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安住紳一郎アナ、TBSに残り続ける理由は「待遇面」 TBSは社長まで乗り出し独立阻止

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TBS公式サイトより

 TBSの安住紳一郎アナウンサーが「局アナを続ける理由」について語り、社長直々に慰留を求められたことなどリアルな事情をぶっちゃけた。

 安住アナは5月31日、都内で開催された 「第60回ギャラクシー賞」の贈賞式に出席。TBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』での活躍が評価され、ラジオ部門のDJパーソナリティ賞を受賞した。

 安住アナの受賞スピーチ後、司会を務めていた元フジテレビの長野智子アナは、安住アナのテレビ&ラジオでの活躍ぶりを「アナウンサー界の大谷翔平」と絶賛。続けて、長野アナが「本当に素晴らしいご活躍で、これからも社員アナウンサーにこだわられるんでしょうか?」と質問すると、安住アナは「それ長野さんが言って説得力あります?」とフリー転身組の長野アナにツッコミを入れた。

 安住アナは局アナにこだわる理由について、TBSホールディングスの佐々木卓社長と面談した時に「優秀なアナウンサーがフリーになるだけでなく、優秀なアナウンサーこそ局に残ってほしい」と言われたと回顧。待遇面などを相談すると「非常に理解ある社長」だったとし、佐々木社長から「ぜひ局アナとして、いろいろこれからもやってこう」という話があったことが大きな理由になっていると明かした。

 さらに「テレビ、ラジオの変革期にドラスティックに関われるのは放送局員という立場でもあるなということで続けております」とも述べたが、「その施策とは裏腹に、近年は離職者が相次いでおります」と自社の自虐ネタで笑いを誘った。

 安住アナといえば、2019年に部次長(一般の副部長クラス)から「局次長待遇」に昇進。TBSは組織的に「部」の上に「局」がある構図で、部長を飛び越えて局次長になるという、安住アナが自ら「殉職級の二階級特進」と評したほどの大出世だった。さらに翌2020年に早くも「局長待遇」となり、「TBSテレビ総合編成本部アナウンスセンター局長待遇エキスパート職アナウンサー」という長すぎる肩書きになったと明かしていた。2021年に佐々木社長と2時間にわたって面談したことをラジオで報告していたため、その場で待遇面での話し合いがあったとみられる。

 局アナがフリーに転身する理由の大半は「待遇面への不満」といわれているが、安住アナの場合は局が高待遇でつなぎとめようとし、それが前述のスピード出世や社長との話し合いにつながった。社長との話し合いが満足いくものでなかったら独立していた可能性もあるが、安住アナが納得できるような待遇となったことで局に残ると決意したのだろう。

 だが、当然ながら安住アナ以外のアナウンサーはそれほどの高待遇を受けているわけではなく、それが「離職者が相次いでいる」という状況につながり、人材不足が加速しているようだ。

 TBSの男性アナでは、若い世代を中心に認知度が高かった国山ハセンが「将来のエース候補」と称されるほどの有望株に成長していたが、昨年いっぱいで退社し、現在は映像プロデューサーやタレントとして活動している。ほかにバラエティから報道までこなせて人気・好感度も高い安住アナのようなタイプはあまり見当たらず、そうした事情もあってか、安住アナは月曜~木曜まで『THE TIME,』、土曜は『情報7daysニュースキャスター』、日曜は『安住紳一郎の日曜天国』と週6で生番組を担当する多忙ぶりが続いている。

 TBSの「安住頼み」の状況に対し、昨年6月にラジオ番組で「朝の番組をするようになりましてから、赤坂に週に6回来るんですけれども……そろそろ疲れました」と愚痴をこぼしたこともあった安住アナ。決して「絶対に独立はない」と断言できるほど局に忠誠心を持っているとも言い切れなさそうだ。実際、今年5月に局の垣根を越えて人気アナたちが集合したNHKの番組『アナテレビ』で、元フジテレビの露木茂アナから「安住さんは定年まで(TBSに)いると思いますよ」と言われるも、安住アナは困った表情で「それはまた別の話……」とジョークめかしつつ答えを濁していた。

 現在のところはTBSの引き留め策が成功しているが、社長自ら相談に乗ったという待遇面についても「フリーになれば年収10倍は固い」といわれているので絶対的な安心材料とはいえないだろう。その一方、業界内では「安住アナは出世欲があまりなく仲間意識が強いから局から出るつもりはない」「TBSの役員を務めている人物に恩義を感じているので独立はないだろう」といった見方もある。

 TBSとしては、もし安住アナが独立してしまえば「エース不在」となり、絶対にそのような事態は避けたいだろうが、はたしていつまで引き留めることができるだろうか。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2023/06/01 21:00
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