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キンプリ、Snow Manらにも影響大? ビルボードジャパン「ルックアップ廃止」の衝撃

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King & Prince

 ビルボードジャパンが12月7日以降発表のチャートにおいて、「Twitter」「ルックアップ」の2つの指標を廃止することを明かし、アイドル業界に波紋を起こしている。

 ビルボードジャパンは10月26日、Twitter指標とルックアップ指標を廃止するチャートポリシー更新を発表した。前者については「ラジオ以外でのメディア露出効果を図ることを目的として集計を開始したが、他指標で十分に効果が測れるようになったため」、後者については「データ提供元の事情により今後継続して同様のデータ集計が不可能になるため」と、廃止の理由を説明している。

 12月7日発表のチャート以降、楽曲の総合チャートである「HOT 100」は、「CDセールス」「ダウンロード」「ストリーミング」「ラジオ」「動画再生」「カラオケ」の6指標で集計され、アルバムの総合チャートである「HOT Albums」は、「CDセールス」「ダウンロード」の2指標のみに絞られることになる。

 Twitter指標とは、その名のとおりTwitterでの話題性の高さを測定するもので、毎週月曜午前0時から日曜日午後11時59分まで「アーティスト名」と「曲名」の両方がつぶやかれているツイートを計測している。しかし、この指標の存在が広く知られたことで、いわゆる“推し活”の一環として無闇やたらとアーティスト名や曲名をツイートする例が増え、特定のファンの熱量だけを測るような指標と化している面もあった。

 ルックアップ指標とは、CDをPCなどで読み取る際に、楽曲やアーティスト名などを表示するためのデータベース「グレースノートメディアデータベース」へ接続した回数を計測したもの。保有CDに対するユーザー動向を測ったり、日本独自のレンタルユーザーをフォローする目的があったとされている。

ルックアップ廃止は特にジャニーズに影響大か

 いずれもアイドルグループが強い傾向にある指標のため、この2指標の廃止は業界に静かな衝撃を与えているが、中でもジャニーズ事務所のグループが特に影響を受けるとの見方が強い。

 Twitter指標においては、ジャニーズに限らず、JO1やINIなど、男性グループが全般的に突出している部分がある。一方で、ルックアップ指標はジャニーズがとにかく強いためだ。

 たとえばKing & Princeの「TraceTrace」が9月21日公開のHOT 100で首位を獲得した際、総合ポイントは約16000だったが、およそ51万枚の週間CDセールスで全体の61%を占める約9800ポイントを獲得したのに対し、ルックアップが占めた割合は32%の約5100ポイントもある。ルックアップ指標がなくなるのは大きな痛手となるだろう。Twitter指標は2位だったが約200ポイント程度で、こちらは廃止されてもさほど影響はなさそうだ。

 仮にルックアップとTwitter指標がない場合、King & Prince「TraceTrace」の総合ポイントはおよそ10700ほどになるが、そうなると2位のAdo「新時代」(およそ10900ポイント)に逆転されていた可能性が高い。配信シングルの「新時代」にルックアップ指標はなく、Twitter指標もこの週は40位のため、さほどポイントに変化が及ばないと見られるためだ。逆に考えれば、ルックアップ指標があったがゆえにKing & Prince「TraceTrace」は初登場で総合首位になれたとも言える。

 ジャニーズのルックアップの強さは、チャートイン2週目以降の状況でもよくわかる。10月12日発表のHOT 100では、初週29万8000枚ほどを売ったSKE48「絶対インスピレーション」が総合1位となったが、この週のルックアップ1位は、チャートイン4週目となるKing & Princeの「TraceTrace」。4週連続でルックアップ指標1位を制していたのだ。なお、「絶対インスピレーション」は1週目ながらルックアップ指標は22位だった。

 ほとんどのジャニーズ楽曲はデジタル配信されていないため、レンタル需要がルックアップ指標を支えている面もあるだろう。だが、それと同時に、ファンがルックアップ指標を強く意識している面も大きいはずだ。CD発売日同日にデジタル解禁されたKAT-TUNの「We Just Go Hard feat. AK-69」もルックアップは変わらず好調だった。また、さまざまなグループ、特にボーイズグループのファンがルックアップについて指南している場面はSNSを中心に見かけられ、「どうすればチャート上昇に“貢献”できるか」といったことが他の指標同様に説明・議論されている。

 直接PCに取り込めるCDレコーダー機器「ラクレコ」は、販売ページで「ルックアップに対応」とアピールしており、ルックアップのためだけに購入するという人も少なからずいるようだ。ルックアップのポイントを稼ぐために、複数のCDを複数機器で読み込むことを推奨する“推し活”も見られる。そして、母数の大きさということだろうが、中でもジャニーズファンの間でこうした情報が共有されている印象が強い。実際、今回のルックアップ廃止の発表に対し、SNSではSnow Manファンが反応している例をよく見かけた。(1/2 P2はこちら

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