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岸田首相の長男・翔太郎氏の「公私混同忘年会」騒動と「マイナンバーカード」への不安

岸田首相の長男・翔太郎氏の「公私混同忘年会」騒動と「マイナンバーカード」への不安の画像1
岸田文雄首相(Getty Images)

今週の注目記事・第1位「岸田文雄首相 首相公邸『大忘年会』に寝間着姿で参加『ご満悦写真』」(『フライデー』6/16・23日号)

同・第2位「猿之助は恋人に裏切られていた」(『週刊文春』6/8日号)「『猿之助』全供述」(『週刊新潮』6/8日号)

同・第3位「ジャニーズ性加害はなぜ罰せられないのか」(『週刊文春』6/8日号)

同・第4位「『猟銃男』をなぜ射殺しなかったか」(『週刊新潮』6/8日号)「長野“名家の長男”が囚われた郷里の呪縛」(『週刊文春』6/8日号)

同・第5位「佳子さまが公務先でリクエストしたBTSダンス」(『週刊文春』6/8日号)

同・第6位「創価学会大幹部が『あいつだけは勘弁ならねぇ!』『萩生田光一政調会長』が仏敵に」(『週刊新潮』6/8日号)

同・第7位「平野 神宮司退所でジャニーズは160億円稼いだ」(『週刊文春』6/8日号)

同・第8位「岸田首相がもくろむ隠れ増税にブチギれろ!」(『週刊プレイボーイ』6/26日号)

同・第9位「『強制性交』で球界追放か!? 西武『山川穂高』の“シークレット練習”」(『週刊新潮』6/8日号)

同・第10位「秀吉ゆかりの『藤堂高虎』“黄金の茶釜”が3億円で落札された裏事情」(『週刊新潮』6/8日号)

 

 

 今週は現代とポストがお休み。週刊朝日も先週の火曜日発売で休刊してしまった。

 さすがに休刊号は売れたようだ。最寄りの駅や新宿駅のキオスクを回ったが、ほとんど完売の紙が貼られ、いくつか回ってようやく手に入れた。

 表紙の編集部の写真は面白いアイデアだ。一人ひとりじっくり見ていると、この人はこれから何をするんだろう? 仕事があればいいな。そんなことを思ってしまう。

 雑誌が休刊するときはいつも悲しいものである。ましてや100年以上の歴史を積み重ね、時代の“目撃者”になってきたのだから、何千万人の笑いや涙がこの週刊誌の中に封じ込められている。

 編集部としても「即完売→重版」は初めての経験ではないか。その前の号で、休刊号を6冊買った方には専用のバインダーを差し上げますという「セコイ」やり方も功を奏したのであろう。

 もはや週刊誌といえるのは週刊文春一誌だけといっても過言ではない。週刊新潮も頑張ってはいるが、じりじり落ちる部数に新潮社が耐えられるのだろうか。

 以下に今井照容責任編集のメールマガジン【文徒】に掲載された2022年7月~12月期「ABC公査部数ランキング20位」を紹介しよう。

順位…誌名…当期部数…前期比…前年同期比
1…ハルメク…494,193…111.78%…133.96%
2…家の光…397,762…102.17%…92.54%
3…週刊文春…228,728…99.91%…90.60%
4…文藝春秋…211,665…105.82%…98.91%
5…レタスクラブ…170,709…132.42%…91.47%
6…月刊ザテレビジョン…165,777…107.38%…90.96%
7…ESSE…160,570…120.23%…92.90%
8…女性セブン…151,743…96.77%…94.16%
9…日経ビジネス…148,928…100.03%…99.36%
10…週刊現代…145,172…85.59%…80.26%
11…女性自身…143,074…97.67%…95.14%
12…週刊新潮…135,407…99.15%…90.32%
13…週刊ポスト…123,742…94.75%…87.84%
14…致知…119,953…100.90%…101.66%
15…サンキュ!…116,074…97.81%…77.47%
16…プレジデント…110,001…103.85%…102.35%
17…婦人公論…98,767…99.37%…128.87%
18…LEE…97,796…120.10 %- 89.73%
19…VOCE…96,331…174.84%…148.36%
20…週刊ダイヤモンド…85,701…104.85%…105.35%

 現代、ポスト、新潮は来年中には10万部を切るところまで落ちるのではないか。

 週刊文春は現状維持が精いっぱい。文藝春秋は新谷学編集長になって、週刊誌的な特集が増えているように思う。部数は下げ止まり、やや上向き加減だが、かつて私が読んでいた“国民雑誌”的な重厚さが失われているように思える。

 その悪しき例が「朝日襲撃『赤報隊』の正体」だと思うが、詳しくは前に書いたのでここでは繰り返さない。

 このところ通販雑誌のハルメクが首位を堅持している。私のようなジジイには何が面白いのかわからない雑誌ではあるが、通販というのが中年の女性たちには“ステータス”を感じさせるのだろうか。

 私のような古い編集者には不思議でならないのだが、出版界には「柳の下にドジョウが二匹はいる」というのがある。

 他社でヒットした雑誌や本をそっくり真似て出すのは、極めて真っ当な競争原理なのだ。

 週刊新潮がヒットすれば週刊文春や週刊現代が出る。平凡パンチが売れれば週刊プレイボーイを出す。ananが注目を集めれば、camcam。ポパイが出ればホットドックプレスを出す、というのはこの業界の“常識”で、面白いことに、物真似雑誌のほうが本家よりも売れるのである。

 本家の定番料理にちょっとだけ自社の味付けをする。それが後発雑誌が売れる理由なのだろう。

 今やハルメクの編集長はメディアに引っ張りだこであるが、それを指をくわえ、うらやましそうに黙って見ている他社の編集者たちにいいたい。

 なぜ、「ハルメク」からヒントを得て「トキメク」という雑誌を出さないのだろう。

 失礼ないい方になるが、ハルメクの特集を見ていて、これはうちではできないと思うものはほとんどないといっていいのではないか。

 お片付け、スマホの操作の仕方、相続、遺言の書き方など、現代やポストが毎号特集しているものとたいして変わらない。

 トップ雑誌が50万部というのは寂しい気がするが、トップの宿命は真似されることである。2誌ぐらい創刊されれば、お互い切磋琢磨して市場が広がるかもしれない。

 漫画だけを後生大事に守っていけば当分は大丈夫。そういう守りの姿勢では、出版界はますますシュリンクしていくしかない。

 いっそのこと、現代とポストを「トキメク」にしたらいいのではないか。月2回発売で、月初めはオジイサン版、月半ば発売がオバアサン版というのはどうだろうか。

 編集者の基本は「温故知新」である。知恵の枯渇した編集者は、昔ヒットした記事や読み物からアイデアを拾い、売れている雑誌の物真似をすることだ。それさえもできなくなったのは、頭のいい子ばかり入社させた“弊害”ではないか。

 

 さて、新潮によると、5月27日に東京・丸の内でオークションが開かれ、豊臣秀吉ゆかりの「黄金の茶道具一式」が出品されたという。

 金の含有率は80~87%で、貴金属としても価値のあるものだそうだ。

 スタートは1億2000万円からで、ついには3億円で落札されたそうである。

 ではなぜ、このような貴重なものが出品されてしまったのか。諸説あるらしいが、この茶道具一式は藤堂高虎の死後、三重県津市一帯を治めた「津藩」の藩主を務めた藤堂家の子孫に守られてきたが、戦後、現当主が子供の頃、親族が勝手に土地を県に寄付してしまったそうだ。

 現当主は三重県を相手に所有権の確認を求める裁判を起こしたが敗訴してしまった。そのためもあるのか、現当主は都内に在住しているそうだ。

「黄金の茶道具一式」は銀行の貸金庫に入れてあったというが、地元でも見た人はいないという。

 唐様で書く三代目ではないが、いろいろな事情があって手放したのであろう。

 落札したのは茨木県筑西市にある廣澤美術館。町興しの目玉にしたいそうだ。

 

 ところで、知人女性に性的暴行を加え、ケガまでさせたという容疑で、埼玉西武ライオンズの人気選手・山川穂高(31)を警視庁麻布署は書類送検した。

 もし有罪なら選手生命が終わる重大事で、山川は自宅謹慎でもしているのだろうと思ったら、埼玉にある西武の二軍の球場で練習をしていると、新潮が報じている。

 だが、体重が10キロ近く減って、食べ物ものどを通らない状態だという。

 辛口の野球評論家・広岡達朗は、「家庭があるのに一線を越えた山川もバカ者ですが、しっかり選手を教育できない球団はもっと大バカ」だと話す。

 たしかに、巨人軍の坂本をはじめ、女やギャンブルで羽目を外しすぎる選手が多いが、球団側の対応は手ぬるいというしかない。

「球界の紳士たれ」というお題目を唱えていれば、紳士になるわけではない。一度、大谷翔平に来てもらって「マナー教室」でも開いたらいい。まあ、彼のような人間は稀なのだから、なんの参考にもならないだろうが。

 岸田首相がいい出した異次元の少子化対策の「嘘」が見えてきた。

 防衛費はいきなり何十兆円も増やすくせに、たった3兆円ポッチの少子化対策の財源を見つけられないというのは、ふざけるなというしかない。

 それだったら不要不急の防衛費を削って回せばいいだけの話だ。なぜそれができないのか?

 プレイボーイは、少子化対策の財源に、16~18歳の子供一人につき38万円分得られる扶養控除を縮小すれば、世帯年収850万円以上の家庭は、新たに給付される年間12万円の児童手当をもらっても損する試算があると主張し、これではなんのための子育て支援なのかと疑義を呈する。

 しかも、これで確保できる財源はほんのわずかで、政府がアテにしているのは社会保険料だと突っ込む。

 だがこれは、健康保険なら病気、国民年金なら老後の収入減など、保険というのは対応するリスクがはっきり決まっているのだから、保険料を少子化対策のために使うのは保険の原理からしてつじつまが合わないと、東京財団政策研究所研究主幹の森信茂樹が指摘している。

 政府はそれがダメなら国債発行で賄うともいいだしているが、先の森信は、発行した国債を返済するのはこれから生まれる子供たちだから、もっと問題があるという。

 巡り巡って最後は、では消費税増税という話になる。これは、負担する人の3割が高齢者だから、高齢世代から現役世代への所得再配分になる。だからこっちのほうがいいというのだが、待ってくれ。

 防衛費の異次元の増額も、最後は、消費税増税でという話になりそうだ。ということは、このままいくと、消費税は15%ではなく20%から25%にもなるのではないか。

 北欧などは、消費税率が高くても社会保障が充実して、40代でリタイアする者も多いようだが、この国は、消費税だけ上げても社会保障費に回るカネなど微々たるものである。

 株の利益でのうのうと暮らしている年収1億円以上の人間たちから税を徴収する。これしかない。そんなことはわかりきっているのに、岸田を含めた歴代の無能な首相たちは、そこに手を付けようとはしない。

 無能は去れ! 若者たちよ、今こそ自民党独裁政権にくさびを打ち込む時だ! 立て全国の若者たち。

 いい案がある。年寄りが死んだら、持っていた資産の何分の一かを若者たちへの支援金として徴収したらいい。もちろん持ってない人間からは取らない。そうして集めたカネを信頼できるNPOがプールしておいて、困った若者たちに配ればいい。政府なんぞに任せておくから年金も消費税も、行くべきところに行かず消えてしまうのだ。

 政府、今の自民党政権は信じるに足りないどころか、盗人に追い銭のようなものである。

 国民ことを考えない私利私欲政権は、早く倒さなければ、この国は野垂れ死ぬ。

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