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『どうする家康』“ワースト”級の苦戦で…吉高由里子の大河は『セカンドバージン』超えの濡れ場も?

吉高由里子主演の大河に“親友”ハリセンボン・近藤春菜が出演と囁かれるワケの画像
吉高由里子

 嵐の松本潤が主演を務めるNHK大河ドラマ『どうする家康』が苦戦を強いられている。

 今年1月8日にスタートした『どうする家康』は、大河ドラマとしては実に40年ぶりに徳川家康を単独主役にした作品。『リーガルハイ』『コンフィデンスマンJP』シリーズ(フジテレビ系)や映画『レジェンド&バタフライ』などの古沢良太氏が脚本を手掛けており、家康の生涯を新たな視点で描いている。

 しかし、初回放送は世帯視聴率15.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、前作の『鎌倉殿の13人』から1.9ポイントダウンとなっただけでなく、歴代大河でワースト2位という記録となった。さらに視聴率は落ち込み続け、3月放送の第9回では早くも11%台に突入。第10回では、裏番組の『2023 ワールド・ベースボール・クラシック』の「日本対オーストラリア」戦が世帯43.2%を記録したこともあり、7.2%にまでダウンという悲運もあったが、その後も10%~11%台を行ったり来たりで、6月25日放送の第24回も10.0%とギリギリ2桁という状態。7月9日放送の第26回までの全話平均は11.6%で、これもまた現状、『いだてん~東京オリムピック噺』に次ぐワースト2位の状態だ。

「武田信玄と衝突する第17回あたりからシリアスな要素が強まり、信長を主役にした『レジェバタ』でも独自の設定・見解を反映させた古沢さんらしく、“新たな視点”により先の読めない面白さも出てきましたが、やはり序盤のコメディテイストの強さと安っぽいCG演出で視聴者が一気に離れた。大河ドラマは視聴者の多くが40代以上で、特にメインとなっているのは60代以上と言われており、一方で『どうする』は若い層を意識した作風にしているため、NHK側も視聴率がある程度低迷することは覚悟の上だったでしょうが、4月~6月期はTBS日曜劇場『ラストマンー全盲の捜査官ー』に2ポイント以上も差をつけられる状態で、さすがに想定外だったのでは。

 物語は本能寺の変に差し掛かり、最大の盛り上がりどころですが、5月末からずっと10%台で推移しているところを見ると、ここからの回復の兆しはなさそう。視聴率歴代ワーストとなった『いだてん』は大河ではあまり人気の出ない近代が題材で、一方の『どうする』は“テッパン”のはずの戦国時代、しかも誰もが知る家康が主人公ということで、“実質ワースト級”の失敗と言えそうです。そもそも若年層にアピールするなら松本が主演というのも中途半端ですが……」(スポーツ紙の芸能担当デスク)

 『鎌倉殿の13人』の最終回では、家康の愛読書が『吾妻鏡』だったとして松本潤が家康役でサプライズ登場したが、『どうする家康』でも第23回で、正室・瀬名(有村架純)と側室になる於愛の方(広瀬アリス)が『源氏物語』好きという共通項で盛り上がる場面があり、次作への“匂わせ”アピールとも話題になった。しかし、早くもその次作『光る君へ』に不安の声も高まっているようだ。

「女性単独主人公の大河ドラマは、近年では宮崎あおい主演の『篤姫』(2008年)が成功例で、その波に乗って2011年からは奇数年に女性主人公の作品がつくられましたが、『篤姫』は全話平均24.5%だったのが、2011年の『江 ~姫たちの戦国~』で17.7%、2013年の『八重の桜』で14.6%、2015年の『花燃ゆ』で12.0%とどんどん下降し、2017年の『おんな城主 直虎』も12.8%でした。ここで一旦、女性主人公の流れが途絶えており、『光る君へ』が7年ぶり女性主人公ということで期待したいところですが……史料も少ない平安時代が題材で、しかも主人公は紫式部ということで、現時点で注目度はあまり高くない。松本潤主演で、歴史モノの経験がなかった古沢良太脚本の『どうする家康』の放送前と似たような雰囲気があります」(テレビ誌記者)

 また、御年71歳の大物脚本家も不安要素のようだ。

「主演・脚本・制作統括・チーフ演出がすべて女性という大河として初の試みもある意欲作ではありますが、過去に大河『功名が辻』(2006年)も手がけている脚本の大石静さんのセンスが大丈夫かという声もあります。というのも、今年1月に放送された吉高主演の『星降る夜に』(テレビ朝日系)も脚本を担当していましたが、聴覚障がい者とのラブストーリーかと思いきや、医療過誤の疑いの裁判、引きこもり、産婦人科医、遺品整理士など要素を詰め込み過ぎていて、ラブストーリー部分は評価されていたものの、それ以外の要素が邪魔だと指摘されることも多かった。コメディパートもクセの強いネタが目立ちましたし、やたらと下ネタが出てくるのも賛否ありましたね。『光る君へ』は権力闘争を背景とした〈平安時代のセックス&バイオレンス〉がテーマだそうですが、大河は1年かけて放送する作品だけに、『星降る夜に』のように話がゴチャつかなければいいのですが……」(同)

 一方、NHK局内ではそのセックス描写にも注目が集まっているという。

「大石さんといえば多数のヒット作を手掛けていますが、中でも代表作と言ってもいいのがウチで2010年に放送した鈴木京香さん主演の不倫ドラマ『セカンドバージン』。オンエア当時はNHKらしからぬベッドシーンが話題を呼んで社会現象になり、映画化もされました。『光る君へ』も、藤原道長ら平安貴族とそれを取り巻く女性たちの恋愛模様が柱の一つ。主演の吉高さんは過去に映画でヌードや過激な濡れ場も披露している“脱げる女優”でもありますし、高視聴率を狙うためにも『セカンドバージン』を超える過激な濡れ場が密かに期待されているんです」(同局の局員)

 藤原隆家役の永山絢斗が大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕されたことを受けて降板となるなど放送前から波乱も起きている『光る君へ』だが、これまでにない“大胆”な大河ドラマとなるのだろうか。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2023/07/16 07:00
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