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前田拳太郎が裏主人公? 『女神の教室』仲間想いの熱血漢“水沢”に注目集まる

文=東海林かな(しょうじ・かな)

前田拳太郎が裏主人公? 『女神の教室』仲間想いの熱血漢“水沢”に注目集まるの画像
前田拳太郎(左)フジテレビ総合エンタメメディア「フジテレビュー!!」より

 北川景子主演のフジテレビ系月9ドラマ『女神[テミス]の教室~リーガル青春白書~』の第2話が1月16日に放送された。司法試験合格という狭き門を突破するためもがく若者の姿と、“司法試験浪人”を続けることの厳しい現実。そうしたリアルさを醸し出すスパイスとなっているのが、青南ロースクール(青南大学法科大学院)で成績下位に低迷する生徒たち、特に前田拳太郎演じる水沢拓磨だ。イケメンでありながら苦労人としてのキャラクターを演じ切る若手俳優に注目が集まっている。

 第2話は、ロースクール教員となった柊木雫(北川景子)が受け持つ実務演習を中心に話が展開された。今回柊木が出した課題は、銭湯での入浴拒否事案。右腕にタトゥーが入っていたことで公衆銭湯の店主に入店を拒否された男性Xが、それでも入店しようとしたため、店主がXの入店を防ごうとして転倒させてしまい、Xは右腕をねんざして全治2カ月のけがを負ったため、店主に対し治療費と慰謝料を合わせて1000万円を請求したいと主張。学生たちはXから相談された弁護士としてこの件を検討するという課題だ。某法律バラエティ番組でも取り上げられそうな、身近なシチュエーションのテーマで、視聴者もイメージしやすいトラブルだろう。

 照井雪乃(南沙良)と真中信太郎(高橋文哉)ら成績上位者は「1000万円の請求なんてふざけています」「そもそもこんな依頼、断ります」と検討すらせず、早くこの授業を終わらせようと桐矢純平(前田旺志郎)らほかの学生にも同意するよう無言で圧をかけるが、同調圧力をものともせずXの依頼を引き受けると答えたのが水沢だった。「タトゥーがあるからって反社会的な人間とは限りません」と怒気をまとう姿は意味深だった。

 視聴者のなかには、本作品で俳優・前田拳太郎を知った人もいるのではないか。LDH JAPAN所属の23歳は、ドラマ初出演が2021年4月。なんと役者デビューから2年経たずして月9ドラマの主要キャラに上り詰めた。2021年9月から2022年8月まで『仮面ライダーリバイス』(テレビ朝日系)で主演を務め、特撮界隈では名の知れた存在になったが、本作品ではヒーローから一転、警備員や工事現場作業員などのアルバイトで生計を立てながらロースクールに通うという苦学生を熱演している。その役柄のギャップに、SNS上では前田拳太郎とは気づかずに見ていた『リバイス』ファンもいたようだ。

 前田拳太郎演じる水沢は、授業に度々遅刻し、成績もよくないため留年の可能性まで浮上。さらにタトゥー入りの友人に校内で金を渡している様子が目撃され、真中に掴みかかる喧嘩騒ぎを起こすなど、傍から見れば問題児と言われても仕方のない要素に満ちている。ただ、それは“傍から見れば”という見かけの話だ。母子家庭で育ち、奨学金の返済に追われている水沢の実情は、学費と生活費をねん出するためにアルバイトを掛け持ちするあまりに時に遅刻をしてしまい、友人に金を渡していたのも、授業料の支払いのために生活費が足りなかった水沢が一時的に金を借り、それを返していただけだった。そして水沢が弁護士を目指す理由は、そうした友人たちがみな給料も安く、大した保障もないまま働いている状況にあり、彼らを助けたいがためだった。真中との喧嘩騒ぎも、大事な友人を見かけだけで判断され、「あんなのとは縁を切ったほうがいい」などと言われたがために思わずカッとなってしまったからだ。遅刻や喧嘩は褒められた行為ではないが、仲間想いで努力家な水沢の実像を知ったことで、ほかの生徒たちにも授業への姿勢に変化が生まれていく。

 苦学生であるということを知られまいと、水沢はずっとほかの生徒と距離を置きながらポーカーフェイスでクールな表情を保ってきたが、第2話では自分の仲間を馬鹿にするような真中の発言に激昂したかと思うと、桐矢に自分の事情を悟られてしまい、それまでの態度を謝罪されると「あーあ、全部バレたか」と言って、一緒に湯につかった桐矢に微笑みながら湯をかけるといった“素顔”がのぞいた。桐矢との銭湯シーンは、体温が上がって頬が赤らんでいたこともあり、それまでのツンケンした水沢とはまるで別人物のようでもあった。第2話はまさに“水沢回”であり、主人公である柊木の出番も少なかったこともあって、前田拳太郎はさながら主役のように多彩な表情を見せてくれた。

 それにしても『女神の教室』は、経済的に恵まれない家庭環境、成績への劣等感、親からのプレッシャーと、水沢に限らず、ロースクール生たちはさまざまな境遇を抱えており、共感する視聴者も多いことだろう。劇中では、30歳にして夢破れ、実家に戻った元ロースクール生の姿も描かれている。月9という大看板がありながら、ロースクールの世界を爽やかな青春ドラマだけにまとめようとしないストーリーに制作側の矜持を感じた。が、一方でどうしても全体的に重苦しい雰囲気が漂うのも否めない。第2話は柊木と藍井仁(山田裕貴)のいがみ合いの場面も控えめだったのもあるだろうか。

 1月23日放送の第3話では、弁護士である父から司法試験を諦めるよう宣告された成績下位のロースクール生・天野向日葵(河村花)を中心に話が進みそうだ。そして、柊木の前に現れた警視庁捜査一課・風見(尾上松也)の深刻な表情が意味するものとは。第3話も見どころ満載だ。

■番組情報
月曜ドラマ『女神[テミス]の教室~リーガル青春白書~
フジテレビ系毎週月曜21時~
出演:北川景子、山田裕貴、南沙良、高橋文哉、前田旺志郎、前田拳太郎、河村花、佐藤仁美、宮野真守、小堺一機、尾上松也、及川光博 ほか
脚本:大北はるか、神田優
音楽:武部聡志
主題歌:Vaundy「まぶた」
プロデュース:野田悠介
演出:澤田鎌作、谷村政樹
法律監修:水野智幸
製作・著作:フジテレビジョン
公式サイト:fujitv.co.jp/themis

東海林かな(しょうじ・かな)

東海林かな(しょうじ・かな)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

最終更新:2023/01/23 12:00

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