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『夕暮れに、手をつなぐ』が1位! 月9と日曜劇場は低迷…TVerドラマ人気ランキング

『夕暮れに、手をつなぐ』が1位! 月9と日曜劇場は低迷…TVerドラマ人気ランキングの画像1
ドラマ公式サイトより

 在京民放キー局5社を中心として2015年10月に始まったTVer。参加局、取り扱う番組も増え、2022年3月には月間動画再生数が歴代最高となる2.5億回を突破し、同7月にはアプリ累計ダウンロード数が5000万を超え、同10月にはTVer単体の月間アクティブユーザー数(MAU)が2000万に達するなど、もはや定番のサービスとなった。今や「見逃し配信」は当たり前となったが、やはりTVerではドラマが圧倒的に見られており、ドラマの見逃し配信需要がこのサービスを牽引していると言えるだろう。

 しかしTVerにおける再生回数は基本的に非公表で、期ごとの番組再生数ランキングなどで一部が明らかになるか、あるいは新記録を打ち立てた時などに番組側が発表する程度。そのため、視聴率をもって番組が語られてしまう状況が長らく続いている。

 そこで、TVerの総合ランキングを定点観測することで、視聴率とは違ったドラマ人気をある程度は可視化できるのではないか、と考えたのが本企画だ。総合ランキングでの順位に対しポイントを付け、合計した結果から日刊サイゾー独自の「TVerドラマ人気ランキング」をご用意した。今週は1月21日(土)~1月27日(金)までを観測(1日2回、決まった時間にTVer総合ランキングをチェック)した結果をお伝えする。

『100よか』『ブラッシュアップライフ』との激戦を制して『夕暮れに』が首位

 今回の結果は以下のとおり。

『夕暮れに、手をつなぐ』が1位! 月9と日曜劇場は低迷…TVerドラマ人気ランキングの画像2

 土曜から金曜までを集計している本ランキングの性質上、前回(14日~20日が対象)は16日スタートの『罠の戦争』、17日スタートの『星降る夜に』『夕暮れに、手をつなぐ』などはまだ7日間フルで集計されていなかったが、今回ようやくGP帯の冬ドラの本格バトルが開幕。激戦となったが、頭ひとつ抜け出したのが広瀬すず×永瀬廉『夕暮れに、手をつなぐ』だ。

 『夕暮れに、手をつなぐ』は世帯視聴率こそ第2話で1.4ポイント減の6.6%と大きく下がったが、TVerでは好調。TVer総合ランキングの推移を見ると、放送の1日後には首位となり、7日間ずっとトップ10内をキープ。そのうち4日間はトップ5内という強さを見せた。旬の2人によるラブストーリーであるのに加え、King & Prince新曲の流れるエンディングでのダンス(『逃げ恥』式)や、NEWS・増田貴久のシークレット出演といった仕掛けも功を奏したか。

 同じ火曜放送の吉高由里子×北村匠海『星降る夜に』は本人気ランキングで今週3位となった。こちらもTVer総合ランキングで常にトップ10内にいたが、『星降る夜に』に阻まれて首位を獲れないのが敗因だ。しかし、差は19ポイントと小さく、TVer総合ランキングでは土曜あたりに差し掛かると『夕暮れに』の上をいく粘り腰を見せている。TVerお気に入り登録者数も『夕暮れに』は69万人、『星降る夜に』は64.1万人(1月27日時点)とさほど差はないため、今後の逆転劇もあるかもしれない。

 先週同様に僅差で本人気ランキング2位となったのが、井上真央×佐藤健×松山ケンイチの『100万回 言えばよかった』。TVer総合ランキングでの最高位は1位で、7日間ずっとトップ10をキープというのは『夕暮れに』と変わらないが、トップ5滞在期間がやや『夕暮れに』より短かったのが影響している。こちらはお気に入り登録者数が81.5万人にのぼり、そのポテンシャルからするといつでも本人気ランキング首位にいく可能性がある。第2話でミステリー色が強まってきたが、これがドラマの盛り上がりを生むかどうか、注目だ。

 『星降る夜に』と同率3位となったのが、先週本人気ランキングで首位となったバカリズム脚本×安藤サクラ主演の『ブラッシュアップライフ』。些細な会話の中に伏線が張り巡らされた緻密な脚本を始め、評判は上々で、TVer総合ランキングでもトップ5滞在期間が前週より伸びるなど勢いが増している……のだが、『夕暮れに』『100よか』の勢いをしのぐには至らなかった。

月9『女神の教室』、日曜劇場『Get Ready!』の低迷顕著か

 5位~7位は『罠の戦争』『大病院占拠』『忍者に結婚は難しい』と続くが、注目は8位~10位だろう。

 北川景子主演の月9ドラマ『女神[テミス]の教室~リーガル青春白書~』は本人気ランキングで前週5位から今週8位にダウンとなったが、ポイント上は前週比50ポイント以上も落としており、大幅な下落の印象。世帯視聴率も初回10.5%から、第2話7.9%、第3話7.0%と落ち込みが激しく、TVer総合ランキングでも、(同日放送の『罠の戦争』に首位を阻まれる形で)放送翌日に最高位2位までいくが、すぐにトップ5から脱落し、最低順位が19位にまでダウンするなど低迷が顕著となっている。登場人物の心情に少しずつ変化は出てきているものの、あまり画替わりのしない実務演習の授業を中心に同じパターンの話が続いており、飽きられてきているのかもしれない。

 9位は西島秀俊主演の『警視庁アウトサイダー』で、以前から指摘しているように、同じ木曜放送の菜々緒×鈴木伸之『忍者に結婚は難しい』に負けている状態だったが、その差がさらに開いた。今週はTVer総合ランキングでの最低順位が25位とかなり後退しており(先週は最低18位)、やはり“世帯視聴率こそ好調だが配信は伸びない”というテレ朝ドラマの道をたどっているようだ。

 10位は妻夫木聡主演の日曜劇場『Get Ready!』で、こちらは同じ日曜放送の『ブラッシュアップライフ』との差が170ポイント近くにまで拡大。前週は84ポイント差だったことを考えると、いかに『Get Ready!』が落ち込んでいるかがわかる。実際、TVer総合ランキングでは最高位2位、トップ10滞在期間は3日とない状態で、トップ10滞在期間が4日以上あった前週と比較すると明らかに動きが鈍い。こちらも『警視庁アウトサイダー』同様、視聴率に影響が及んでいないのが救いといえるが、ここ最近の日曜劇場作品の中でも明らかにTVer人気に欠けるのが気になるところ。

 なお、今期は早いうちにTVer人気の明暗がはっきりしており、中でも視聴率も下がってきている『リバーサルオーケストラ』と『スタンドUPスタート』はかなり厳しい状態。特にフジテレビの『スタンドUPスタート』は世帯視聴率が第1話4.1%、第2話で3.8%と稀に見る低空飛行で、TVer総合ランキングでもトップ30圏外となる日があるなど、厳しさが増している。フジは、長らく低迷していた木曜劇場が『silent』のヒットと見逃し配信ウケによって復調しつつあり、今期も『忍者に結婚は難しい』が健闘しているが、水10ドラマ枠は今後どうなるだろうか。

〈前回のランキングはこちら〉

新城優征(ライター)

ドラマ・映画好きの男性ライター。俳優インタビュー、Netflix配信の海外ドラマの取材経験などもあり。

しんじょうゆうせい

最終更新:2023/01/28 13:10
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