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町田と東京Vが昇格でJ1の6チームが近隣に点在、24年は“小田急ダービー”が熱い

町田と東京Vが昇格でJ1の6チームが近隣に点在、24年は小田急ダービーが熱いの画像1
東京ヴェルディ・サポーター(写真/Getty Imagesより)

 Jリーグにおいて、ある意味で優勝争いより盛り上がるのが昇格・降格を巡る争いだ。J2→J1への昇格争いは、町田ゼルビア、ジュビロ磐田、東京ヴェルディがJ1行きの切符を掴んだが、東京を本拠地とする2チーム(町田と東京V)が同時に昇格したことで、来季は思わぬ“混乱”が生まれそうだ。

「来季からJ1が18チームから20チームになるため、今季のJ2からJ1への昇格枠は3つ。昇格争いは、降格組の磐田と清水、昨年3位の岡山、さらに山形、仙台、長崎あたりが中心になると見られましたが、町田は前半途中から1度も首位を譲らずに優勝し、東京Vも順調に勝点を積み上げて16季ぶりのJ1を勝ち取りました。これにより来季はFC東京、町田、東京Vと、東京を拠点とする3チームがJ1で戦うことになります」(週刊誌運動記者)

 一挙に東京の2チームが昇格したことで、来季のJ1は20チーム中9チームが関東のチームとなる(鹿島、浦和、柏、FC東京、町田、東京V、川崎、横浜F、湘南)。このうち鹿島、浦和、柏は1県1チームだが、東京と神奈川には6チームが集中。しかもこの6チームとも“勢力範囲”が非常に近い。

「東京の3チームのうち、FC東京と東京Vとは本拠地が同じ(味の素スタジアム)ですが、町田の本拠地の『町田GIONスタジアム』とも直線距離で12~13kmしか離れていません。さらにその中間には川崎の練習場があり(川崎市麻生区)、そのあたりは川崎サポーターが多い。都合4チームのファンが混在する状況です」(フリーのサッカー記者)

 これだけでも十分にややこしいが、町田の昇格で俄然盛り上がる町田駅周辺も“一枚岩”ではない。

「町田が強くなったのはここ最近なので、町田在住のサッカーファンは、電車1本で行けるマリノスのファンが多い。日産スタジアムまではJR横浜線で20分程度ですし、ほぼ地元といえる桐光学園出身の中村俊輔がマリノスにいたのも大きい。一方で横浜市には横浜FCもあるので、ゼルビア一色には程遠いですね」(地元在住のサッカーファン)

 Jリーグ全体を見渡せば、浦和レッズと大宮アルディージャは同じさいたま市にあり、今季のJ2では清水、藤枝、磐田と静岡県内の3チームが同じカテゴリーで戦った。しかし町田周辺の混乱ぶりは激しく、ゼルビア、マリノス、横浜FCに加え、さらにもう1チームも絡んでくる。

「小田急線で小田原方面に進むと、厚木あたりから先は湘南の勢力範囲に入りますが、そのあたりの若者が遊びに来るのは町田です。昔は本厚木が栄えていましたが、すっかり寂れてしまって、今では隣の海老名の方がよっぽど栄えているぐらい。一方、藤沢あたりも湘南ファンは多いので、町田の繁華街でうっかり湘南の悪口は言えません」(同上)

 J1のチームがない東京23区の住民からすれば羨ましい限りだが、試合後のスタジアム近隣の居酒屋は、サポ同士のバトルに注意が必要かもしれない。

石井洋男(スポーツライター)

1974年生まれ、東京都出身。10年近いサラリーマン生活を経て、ライターに転身。野球、サッカー、ラグビー、相撲、陸上、水泳、ボクシング、自転車ロードレース、競馬・競輪・ボートレースなど、幅広くスポーツを愛する。趣味は登山、将棋、麻雀。

いしいひろお

最終更新:2023/12/16 08:00
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