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フジ、コムドット“ゴリ押し”大不評も……冠ゴールデン進出は近い？

2023/05/13 20:00

フジテレビ YouTuber コムドット

フジ、コムドットゴリ押し大不評も……冠ゴールデン進出は近い？の画像1 — フジテレビ『コムドットって何？』公式サイトより

　フジテレビが大プッシュ中の5人組YouTuberグループ・コムドット。リーダーのやまとは以前、次なる目標として“ゴールデンタイムの冠番組”を挙げていたが、その道はなかなか険しそうだ。

　昨年4月に同局バラエティ番組『突然ですが占ってもいいですか？』で地上波初出演を果たして以降、同じプロデューサーらが手掛ける地上波初冠番組『コムドットって何？』（関東ローカル）がスタートするなど、着々とテレビタレント化が進んでいるコムドット。

　深夜番組『コムドットって何？』は、回数限定放送やスペシャル版を経て、今年4月11日より晴れてレギュラー化。さらに、5人は今月のゴールデンウィークを盛り上げる「フジテレビ系ゴールデンウィークアンバサダー」にも就任した。

　具体的には、4月29日～5月7日に放送された同局のさまざまな番組に出演。電波ジャックを行った5日には、『めざましテレビ』『めざまし8』『ノンストップ』『ぽかぽか』に出演したほか、午後11時より冠番組『コムドットって何？』70分SPを全国ネットで放送。

　7日放送の『ボクらの時代』では、『コムドットって何？』の構成を手がける鈴木おさむ氏、EXIT・兼近大樹と対談したやまとが、「（YouTubeで）とんでもないくらい稼いじゃって……」と懐事情を告白していた。

　そんな彼らの活躍に、ネット上では“コムレンジャー”と呼ばれるファンたちが歓喜しているが、一般的な視聴者の反応はネガティブなものが目立つ。中には、「フジのコムドット推しが気持ち悪い」「最近、フジは復活してきたと思ってたのに、コムドットを神輿に乗せるセンスにはドン引きした」と拒絶するようなコメントもある。

　なお、コムドットのYouTubeのチャンネル登録者数を見ると、電波ジャック前と比べて1万人ほど増加。現在はチャンネル登録者数414万人となっている。

　コムドットといえば、昨年、やまとがオリエンタルラジオ・中田敦彦のYouTubeチャンネルに出演した際、『コムドットって何？』のプロデューサーから「実際に何組かYouTuberを担当したことがあるけど、“世間の反応が厳しい”っていう壁があるから、コムドットとそれを越えたい」と語られたことを明かしていた。

　この発言からも、フジが“コムドットのテレビタレント化”を本気で望んでいる様子がうかがえるが、現状は肝心の視聴者が置いてけぼりの状況であり、「なぜそこまでして、テレビとYouTubeを混ぜる必要があるのか」「YouTubeで見られないものを、テレビに求めてるのに……」とフジに疑問の声も多い。

　ただ、近年のテレビ業界は、13歳～49歳の個人視聴率を指すコア視聴率を重視しており、とりわけフジは10～20代の取り込みや、スマホで見られる見逃し配信の再生数獲得に注力している。

　グループの魅力が、まだほとんどのお茶の間に伝わっていないコムドットだけに、今回の抜てきにネガティブな反応が集まるのも当然だが、そんなことを気にしていられないほど、若者のテレビ離れは深刻化しているのかもしれない。

　多くの視聴者から不評を買ってしまったフジの“コムドットウィーク”。それでも、『コムドットって何？』のゴールデン進出は、そう遠くないかもしれない。