日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 蛍原炎上「感覚のズレ」

蛍原徹YouTube炎上騒動の裏にある「地上波との感覚のズレ」

蛍原徹YouTube炎上騒動の裏にある「地上波との感覚のズレ」の画像1
蛍原徹 公式YouTubeチャンネルより

 蛍原徹のYouTubeチャンネル『ホトゴルフ』が、炎天下で女性キャディーをカートに乗せず走らせていたとして、批判を受けている。

 問題となったのは、8月1日に公開された『千鳥ノブさんが再び!「ホトゴルフ」へ!』という動画。蛍原が千鳥ノブとともにヌーヴェルゴルフ倶楽部をラウンドするという内容で、蛍原、ノブ、撮影スタッフがカートに乗って移動している後方に、炎天下で走って移動する女性キャディーの様子が映り込んでいたことについて、コメント欄に多数の批判が投稿されたのだ。

 これらの反応を受け、〈後部座席での2ショットシーンの撮影と、メインカメラが熱で使用できない事態を防ぐため日陰に撮影時以外は置くことを優先するがあまり、カート前列を2席潰してしまい、猛暑日の撮影であるにも関わらず、制作スタッフのキャディーさんへの配慮が行き届かず、お詫びいたします〉と、動画コメント欄にスタッフが経緯の説明と謝罪を投稿。しかし、この動画の第2弾、第3弾が4日と8日に投稿され、第3弾の動画にも女性キャディーがカートに乗らず移動している様子が含まれており、再び批判コメントが寄せられている。

「キャディーさんがカートに乗らずに移動することは決して珍しいことではないのですが、ニュースなどでは散々熱中症に注意しましょうと報じられているなかなので、少々配慮が足りなかったかもしれませんね。ただ、地上波のゴルフ番組ではこういったことはあまり聞いたことがなく、YouTubeならではの炎上騒ぎという印象も受けます」(制作会社スタッフ)

 今回のホトゴルフの騒動には、有名タレントによるYouTubeにおける問題点が隠されているという。

「地上波の番組であれば、カートを複数台用意してキャディーさんも含めて、熱中症対策を万全に行ったうえで撮影する形になっていた可能性は高い。また、撮影機材についても炎天下を想定したものとなっていたはずで、カメラのためにカートの席を埋めるということもなかったでしょう。しかし、YouTubeの撮影だと、地上波に比べて小規模にならざるを得ず、今回のような事態を招いてしまったわけです」(同)

 また、有名タレントが出演する動画だからこそ、“小規模な撮影”では無理が生じたという側面もある。

「蛍原さんもノブさんも、必ずしも“ネットに強いタイプ”ではありません。YouTubeの規模感をしっかり理解しているわけではなく、地上波に近い感覚で出演していたことでしょう。そうなると、スタッフも“出演者の感覚”に合わせて撮影を進めることとなるわけですが、YouTubeの規模感でそれを実践するのは難しく、結果的にどこかにしわができてしまう。それが今回の“キャディーさんを炎天下で走らせる”という形で露呈したのだと思います。

 もしも、蛍原さんとノブさんが、YouTubeの規模感をしっかりと把握していて、“できることをできる範囲でやる”というスタンスであれば、すべてにおいて無理することなく撮影をしていたであろうから、炎上騒ぎにはなっていなかったかもしれないですね」(メディア関係者)

 コロナ禍あたりから人気芸人が続々とYouTubeに参戦、中には“地上波番組レベルの動画”もあるが、その流れも落ち着いているという。

「スポンサーが予算を出してくれる番組であれば、地上波レベルの番組も可能ですが、普通に有名タレントが出ているだけのYouTubeだと、お金をかけたところで、なかなか制作費を回収できないのが実際のところですよ。

 しかも、人気があるYouTubeチャンネルは、たとえばかまいたちにしても霜降り明星にしても、特にお金をかけず、会議室のようなところでササッと撮影したものが多い。いわば、YouTubeの規模感を理解しているタレントの方が、YouTubeで成功しやすい。下手に“地上波っぽい番組”を志向すると、上手くいかないんですよね」(同)

 蛍原、ノブ、かまいたちらが所属する吉本興業では「OmO」というプラットフォームを立ち上げて、そこで所属芸人たちのYouTubeチャンネルの運営をサポートしている。

「OmOができたことで、多くの人気芸人がYouTubeを始めて、カジサック、かまいたち、チョコレートプラネット、ジャルジャル、ジェラードンなど、一部の芸人は大成功を収めていますが、そうではない芸人が圧倒的に多い。知名度が高いからYouTubeで成功するというわけではないのは言うまでもなく、ネットと親和性があるかどうかが何よりも重要ですからね」(同)

 鉄道関連の鈴川絢子、サウナやファッション系の奈良岡にこ、釣り動画のマスゲン、パラパラ漫画の本多修など、地上波のテレビ番組には全く出ていないが、YouTuberとして人気を博している吉本芸人も少なくない。

「実際のところ、OmOの主軸となっているのは、テレビで活躍している人気芸人ではなく、ほぼ専属YouTuberとなっている芸人たちです。コストを掛けることなく、再生回数を稼げる動画を投稿できるのが彼らの特徴であり、“YouTubeで地上波のようなことをやる”という冒険はしない。

有名タレントのYouTube参入で、界隈が盛り上がったのは確かですが、だからといって地上波レベルの番組が次々と成功するわけではない。そのあたりの感覚を持ち合わせないままに、有名タレントがYouTubeで動画をアップし続けると、また蛍原さんのような炎上騒ぎが起きるでしょうね」(同)

 同じタレントが出ていても、たくさんのスタッフが関わる地上波の番組と、少数精鋭で作るYouTubeの動画は、全くの別物である。その事実をしっかりと見つめ直さないことには、YouTubeでの成功はありえないのだ。

浜松貴憲(ライター)

1980年生まれ、東京都出身。大学卒業後、出版社に入社。その後、いくつかの出版社を渡り歩いた末に、現在はフリーライターとして、テレビ番組、お笑い、YouTubeなど、エンターテインメント全般について執筆している。

はままつたかのり

最終更新:2023/08/16 13:00
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed