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あのちゃん、なぜ今売れているのか？キャラもトークも歌も絶妙な唯一無二の魅力
2023/08/25 06:00
あのちゃん 馬鹿よ貴方は 新道竜巳
あのちゃんと言えば最も勢いのあるタレントでもあり歌手でもある。中毒性のある人気と今までのアイドルとは違うヒール的な毒を言いそうな感じもある。明るく元気なアイドルとは真逆の雰囲気でもあるところが魅力だ。引きこもりからアイドルとしてデビューというスタートも現代のオタクファンに刺さった面でもあると思う。
橋本環奈の売れるきっかけとなった奇跡の一枚とは逆の扱われ方をし、あのちゃんは悪魔のように下をニュッと出した写真がSNSで拡散され、天使と悪魔の最終決戦と言われている。テレビに出演していても真顔の率が多く、無表情の中でかすかに笑顔になる瞬間がファンを魅了してくるところが素晴らしい。
最前線を走っている女性タレント枠が若槻千夏さん、指原莉乃さん、ファーストサマーウイカさん等グイグイ前に出るタイプと対極にいるというのもあると思う。そして喋るテンポも遅い。質問に対してのアンサーが2秒ぐらいかかる事があり、声も低く喋るので常に機嫌が悪いのかと思わされてしまうところにドキドキ感を持ってしまう。緊張と緩和が出来ており何を喋るのかが気になってしまうのも特性だ。
歌も非常にキャラクターに対してうまく表現している。歌はある程度スピードがあった方が、心地よく聞け老若男女にうけやすい。でも本来あのちゃんの話すスピードは遅くてテンポがあまりよくない。だが今売れているメジャーリリース3曲目の「ちゅ、多様性。」ではスピード感があり心地よく聞かせているうえであのちゃんのキャラクターをどう出しながら見せていくかの部分の設定に驚かされた。
ゲロチューダンスというアイドルとは思えない嘔吐と恋愛を組み合わせるフレーズに乗せて歌う。しかも周りのダンサーの目にはモザイクをかけ、大きな雀卓の上でダンスするという偉業をなした。嘔吐、モザイク、ギャンブルをスピードに乗せてコミカルに歌う姿は見ていて可愛いというのだから作詞・作曲をした真部脩一さんの腕には脱帽する（作詞にはあのちゃんも参加している）。
サビがゲロチューダンスの部分という面も驚かされた。やはり一つひとつが今まで出てきたアイドルとは訳が違う魅せ方になっている。ここで意外と凄いのが笑顔を少なく思わせておいて意外と愛想よく数多くささやかな笑顔を見せている部分にもある。歌っていないときの印象は笑顔が少ない、でも実際は笑顔になっているという見え方が嫌な気持ちをせずに応援してしまう要因となっているのかもしれない。そして気づかれないように謙虚でもある。
「こんなに喋りづらい相手に……」など共演者に対しての敬い方も大人で、実は毒を吐いてそうで吐いていない、だが等身大の正直な発言が魅力でもあるので一見毒を吐いているように見える部分もある。基本だるそうにしてそうで、してないという。共演相手、視聴者共に嫌な気持ちを一切させてないクリーンな面が彼女の腕のあるところでもある。
実はトーク力もあり、何を振っても安心して見てられるだけの回答をする。こういったキャラクターなので頑張っていないように話しているのに聞けるという部分も素晴らしいところだ。現に関西テレビ放送「おかべろ」であのちゃんがゲスト出演した際、本来ゲストは2～6人ぐらいなのだが1人で出演された。1人での撮れ高も信頼されているという部分があるのだろう。
オールナイトニッポンでも1人で1時間喋り続けレギュラーになっているほどの方なので不安要素がないというのもわかる。人に「歯が汚い」という発言する事が多くあるのだが、歯が汚い人が好きという形で結果的に褒める方向に持っていくのも上手いところです。お酒が好きで記憶が飛ぶまで飲むらしく、飛ぶことがいいとしている。「酒を飲んでワンナイトとかはありません」と「ワンナイト」という言葉を堂々と使って言う部分も他のアイドルとは違う言葉遣いではある。
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最終更新：2023/08/25 06:00
