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TPの芸人礼賛

佐久間宣行&オークラが審査! 新設賞レース『UNDER25』の革新性

男女コント師から漫談女性ピン芸人まで多彩な新星

・レベルの高さ
「若い=粗削り」と思いがちだが、ほかの賞レースでも通用するであろうしっかり面白い芸人さんもたくさんいた。総エントリー数1004組の中で決勝に残ったのは10組だけだが、敗退してしまったけど面白かった芸人さんもたくさんいたので、わずかにはなるが以下で紹介したい。

・清水駿平(24歳)
マセキ芸能社所属のピン芸人。明治大学「お笑いサークル木曜会Z」出身で、パワフルな1人コントがとても魅力的だった。準決勝で今年の『ABCお笑いグランプリ』決勝進出を果たした実力者の友田オレに敗れてしまったが、ほかのブロックなら勝ち上がっていたかもしれない。

・2番目のアポロ(中村雨実/20歳・安達鈍弥/20歳)
先日開催された『UNDER5』の準決勝でも面白かった男女コンビ。東京学芸大学「お笑いサークルGOC」に所属している現役大学生。演技力抜群で、単純なボケツッコミではなく人間の「可愛げ」にフォーカスした素敵コントを披露していた。中村さんのほうはトンツカタン森本くんになりたくてお笑いを始めたらしいのだが、ネタだとマジで1ミリもその要素が見受けられないのが面白い。単独ライブに行こうと思ったらチケット売り切れてた、残念。

・土井集合住宅(22歳)
1年前くらいからずっと注目している女性ピン芸人。「青山学院大学ナショグルお笑い愛好会」に所属している現役大学生。センターマイクの前に立ち、トークをするというストロングスタイルの「漫談」が彼女のスタイル。発想力と話術が一級品なのはもちろん、立ち姿がめちゃくちゃ様になっていてカッコいい。漫談にチャレンジしている女性芸人はかなり珍しいので、ぜひ天下を獲ってもらいたいと思う。

・なつみ&(22歳)
大阪の松竹芸能所属に籍を置いて活動している女性ピン芸人。「滑舌が悪い」というコンプレックスを武器に、あえてセリフ量が多いフリップ芸を披露して爆笑をとっていてとてもカッコよかった。現在大学4年生で就活をしているとSNSに書いていたので、この先お笑いを続けるかどうか注目してしまうのもこの大会ならでは。

いろんな賞レースがある中、「若さ」でくくってかなり異彩を放っている『UNDER25』、とにかく決勝戦が楽しみです!

(編集/斎藤岬)

高橋雄作(TP、プロデューサー・作家・社長)

プロデューサー、作家、社長。2022年夏、テレビ朝日を退職し独立。音声配信アプリ「stand.fm」コンテンツアドバイザー、お笑いラジオアプリ「GERA」チーフプロデューサー。YouTubeチャンネル「金属バット無問題」などを手掛ける。

Twitter:@takahashigohan

たかはしゆうさく

最終更新:2023/09/10 21:00
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