『ハヤブサ消防団』が『真夏のシンデレラ』超え！　TVerドラマ人気ランキング

2023/08/19 11:00

ハヤブサ消防団 VIVANT TVer 真夏のシンデレラ

『ハヤブサ消防団』が『真夏のシンデレラ』超え！　TVerドラマ人気ランキングの画像 — 『ハヤブサ消防団』ドラマ公式サイトより

　在京民放キー局5社を中心として2015年10月に始まったTVer。参加局、取り扱う番組も増え、2023年5月には月間動画再生数が3億5877回と過去最高を更新し、TVer単体の月間アクティブユーザー数（MAU）も2800万の過去最高記録に達するなど、もはや定番のサービスとなった。今や「見逃し配信」は当たり前となったが、やはりTVerではドラマが圧倒的に見られており、ドラマの見逃し配信需要がこのサービスを牽引していると言えるだろう。

　しかしTVerにおける再生回数は基本的に非公表で、期ごとの番組再生数ランキングなどで一部が明らかになるか、あるいは新記録を打ち立てた時などに番組側が発表する程度。そのため、視聴率をもって番組が語られてしまう状況が長らく続いている。

　そこで、TVer再生数ランキングの総合ランキングを定点観測することで、視聴率とは違ったドラマ人気をある程度は可視化できるのではないか、と考えたのが本企画だ。総合ランキングでの順位に対しポイントを付け、合計した結果から日刊サイゾー独自の「TVerドラマ人気ランキング」をご用意した。今週は8月12日（土）～8月18日（金）までを観測（1日2回、決まった時間にTVer総合ランキングをチェック）した結果をお伝えする。

『VIVANT』4連覇、『ハヤブサ消防団』がついにトップ3入り

　今回の結果は以下のとおり。

　TBS系日曜劇場『VIVANT（ヴィヴァン）』の勢いは止まらず、これで4連覇。こちらのTVerお気に入り登録者数ランキングの記事でも触れたが、ドラマも後半戦に差し掛かる中、『VIVANT』は変わらず2ケタ増／週で推移しており、独走態勢は揺るぎそうにない。なお、『VIVANT』は第3話までの無料見逃し再生数（TBS FREE含む）が8月3日までで累計1000万を突破し、TBSドラマ史上最速となっている。

　先週ついにフジ月9『真夏のシンデレラ』を破った日本テレビ系土曜ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』は今週も2位をキープ。そして今週は、『真夏のシンデレラ』が4位まで後退し、中村倫也主演のテレビ朝日系木曜ドラマ『ハヤブサ消防団』が3位へと上昇した。『ハヤブサ消防団』はお気に入り登録者数でも今期4位まで上昇と勢いがあり、『最高の教師』との差はわずか6ポイント。ストーリーの盛り上がり方次第によっては、『ハヤブサ消防団』が2位まで上昇する展開も起こりえそうだ。

　一方4位までダウンした『真夏のシンデレラ』は前週比24ポイントダウンと勢いの鈍化が見られる。TVer再生数ランキングでは、先週までは総合トップ10滞在期間が5日以上あったのに対し、今週は4日に減少。また、最低順位も先週は総合14位だったのが、今週は総合17位と下げ幅が増している。ツッコミどころの多いネタドラマとして親しまれているが、さすがに“ツッコミ疲れ”が起こったか。メイン2人がようやく交際することになり、胸キュンが増えていくかどうかが分かれ道になりそうだが、『シンデレラ』を下敷きにしているだけに今後はカップル格差へとフォーカスすることになりそうな気もする。

　6位～9位も変動があったが、先週6位から今週9位へとダウンしたカンテレ制作・フジテレビ系列放送の火ドラ☆イレブン『ウソ婚』の急な失速が気になるところ。お気に入り登録者数では『トリリオンゲーム』を超える勢いがあるのだが、TVer再生数ランキングの推移では、先週は総合トップ10滞在期間が4日あったのに対し、今週は3日に減少。さらに先週は最低順位は総合18位で、総合トップ15滞在期間は5日あったのが、今週は最低順位が総合24位で、総合トップ15滞在期間は3日となっている。6位～9位は全体的にポイントダウンが目立つが、中でも『ウソ婚』は前週比80ポイントダウンと下げ幅が大きい。次週以降の動きを注視したい。

　11位～15位も変動が大きく、前週11位だったフジテレビ系水曜ドラマ『ばらかもん』は前週比38ポイントダウンで14位に後退。不調が続くテレビ朝日系火曜ドラマ『シッコウ!!～犬と私と執行官』も前週比31ポイントダウンで13位まで後退した。いずれも、視聴率も最新話で自己ワーストを記録しており、視聴を継続する人が減ってきているのかもしれない。7月29日にスタートしたばかりのテレビ朝日系オシドラサタデー『ノッキンオン・ロックドドア』も、早くも前週比40ポイントダウンでギリギリ15位と勢いのなさが目立つ。

　一方で日本テレビ系金曜ドラマDEEP『癒やしのお隣さんには秘密がある』は、先週は15位まで下がっていたが、前週比32ポイントアップで今週11位まで上昇。11日放送の第6話でついに小関裕太演じる仁科がストーカーであることがバレ、第7話では仁科のストーカーっぷりがあらわになるサスペンス展開となるなど盛り上がりどころだけに、このまま勢いを伸ばせるか。金曜ドラマDEEPは前期の『夫婦が壊れるとき』が深夜ドラマ史上初めてTVer累計再生数2000万突破という大ヒット作となったが、『癒やしのお隣さん』のここからの盛り上がりにも注目したい。

〈前回のランキングはこちら〉