千里眼、千房、風来坊…「汁なしカップ麺」東名阪対決!
#大阪 #カップ麺 #カップ麺一行3昧 #名古屋 #東京
どうも、カップ麺ブロガー&ライターのオサーンです。先日、「おうち千里眼」と題した家庭で作れる二郎系まぜそばのカップ麺が発売されました。かと思えば、大阪のお好み焼きの名店「千房」や名古屋の手羽先唐揚げ発祥のお店「風来坊」からもカップ焼そばが発売され、食文化の威信をかけた東名阪の汁なしカップ麺対決の構図となっています。
今回は、そんな対決構造を無理やり煽り、「汁なしカップ麺東名阪対決」と題して、汁なしカップ麺3品をレビューします。
もやしタワーを作ろう! 明星食品「おうち千里眼 ニンニクザンマイ まぜそば」
まずは、東京代表二郎インスパイアのカップ麺、明星食品の「おうち千里眼 ニンニクザンマイ まぜそば」348円(税別)。「千里眼」は東京・駒場東大前にある二郎インスパイアの中でも特に有名なお店で、今回はお店のまぜそばメニューである「ニンニクザンマイ」が再現されています。
二郎系のラーメンといえば、丼にうず高く積み上がったもやしやキャベツがおなじみですが、今回の商品では、自分でもやしを用意してアレンジし、「もやしタワー」を作ることが推奨されています。もやし用のたれまで付いているとのことで、たれを無駄にしないためにもこれはやらざるをえませんね。
もやしは軽くラップして3分程度加熱します。「千里眼」だともやしがシャキシャキしているので3分程度で良いですが、本家の「ラーメン二郎」のもやしはかなりしんなりしているので、そちらを再現するならはさらに加熱する必要がありそうです。
加熱したもやしを積み上げていきますが、これはセンスが出ますね。技術家庭科や美術が壊滅的に苦手だった筆者がやると、タワーというより台地のようになってしまいます。“あべのハルカス”を建てようとしたのに、気づいたら基礎工事で土台を作っていました。
本気でもやしタワーを作ろうとするなら、もやしより先に履歴書を買ってきて、まずは二郎インスパイア店に弟子入りする必要がありそうです。
不本意ながら台地になってしまったもやしに、別添の「ガリマヨ」と「もやし専用にんにくダレ」をかけると……なんだかそれらしくなりました! なんとなく二郎? ひょっとして二郎? 程度ですが、お店に面接受けに行く前に自分で二郎インスパイアが作れました! ちと感動。
お店のもやしにも「ガリマヨ」がかかっており、「千里眼」の名物のひとつとなっています。加えて、たれもがっつりニンニク味で、絶賛ニンニクだらけのもやし大会状態でした。よく冬山は危険だといいますが、猛暑の中食べるこの夏山も、クラクラするキケンな匂いがします。
たれ、ガリマヨ、もやしたれでニンニクを効かせた豚骨醤油味に、太くて縮れのついた大盛130グラムの油揚げ麺と、もやしのほかに真っ赤な辛揚げ玉とキャベツを加えています。
ニンニクのジェットストリームアタックによってかなり激しくて濃厚な味になっており、パワーは今回の3品の中でも随一。反面、二郎系としてはアブラがやや物足りない印象で、ニンニクに特化しています。
もやしの山から流れ出たごとく真っ赤なマグマのような?辛揚げ玉。「ガリマヨ」とともに「千里眼」の名物的な存在ですが、これはかなり辛いです。激しいニンニクや大量のもやしの中に入っても埋没せずしっかり辛いので、苦手な人は注意が必要です。
おいしさももちろん素晴らしいのですが、もやしタワーを作る楽しさのほうが印象的で、夏休みの自由研究で提出したいくらいでした。でも、こんなのを持ち込んだら教室中がニンニク臭くなってひんしゅくを買いますね。
大阪名物「お好み焼き」の味を再現! エースコック「スーパーカップ 千房監修 濃い旨ソース焼そば」
王者(?)の「千里眼」に挑む大阪代表は、大阪に本店があり全国展開するお好み焼き専門店「千房」が監修する、エースコックの「スーパーカップ 千房監修 濃い旨ソース焼そば」288円(税別)。「千房」50周年と「スーパーカップ」35周年の記念商品となっています。
全国に展開する「千房」のお店の中でも一部の「ハイクラス店舗」でしか供されていない「紅しょうが入り特製マヨソース」を使った焼そばで、今回の焼そばもハイクラスな味が期待できそうです。
お好み焼き風の濃厚なソースに、太くて縮れのついた120グラムの油揚げ麺と、ふりかけ、紅生姜マヨ、そしてキャベツが合わせられています。
豚脂にかつおを効かせた甘くてとろみのついた濃厚ソースで、お好み焼きのソースをイメージしています。オタフクソースほどには甘くないですが、カップ焼そばとしてはかなり甘い味。甘いソースは後述するマヨネーズや魚粉とも相性抜群です。
かつお節とあおさのふりかけ。ソースからもかつお節の香りが感じられますが、かつおがより強く感じられるのはふりかけで、ソースとふりかけの組み合わせによって臨場感のあるかつおの風味となっていました。
甘酢風味の紅しょうがマヨ。甘酢が紅生姜の辛味を穏やかにし、刺さらない爽やかな香りが感じられるマヨネーズとなっています。マヨネーズは甘いソースと好相性で、こんなの不味くなるわけがないですよね。丸みのある紅生姜の風味が甘いソースやかつお節と連動し、お好み焼きらしい味につながっていました。
本来ならマヨネーズは、濃い味をさらに濃くするとか、パンチを加えるとか、どちらかというと攻撃を仕掛けてくる勢力に加担するイメージがあるのですが、今回は、肥後もっこすの集団で笑顔ふりまく“くまモン”とか、ゴツい海賊団にいる“チョッパー”のような癒やし効果がありました。確かに、ハイクラス店限定のアイテムというのも頷けます。
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