日刊サイゾー トップ > カルチャー > グルメ  > 「塩分控えめPRO」ってうまいの?

「カップヌードル塩分控えめPRO」ってうまいの? いつものカップヌードルと比較してみたら…

こっちも油攻撃が激しい !「カップヌードル 塩分控えめPRO 1日分のカルシウム&ビタミンD カレー」

「カップヌードル塩分控えめPRO」ってうまいの? いつものカップヌードルと比較してみたら…の画像10
(左)「カップヌードル 塩分控えめPRO 1日分のカルシウム&ビタミンD カレー」(2023年3月20日発売)と、通常のカップヌードルカレー。

 続いては、「カップヌードル 塩分控えめPRO 1日分のカルシウム&ビタミンD カレー」214円(税別)。「カップヌードルPRO高たんぱく&低糖質」ではなぜかスキップされてしまった「カップヌードルカレー」ですが、今回の「塩分控えめPRO」では真っ先に登場しました。

 カップヌードルカレーは味が濃いので塩分も高そうなイメージがありますが、実はノーマルの醤油味やシーフードより低め。ちなみに、レギュラー商品では「辛麺」や「ねぎ塩」が比較的高めです。

 麺量に違いのあった醤油味と違い、カレーは両者同じ量。カロリーは「塩分控えめPROカレー」が低く、塩分は3割減、そしてカルシウムは7倍強というすごい数値となっています。ビタミンDや食物繊維も多く入っているようです。

「カップヌードル塩分控えめPRO」ってうまいの? いつものカップヌードルと比較してみたら…の画像11
(左)「塩分控えめPROカレー」はポテトが小さめ

 フタを開けて両者の内容物を比較すると、「塩分控えめPROカレー」のポテトのカットが小さく見え、かやくもやや少なめに映りますが、醤油味よりさらに違いがなさそう。写真では見づらいですが、麺の形状には違いがありました。

「カップヌードル塩分控えめPRO」ってうまいの? いつものカップヌードルと比較してみたら…の画像12
(左)「塩分控えめPROカレー」と、(右)通常カップヌードルカレー

 両者湯戻し調理すると、「塩分控えめPROカレー」のポテトと謎肉のボリュームは多少見劣りしています。ただ、どちらも十分に具だくさんで、並べて見比べなければどちらかを言い当てることは難しいように思います。

 ポークベースの肉の旨みに大量の玉ねぎを加えた、濃厚でドロドロなカレースープで、こちらのスープも味に大きな違いは見出せません。原材料を見ると「塩分控えめPRO」には「プロセスチーズ」や「トマトパウダー」といった、本家には入っていない材料が入っているのですが、減塩の影響を抑えることに使われているようです。

 こちらも毎日のように食べ慣れていれば違いがわかるのでしょうが、筆者のレベルでは乙部のりえ級の完コピとしか感じませんでした。「塩分控えめPROカレー」片方だけ食べたとしたら、したり顔でいつものカレーヌードルだと断言してしまいそう。

「カップヌードル塩分控えめPRO」ってうまいの? いつものカップヌードルと比較してみたら…の画像13
(左)「塩分控えめPROカレー」の麺は、(右)本家カレーより細め

 麺はどちらも縮れのついた油揚げ麺ですが、太さに違いが見られます。「塩分控えめPROカレー」の麺は「醤油味PRO」の麺よりは少し太いものの、「カップヌードル」シリーズ屈指の麺の太さを誇るカップヌードルカレーとの差は大きく、完全に別モノの麺でした。また、麺表面のつるみにも違いがあり、「塩分控えめPROカレー」はつるみのない麺でスープ乗りが良く、カップヌードルカレーの麺はつるみが強いです。

 麺が細くすることで相対的にスープが強くなるので、麺の太さの違いが減塩でもスープの濃さを増させる要因のひとつになっているようです。また、スープ乗りの良さ、スープを吸い込む強さでも「塩分控えめPROカレー」が上回っており、スープを濃く感じさせる工夫がなされているように感じました。さらにこの麺がカルシウムやビタミンD、食物繊維を多く含んでいると考えると、とんでもなく優秀な麺ではないでしょうか。

「カップヌードル塩分控えめPRO」ってうまいの? いつものカップヌードルと比較してみたら…の画像14
「塩分控えめPROカレー」の具

 具は、謎肉、ポテト、ネギ、ニンジンなどが入っていますが、「塩分控えめPROカレー」の謎肉とポテトはちょっと少なめ。ただ、それほど大きな違いはありません。ポテトのカットが少し小さく、サクサク感が残る通常のカップヌードルカレーとは異なった食感でした。

「カップヌードル塩分控えめPRO」ってうまいの? いつものカップヌードルと比較してみたら…の画像15
カップヌードルカレーの具

 価格差はこちらも16円で、安価や具のボリュームを取るなら通常のカップヌードルカレー、少し高くても減塩やカルシウムやビタミンDがほしいなら「塩分控えめPRO」がいいと思います。減塩商品ですが、味の違いについてはほとんど考慮する必要はないでしょう。

減塩を取るか、価格を取るか。シンプルな選択ができる

世の中に減塩商品は数多くあり、カップ麺でも過去にいくつか出ていますが、減塩は味にどうしても影響を及ぼすため、軽い気持ちで塩分を控えたくても、逼迫する必要に迫られなければなかなか購入に踏み出せないことが多かったのではないでしょうか。

 今回の「塩分控えめPRO」2品は、減塩の影響を味からはほとんど感じず、機能性を取るか、価格を取るかというシンプルな選択ができます。いずれ、減塩がもっと当たり前の世の中になった時は、「塩分控えめPRO」が「カップヌードル」に取って代わってもおかしくありません。

オサーン(カップ麺ライター)

カップ麺ブロガー&ライター。ブログで10年以上、5000食以上のカップ麺新商品をレビューしています。@ossern「カップ麺をひたすら食いまくるブログ」

おさーん

最終更新:2023/03/26 12:00
12
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

『光る君へ』中関白家の没落と道長の隆盛

──歴史エッセイスト・堀江宏樹が国民的番組・...…
写真
イチオシ記事

東野の“見た目イジリ”なぜ炎上しない?

 先月30日に公開された東野幸治のYouTubeチャンネル「東野vs」に、ぼる塾・あんりが出演した。  東野とあんりといえば、自他ともに認める“蜜...…
写真