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巨人・阿部慎之助新監督の組閣全容判明も「お友達内閣」「パワハラ疑惑」が拭えず

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現役時代の巨人・阿部慎之助(写真/Getty Imagesより)

 ライバルの阪神に18年ぶりのリーグ優勝を許し、またしてもV逸となった巨人。そんな中、今シーズン3年契約の2年目を終える原辰徳監督が自ら辞任、阿部慎之助新監督が誕生した。そして10月16日には1、2、3軍の来季組閣が正式に発表された。

「二岡智宏2軍監督が1軍ヘッド兼打撃チーフコーチを務め、外野守備兼走塁コーチには亀井善行、投手コーチに西武から内海哲也を呼び戻しました。その他、2軍監督には桑田真澄が就任しています。いずれも阿部新監督出身の中央大の後輩や、現役時代に親しかった面々を集めていると思わざるを得ない。21年オフからコーチングスタッフ入りしている川相昌弘は来季、1軍内野守備コーチに入っていますが、これは原前監督が予定より早く辞任する条件として『自らが呼んだ首脳陣をあと1年は契約を結ぶよう要請した』ためと言われています」(スポーツ紙野球デスク)

 だが、原監督体制下で1軍ヘッドコーチだった阿部新監督が退任せず、昇格したことで球団内では心配の声がある。

「当初の計画では原監督が契約満期の勇退後、編成トップのGMに就いて後任を阿部ヘッドに託すという流れでした。原監督にとっては院政を敷けて好都合ですからね。ところがこの状況で院政どころではなくなった。結局来シーズンは球団にこそ残りましたが、肩書きは〝オーナー付特別顧問〟と何とも中途半端なものに。それだけ球団の〝脱・原辰徳〟への並々ならぬ思いが伝わってきます。ですが、阿部新監督の人柄にかなりの悪評がついてまわっています」(球団OB)

 阿部新監督の悪評とは一体なんだろうか。前出の球団OBは続ける。

「立場が弱い選手、裏方へのパワーハラスメントと捉えられるような言動が一向に直らないことが最大の要因です。球団首脳もこれを問題視しており、巨人軍の監督にふさわしくないのではとの声が噴出しています」

 取り巻きも同じであるという。

「阿部新監督は現役時代から専属の運転手兼個人マネジャーを抱えていますが、この人物もかなりのくせ者で、巨人メディアの中では〝要注意人物〟として歴代申し送りされています。必然的にメディアは阿部新監督にもマネジャーにも迎合せざるを得ず健全な取材現場とは言えません」(同)

 問題だらけの阿部新監督を担ぎ上げた背景には、巨人監督の人材不足が顕著になっているからだという。

「本当は松井秀喜氏の監督就任を球団幹部は願っていますが本人にその気がなければどうしようもない」

 特に若手野手が育っておらず坂本勇人、丸佳浩ら主力の世代交代も急務。阿部新監督の船出は前途多難である。

黒崎さとし(編集者・ライター)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。普段は某エンタメ企業に勤務してます。

Twitter:@kurosakisatoshi

くろさきさとし

最終更新:2023/10/20 12:00
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