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『週刊現代』編集部の内紛とOBの怒り ほかスクープ15本

ジャニーズ「再発防止チーム」のお粗末

 さて、奈良地裁で行われるはずだった山上徹也被告の「公判前整理手続き」の直前、届いた段ボール箱に金属探知機の反応があったため大騒ぎになり、中止された。

 だが中身は、山上の減刑を求める約1万3000人分の署名などが入っていた。

 いまだに“人気”の衰えない、英雄視する向きも多い山上だが、文春によると、看守が声をかけても無視したり、拘置所で出される食事には手を付けず、支援者からの差し入れだけを食べているそうである。

 話は弁護士としかしないようで、母親から届いた手紙は受け取り拒否をし、面会に来たいといっても頷かないという。

 公判が始まらない限り、山上がなぜ安倍元首相を殺そうとしたのか、統一教会に対する憎しみはどれほどのものか、彼の口から聞くことはできないようだ。

 

 文春のジャニーズ事務所批判は留まるところを知らない。今週は、事務所側が「第三者委員会と受け取ってもらっても差し支えない」といっているジャニー喜多川の性加害問題の「外部専門家による再発防止チーム」が、いかに恣意性が働き、公正さが保てないかを名指しで指摘している。

 まず、藤島ジュリー社長と家族同士の付き合いで、会見などのセッティングや仕切りを担当するのが、中田英寿や北島康介のマネージメントで有名な「サニーサイドアップ」グループの次原悦子社長。

 同い年で共にシングルマザーということもあり親友だそうだが、その社外取締役の藤井麻莉弁護士が、ジャニーズ事務所の社外取締役として就任するという。

 次原という女性は、社員たちにもやたらハグすることで有名らしい。それが性加害に緩いという証左にはなりえないだろうが、ジュリーのお友達で固めているのはよく分かる。

 被害者相談窓口の監修を務めるのが鴨下一郎元環境相だそうだが、鴨下が担当医を務める「日比谷国際クリニック」のPR事務局は「サニーサイドアップ」内にあるという。

 これだけ見ても、ジャニーズ事務所側が、自分たちに都合のいい人間たちで「ジャニー喜多川事件」を有耶無耶にしようと考えている“意図”は見え見えである。

 狭い世界でしか世の中を見ていないお嬢ちゃん社長だから、自分をちやほやしてくれる人間だけしか付き合っていないのだろう。ジャニーズ事務所の窮地はまだまだ続く。

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