日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 大﨑洋元会長「吉本を辞めてすっきり」

大﨑洋「吉本興業を辞めてすっきり」、万博への新たなる挑戦の中身とは?

70歳になってまだやることがある幸せ

――大﨑さん自身は万博で儲かるんですか? 業化支援PTの記者会見は会場代も自腹だと言っていましたね。

大﨑 会場代やPR会社頼んだ費用は僕がとりあえず建て替えといてますね。ほかにも飯や移動費やお茶やあるけれども、それももうええ、全部自分で払う、と。誰からもカネもらわへん・誰にも払わへんでやってますよ。多分みんな「万博で儲けてるんやろ」と思ってはるんやろうけど、気ぃ使ってますよ。
 でもほんまに、70歳になってまだやることがあるいうんは幸せな話ですよ。大変ではあるけど、途中で逃げ出したりキレたりせずにニコニコやろうかなと思ってます。またスーツ着んとアカンのだけは邪魔くさいけどね。

――「人生100年時代」とよくいわれますが、それで考えるとあと30年あります。座長の後は何をされていこうか考えていますか?

大﨑 しみったれたことばっかり話すけど、親父が68か9で死んだんで、「親父の年を超えたな、じゃあこれでもうええかな」って気持ちはあります。でも僕、38歳のときになんばの街を歩いてたら八卦のおっちゃんが「お金取らへんから」って見てくれて「あんた変わった相してるわ。76歳まで人生ずっと登り調子や」って言われたんです。なんとなくええ話やったんで、ずっと覚えてますね。上り調子だからどうということではなくて、とりあえず76までは元気に生きてるってことやな、と。
 僕はそば打つ趣味もないしカメラぶら下げて山歩きもようせんし、趣味といったら銭湯と読書くらいなもんです。万博やってるうちに、何かやりたいことも出てくるかなと思ってるところです。

(構成=斎藤岬/写真=石田寛/協力=本多 圭)

●大﨑洋(おおさき・ひろし)
1953年大阪府出身。関西大学社会学部卒業。1978年吉本興業入社。ダウンタウンほか、タレントのマネージャーを担当した後、様々な新規事業立ち上げに奔走。2009年、代表取締役社長、2018年、共同代表取締役社長CEO、2019年、代表取締役会長に就任。2023年4月、同会長を退任し、大阪・関西万博催事検討会議共同座長に就任。最新刊『居場所。』(サンマーク出版)も大きな話題を呼んでいる。

斎藤岬(ライター)

1986年、神奈川県生まれ。編集者、ライター。

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さいとうみさき

最終更新:2023/09/22 07:17
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