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岸田首相の長男・翔太郎氏の「公私混同忘年会」騒動と「マイナンバーカード」への不安

ジャニーズ事務所、性加害だけではない“カネ”の問題

 さて、King&Princeの平野紫耀と神宮司勇太は5月22日で事務所を退所したが、そのあとも、いくつかの企業のCMは流され続けている。

 これは契約がタレント個人ではなく、ジャニーズ事務所となっているからだろうが、彼らが独立するといってから、惜しむファンたちが発売されたCD、さよならコンサート、ファンクラブに殺到し、文春が調べたところによると、CD、DVD、公認カレンダー、それに脱会発表前には95万人前後だったフアンクラブが5万人以上増え(年会費と入会金合わせて5140円)、半年間で少なく見積もっても160億円を超える莫大な収入がジャニーズ事務所に入ったと見ている。

 その中から退所した平野や神宮司にはいくら払われるのかと、文春は心配している。

 私は、ジャニー喜多川の性加害問題がこれからも追及されていけば、次に出てくるのは、所属タレントや元所属していたタレントたちから、正当な報酬をもらっていなかったという怨嗟の声ではないかと考えている。

 どの芸能事務所でも、タレントに払うギャラは不透明なものだが、莫大な利益を得てきたジャニーズ事務所はその中でも最も不透明だといわれてきた。「ギャラの未払い」を要求し、裁判でも起こされたら、ジャニーズ事務所は息の根を止められるかもしれない。

 そうしたことが近々起こるのではないだろうか。

 

 サミット後、間を置かずに解散に踏み切るのではと噂された岸田首相だが、ここへきて自公の間がぎくしゃくしてきて、それどころではなくなってきたようだ。

 発端は、10増10減で増えた東京29区に、公明党が岡本三成衆院議員を立候補させることを表明すると、自民党都議らが茂木幹事長のところへ抗議に行ったそうだ。

 自民党は2人候補がいるそうだが、その一人、川松真一朗都議は、元テレ朝のアナウンサーで、学生時代からラグビーに打ち込んでいて、同じラグビーつながりで、森喜朗元首相が可愛がっているという。

 清和会の重鎮である萩生田光一政調会長も強硬に29区を譲らなかったため、公明党は29区には候補を立てないが、都内小選挙区の自民党候補を推薦しない、都議会での協力関係も解消すると石井幹事長が会見で語ったのだ。

 たしかに現在の公明党の集票能力は落ちている。昨年の参議院選では、比例で800万票を目標としていたが、実際は約618万票であった。

 だが、1選挙区での公明票は1~2万票あるといわれ、ぎりぎりで当選してきた自民党議員は落選する可能性が大きいのだ。

 強硬だった萩生田に対して、公明党の支持母体である創価学会の幹部は、学会だけではなく統一教会にまで接触している萩生田を、「あいつだけは勘弁ならねぇ」と嘯いていたそうだ。

 一時、自民党は、公明党を切って日本維新の会と手を組もうと考えたこともあったようだ。だが、維新の会はこのところの躍進で、自民党と手を組んだら嫌自民票が入らなくなる、このままいけば自民党に取って代わって天下を取れるかもしれないという「妄想」を抱いてしまったため、今は自民党離れをしているようだ。

 ここで解散すれば、多くの落選者が出るのは間違いない。そう岸田が怯えているに違いない。蟻の一穴から城が崩れることもある。

 それが息子・翔太郎の官邸大忘年会だったとしたら……。

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