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元関東連合 VS 元池袋チーマーの“因縁対決”を、格闘技大会『益荒男』の現場から独占密着レポ!

2ラウンド目の攻防戦

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 2ラウンド開始。大関は戦い方を変えてきたようだ。序盤に数発ローを放つも、その後はパンチ中心に。1ラウンドで足を殺し、2ラウンドにパンチでKOを狙う作戦か。一方の西山も、渾身のフック連打でKOを狙う。

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 大関の左フックがクリーンヒット! その後はパンチの応酬となり、西山が一瞬グラつく場面も。しかし西山も負けじと右アッパーを大関の顔面にヒットさせ、客席が沸く。

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 ロープ際で距離が近づくやいなや、大関は首相撲からのヒザ蹴り。これが脇腹にモロに突き刺さる。

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 ここで西山の動きが止まったため、レフェリーがスタンディングダウンを宣告。西山は手を振って「効いてない」とアピールするも、レフェリーのカウントがはじまる。9カウント目で西山がファイティングポーズを取り、試合続行。

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 残り50秒。相手を倒さないと勝ちはないと悟ったか、西山が気力を振り絞ってラッシュを開始。

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 しかし大関は冷静だ。「練習したことを試合でもそのままやる」と宣言していた通り、距離が近づく度に条件反射のようにヒザ蹴りを繰り返した。

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 結局最後までキックを1発も出さず、パンチにこだわり続けた西山。これも戦いの美学と言えよう。

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 手数も有効打も大関が圧倒的に上回ったが、西山は最後まで立ち続けた。

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 3-0の判定で大関の勝利。試合後のマイクパフォーマンスで、大関は「やっぱさ、練習してる人が勝つんだよね。大関真悟と大関リスナーしか勝たん!」と叫んだ。

 リングを下りた西山は、「負けてもうた。ローがめちゃくちゃ効いた。カットしてもダメだった。スネが弱いから」と言って一瞬顔を歪めた。仲間から「向こうも強かった。認めるとこは認めないとね」と言われると、西山は納得したような表情に。集中攻撃を受けた左足のスネが大きく腫れ上がっており、「折れてるかも」「氷で冷やした方がいいよ」などの心配の声も飛び交う。暗いムードにしたくなかったのだろう、西山は「診断書をもらって傷害で訴えるしかないな」と冗談を言って周囲を笑わせ、その後はポーカーフェイスを貫いた。

――戦い終えた感想は?

西山:試合だから勝ち負けがあるのは仕方がないことです。まあでも2ラウンドフルで戦えたのは良かったかな。

――格闘技を続ける意思は?

西山:ありますよ。格闘技が面白くなってきたので、ケガが治ってから、続けられたらと思ってます。

――負けたとはいえ、ある程度、気持ちはさっぱりしましたか?

西山:そうですね。あとは向こうがグチグチ言わないことを祈るだけです。

――きっと、それはないと思いますよ。

西山:そう信じたいですね。

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大関を祝福する仲間たち。

 一方の大関は、勝利を祝う仲間たちに囲まれ、記念撮影を終えると、西山には一瞥もくれずに会場を去ってしまったようだ。そこでその晩、電話にてインタビュー。

――見事な勝利でした。

大関:当たり前です。

――作戦通りに戦っていたような印象を受けましたが。

大関:長い引きこもり生活で足が弱いとわかってたんで、そこを狙った感じです。効いてたと思うんですけど、彼、根性があって、我慢しましたよね。

――スネがすごく腫れ上がっていました。

大関:そうなんですか。ちなみに俺も今日の試合で、左拳を粉砕骨折しました。どのタイミングで折ったのかはわかりませんが。

――スタンディングダウンを奪ったシーンを覚えていますか?

大関:ヒザ蹴りが2発か3発入って、どこかで“メキッ“という感触があったんで、それかな。ちなみに俺、こないだアバラを折ったんですよ。そのときの“メキッ”という感触に似てました。俺の場合、全治2カ月。そう考えると、彼はよく倒れずに頑張ってましたよ。

――試合が終わった今、思うことは?

大関:彼のことはあまり言いたくないし、触れたくもないけど、そもそもなんで試合することになったんだろうってことをよくよく考えると、彼が40過ぎて元関東連合の看板を使ってリスナーさんに「すごい」「すごい」と言われてることが、やっぱ俺、気に食わなかったんだなって、試合が終わってから気づいたんですよ。ただのこっちの僻みだったのかなって。俺は無名じゃないですか。で、なんでそんな10代の栄光が今でも通用するんだろうと思って、ムカついてたんだなって。それまでよくわかってなかったけど、帰りの車の中で初めてそのことに気づきました。

――西山さんは試合後、痩せ我慢かもしれませんが、さっぱりした様子でした。今後も泥仕合は続くんですか?

大関:ないです、ないです、ないです。

✳︎ ✳︎ ✳︎

 試合後の西山のTwitterには「ローが強かったな!」との文言が。大関もYouTube配信で試合を振り返っていたが、「豆山」という蔑称を控え、「彼」「西山」「西山氏」と呼ぶ場面が増えていたので、なんらかの心境の変化があったのだろう。

 両者が仲直りすることはないかもしれないが、拳と拳の語り合いを経て、互いに認め合う関係になったことだけは確かなようである。

(取材・文=岡林敬太/試合撮影=長谷英史)

●益荒男オフィシャルウェブサイト「益荒男」  
●益荒男YouTube「MASURAO OFFICIAL」
※今大会の試合動画を近日公開予定

最終更新:2023/07/13 15:06
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