと思って、自分のレーベルを立ち上げてみたんですよ。いいときもあったり大変なときもあったりしましたが、『フリースタイルダンジョン』でメディアの注目が集まった時に、もうレーベルとしては5年ぐらいやってて、なんとなく自分たち周りでいろいろ制作ができる状態だったんですね。いろんなお仕事が来たときに会社として受けられる、チャンスが来たときに、足腰がちゃんと整ってる状態みたいに自然となってたのが、まぁ偶然なんですけど良かったのかなと。

――舞台の音楽監督であったり、『DEVILMAN crybaby』『日本沈没2020』のラップ監修だったり、本当に幅広くやってますが、そうやって何かしらのラップとかヒップホップを取り入れたいというオファーに応え、実績を積んできた結果ということですよね。

KEN あと多分、あんまりダーティなイメージがないとか(笑)。

――確かに(笑)。デビューした頃から基本的に髪型とかも変わらないですね。

KEN 最初はやっぱり、“そういう人たちがいる世界じゃない”って感じだったんで。どっちかっていうと、世の中的には僕が一般的なタイプだけど、ヒップホップ業界に来ると超マイノリティみたいな。だから、逆に疎外感とか感じることもあったんですけど、続けていくと逆にそれはそれでメリットがあって(笑)。結果、それが自分の長所なんだなみたいな思うようになってきましたね。

――でも昨年のドラマ『レッドアイズ 監視捜査班』では犯罪者役での出演でしたね(笑)。

KEN あんなすぐに殺されるのかって思いましたけどね(笑)。

――(笑)。『レッドアイズ』は日テレのドラマでしたが、日テレといえば、『MUSIC BLOOD』で追いかけられたMaison Bです。あれは元々はどういうところから始まったんでしょう。

KEN 元々は『PRODUCE 101 JAPAN』って大型のオーディション番組に、ラップトレーナーの依頼があったのがきっかけです。結果そこからINIがデビューしたり、OCTPATHっていう次のグループがデビューしたりしてて。最初は別に自分がプロデュースするつもりは全くなくて、先生としてオファーがあったんで、ただ現場でいろいろ見てて。最近、ボーイズグループと言ってもラップうまい子とか多いんですよ。練習生を見ててもみんなうまくて、もちろんデビューした人たちもみんなかっこよかったんですけど、他にも僕が見てて「いいな」と思った子がけっこういたんです。でも、番組が終わって1年弱ぐらい経っても、なかなかOCTPATHの次のグループがデビューするような気配がなかったりして、それで何かふと、「あの子たちのラップとかカッコよかったなのになぁ」みたいに思って。で、あのラップを生かしつつ、ボーイズグループなんだけど、もうちょっと僕らのカルチャー寄りなスタイルで、おもしろい音楽が作れるんじゃないかな?って思うようになって。ちょっと動いてみようかと周りと話してみたら、いろいろ進んでったみたいな感じです。だから本当、やろうと思い立ってからが早かったですね。それまでは全く思ってなかったんで、本当に(笑)。

――じゃあ本当に今年に入ってから動き出した?

KEN 今年の2月ぐらいですかね。思い立って、動き出したらすごいどんどんどんどん進んでいったみたいな感じで。

――それを『MUSIC BLOOD』で追いかける座組になったのは?

KEN どういう形でやっていこうか、ただやるって言っても仕掛けがないとなかなか難しいよね、みたいなことを考えていて、自分の周りの人とかと相談してたときに、『MUSIC BLOOD』さんの話があって。でも始めるときはまだ、カメラが絶対入ってくれるかどうかはわかんなかったんですよ。とりあえずやってみて、入ったらすごい嬉しいよねって話してたら、追っかけてくれることになって、結果すごく良かったんですけどね。(1/5 P2はこちら

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