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週刊誌スクープ大賞

自民党派閥の裏金問題「西村前経産相」の女性スキャンダル、そして「大物政治家の逮捕は間違いなくある」のか

自民党派閥の裏金問題「西村前経産相」の女性スキャンダル、そして「大物政治家の逮捕は間違いなくある」のかの画像1
岸田文雄首相と官房長官に起用された林芳正氏。(写真/Getty Imagesより)

今週の注目記事・第1位「西村前経産相(61)が溺れた黒ビキニ秘書官とコネクティング外遊」(『週刊文春』12/28日号)
同・第2位「『宝塚のジャニーさん(小池修一郎)』地獄セクハラを暴く」(『週刊文春』12/28日号)
同・第3位「東京五輪柔道金メダリスト 阿部詩 8歳年上『カリスマ美容師』と半同棲」(『FRIDAY』1/5・12日号)
同・第4位「小室哲哉 再び落ちた2億9千234万円借金地獄」(『FLASH』1/2・9・16日号)
同・第5位「岡田健史が水上恒司になった本音を初激白『芸能界にメスを』」(『週刊文春』12/28日号)
同・第6位「特捜部が重大関心“裏金上納疑惑”『森喜朗元総理』は本誌直撃に呆れた妄言」(『週刊新潮』12/28日号)
同・第7位「安倍派崩壊で始まる自民崩壊『次なる火種』」(『サンデー毎日』12/31・1/7日号)
同・第8位「『大谷翔平』ヒリヒリしたい舞台裏」(『週刊新潮』12/28日号)

 2カ月のご無沙汰です。

 いや~えらいことでした。10月23日にJ医院に入院して翌日、脊髄損傷の手術。リハビリ病院へ転院の前日、左足が骨折していることが判明。

 別の病院へ転院して翌々日手術。そこからリハビリ専門病院へ転院して、リハビリに専念。

 クリスマスまでには退院したいという思いが叶って12月20日に退院。

 外界と隔絶。といってもスマホとiPadは持ち込み、テレビはテレビカードで見られたが、2m四方のカーテンで仕切られた空間での生活は、外の世界への関心を薄れさせるものだと身に染みてわかった。

 脊髄損傷の手術の後は1週間ぐらい、テレビも持ち込んだスマホもiPadも見る気になれなかった。

 亡くなった立川談志は「新聞、テレビを見るとバカになる」と喝破したが、1週間ぶりに見たテレビは、阪神日本一、大谷翔平の移籍問題を多くの時間を割いてやっていた。

 イスラエルのガザ侵攻も取り上げてはいたが、アナウンサーやキャスターからも、この問題に対する深刻さは伝わってこなかった。

 イスラエルにとって10・17のハマスからの攻撃は、アメリカの真珠湾攻撃や9・11のテロ攻撃に匹敵するショックを与えたのだろうが、だからといってガザ地区にいる民間人を無駄別に殺していいはずはない。

 ユダヤ人の多くは「ホロコースト」の悪夢が蘇ったのかもしれないが、映像で見る限りイスラエル側からのジェノサイドというべきであろう。だが、世界と隔絶された場所でこのニュースを見る限り、識者たちのコメントも、ウクライナ戦争が始まった時と比べると、緊張感が欠如していると思わざるを得なかった。

 圧倒的な軍事力を持つイスラエルの勝利は確実で、ハマス側の敗北は目に見えている。イスラエルにはアメリカがついているというより、アメリカの政治経済を握っているのはユダヤ人だから、イスラエルは国は小さいが世界の大国だという思い込みもある。

 だが、イスラム教徒は世界中で20億人、ユダヤ教信者は2000万人といわれているらしい。パレスチナ紛争が拗れれば世界中でイスラエル人攻撃が始まるかもしれないのだ。

 すでにその兆しは世界のあちこちで見られ始めている。

 ウクライナ戦争は長期化し、イスラエルと反イスラエル紛争が中東全体に飛び火し、その中で機を伺っている北朝鮮、台湾侵攻のタイミングをはかっている中国が動けば、第三次世界大戦が始まり、核のボタンを押すバカが出てくるのは時間の問題ではないのか。

 そんなことを暇に明かして考えていたが、もはや平和ボケというレベルではなく、現状認識が正しくできない病に罹っているこの国の人間は、そうしたことへの恐怖感さえもなくなっていると思わざるを得なかった。

 とまあ、ぼけ老人が独りごちていたわけだが、自民党の派閥の裏金問題を含めて、来年は「日本沈没」が鮮明になるのではないかと思っている。

 気を取り直して、今週はまず大谷翔平の話題からいこう。

大谷翔平と長嶋茂雄は“永遠”になった――

 新潮は、ドジャースの名投手、カーショウとの関係をやや危ぶんでいるが、大谷の人間性からいって、そんなことは起こり得ないはずである。それに山本由伸が入ったことで、カーショウの地位が脅かされるかもしれないのだ。

 私が心配しているのは、大谷が来季、万全な状態で出られるのかということである。

 24日のNHKのインタビューでも、もし3度目の肘の手術をするようになれば、野手専念で守りもやらなくなると不安を口にしていた。日本の大谷ファンは無邪気に喜んでいるが、当の大谷の心境は複雑であるはずだ。私は日刊ゲンダイ(12月16日付)の連載コラムでこう書いた。

「MLBでは、ヤンキースが巨人でドジャースが阪神といってもいいほど人気があり、メディアの注目度もファンたちの熱狂ぶりもエンジェルスとは比べ物にならない。

 一千億円男というレッテルが貼り付けば、それに見合う成績が求められるのは当然であろう。チャンスで凡退すれば『1千億円野郎』とファンから罵声が飛ぶはずだ。

 大谷は右肘をリハビリ中である。しかも2回目の手術の後だから、恐怖感もあるはずだ。投げないが打つ方は万全とはいかない。まして大谷は左打ちだから右腕にかかる負担は半端ではないはずだ。

 ヤクルトで三度も肘の手術をして、その都度復活を果たした館山昌平元投手は、『違和感や怖さはずっとあった。なくなったのは術後2年目だった』と語っていた。

 大谷も同じだろう。それは前回の手術後の成績を見ればよくわかる。

 最初の肘の手術をしたのは2018年。翌年はリハビリをしながら打者に専念。ホームラン18本、打点62、打率286。

 2020年は投手として2試合に出て1敗。ホームラン7本、打点24、打率190。
復活したのは2021年になってからだった。

 大谷もドジャース側も短期では考えていないはずである。だが、短絡的な日本人やメディアは今季と同じくらいのホームラン数を来季に期待し、できなければあっという間に手のひら返しをして、大谷フィーバーは萎んでいくのではないか。

 もちろん大谷はそんなことは意に介せず我が道をゆくだろう。私は二刀流完全復活は3年後になると思っている。長い目で見てやろうじゃないか」

 私は大谷翔平というプロ野球選手が好きだ。彼と同じ時代を生きられる喜びは、長嶋茂雄の時代に感じたのと同じである。

 長嶋茂雄と大谷翔平は永遠になった。

 さて、サンデー毎日でジャーナリストの鮫島浩が混迷する政局の行方をこう予測している。なかなか面白い。

「最大派閥・安倍派を標的とした検察の捜査は、第2派閥・麻生派、第3派閥・茂木派、第4派閥・岸田派の主流3派を後押しする国策捜査の色合いが濃い。

 非主流派の第5派閥・二階派に加え、総裁派閥の岸田派も対象に加えているのは『安倍派狙い撃ち』への批判をかわす形づりであろう。

 検察庁が安倍派を警戒するのは、安倍政権で検察人事に介入された苦い経験があるからだ。当時の菅義偉官房長官や萩生田官房副長官は検察庁主流派の林真琴氏を遠ざけ、同期でライバルだった黒川弘務氏を重用し、検事総長に押し上げようとした」

 だが、安倍官邸と検察庁の暗闘は黒川が検察担当記者と賭け麻雀をしていたことが発覚して失脚し、検察庁の勝利に終わった。

 検察庁は菅の仕返しを恐れ、菅側近の河合克行元法相や菅原一秀元経産相を捜査して失脚させた。そして、岸田政権が発足して菅が非主流派に転落し、麻生が入れ替わるようにキングメーカーとなった後も、検察庁は安倍派と菅の復権を強く警戒し、安倍政権が誘致した2021年の東京五倫をめぐる汚職事件を手がけて森喜朗や菅を牽制してきたと見ている。

 麻生は茂木幹事長を担ぐつもりだそうである。

「岸田首相を24年春の予算成立と国賓待遇の訪米を花道に退陣させ、緊急の総裁選を行うのが麻生戦略の肝である。緊急の総裁選は国会議員と都道府県連代表が投票し、党員は参加しない。派閥の多数派工作で勝敗を決することができ、主流三派が担ぐ茂木氏に有利となる」

 しかしキングメーカーを気取る麻生には死角があるという。世論の批判が安倍派だけでなく、派閥政治全体に向かえば、主流三派も窮地に追い込まれるからだ。そこで浮上するのが石破茂だというのである。

「石破茂氏の弱点は、安倍政権中枢に陣取った菅氏と裏金問題の捜査対象である二階派の支持を受けることだろう。『石破が勝っても自民党は変わらない』というしらけムードを招く恐れはある」

 鮫島はその流れの中で台風の目になり得るのは無派閥の高市早苗経済安全保障担当相だと見る。

「作家の百田尚樹氏が旗揚げした日本保守党を安倍支持派が熱烈に支持し、各地の街頭演説で大勢の人を集め、X(旧ツイッター)のフォロワー数が自民党を抜いて政党トップに躍り出たのも、高市氏には追い風だ。(中略)
 安倍派壊滅で最も得をしたのは、現時点では高市氏といえるかもしれない」

 自民党は裏金問題で崩壊へと進むのか、首相すげ替えの疑似政権交代で政権維持に成功するのか。24年春にかけての政局は予断を許さないと鮫島は見ている。

 ところで、安倍派(清和会)が瓦解寸前でも、ドンといわれる森喜朗はまだ悪あがきをしているらしい。

 清和会所属のベテラン議員がこう新潮に話している。

「森さんがこの危機にかこつけて、5人衆でも、特に子飼いの萩生田光一政調会長(60)を清和会の新会長につけようと画策している。しかし裏金作り自体は、森さんの時代からあった。

 森さんは機能不全に陥った5人衆の製造責任者でもあるわけで、いわば今般の混乱を作り出した全ての元凶。派閥からは“これ以上、派閥の運営に関して、森さんに口出しされたくない”という声が上がっています」

 特捜部も森に重大な関心を持っているといわれるらしく、逃げっぷりのいい森も、案外こうしたところで年貢を納めるのだろうか。注目ではある。

小室哲哉が抱える3億円の借金

 NHKの朝の連ドラ『ブギウギ』が好調だそうだ。

 趣里が演じる笠置シズ子が愛し、子どもをなしたが、子どもの顔を見ることなく病で亡くなった吉本興業の御曹司を演じている岡田健史改め水上恒司(24)がなかなかいい。

 汚れのないええとこのボンという役どころを演じられる役者はなかなかいないと思うが、はまり役である。

 だが見かけとは違ってこの水上、俳優としての生き方は過激なようである。

 事務所のやり方がおかしいと、所属事務所に契約解除を求めて裁判所に仮処分を申請し、独立し、本名に変えたというのだ。

 当時のことを振り返って文春にこう話している。

「もし二度目があったとしたら、それは多分、僕が芸能界を引退する時なんだろうなと思います。それぐらい、やっぱり僕なりに戦ったことでもあって。別に僕の方が正義ということではないけど……もちろん、僕は正解だと信じて色々突き進んだ部分はありました。少なからず迷惑を被った方もいらっしゃいます。本当に、色んな立場の人たちのことを考えた時期でもあった。一方で、自分を守るってどういうことなんだろうっていうのも考えた。あれをきっかけに、今の僕があるっていう感じです」

 戦って「芸能界にメスを入れたい」と語る。なかなか面白い俳優が出てきたのかもしれない。

 さて、小室哲哉なんてまだ音楽業界で生きていたのかと、私などは思ってしまうのだが、FLASHによればまたまた大借金を抱えているというのである。

 その額約3億円。

 東証スタンダード上場のTHE WHY HOW DO COMPANY(以下、ワイハウ社)が、11月29日に公表した2023年8月期の有価証券報告書の中で、小室に貸し付けをおこなっていたことが記載されていたというのだ。

「《小室哲哉氏は個人的な借入の返済のための資金繰り活動に多くの時間を費やしており、アーティストとしての才能を発揮して創作活動をするための時間が大幅に制約されておりました》とあり、小室が創作活動に専念できるよう、ワイハウ社は資金支援を決めたという。

 貸付金利は2%。担保もなく、融資として破格の低金利だが、それでも年間500万円近くの利払いが発生する。ジャーナリストが語る。

『ワイハウ社はソフトウエア開発を目的に2004年に設立されました。2年後に東証マザーズ(当時)に上場しましたが、業績不振に陥り、大株主や経営陣の入れ替わりが激しくなりました。ここ最近も、5期連続の赤字で、投資家には“わけあり企業”として知られていますが、2023年8月からは筆頭株主だった田邊勝己弁護士が社長に就任し、再建を図っています』
 2022年1月に小室と業務提携契約を締結し、8月に執行役員に迎え入れた。(中略)

『業務提携から1年たち、同社のエンタテインメント事業は、5400万円の利益を計上しています。しかし、11月28日におこなわれたワイハウ社の株主総会では、「小室氏への貸し付けの返済状態はどうなっているのか。不良債権化するリスクはないのか?」と質問が飛ぶなど、不安を拭えない株主は多いようです』(総会に参加した株主)」

 事実、ワイハウ社に対する小室の借金は増えていて、2億9234万円もの借金を抱えた身なのだという。

 ワイハウ社の田邊社長を直撃すると、60分にわたって取材に応じたそうだ。
「小室さんからは、『僕のパトロンのつもりでいてくれ』と言われています。小室さんの日常には、莫大な費用がかかります。たしかに、常識を超えた金額です。でもこれは、音楽活動や創作活動に必要な経費です」

 こうした“心の広いパトロン”が小室を支えているのだろうが、反面、小室を甘やかしていることにもなっているはずだ。

 小室ももう65歳。他人に迷惑をかけない生き方をする年であるはずだが。

柔道女子・阿部詩の熱愛と宝塚歌劇団のジャニー喜多川

 お次はFRIDAYから。

 12月4日昼頃、閑静な住宅街にあるマンションの前に、1台の高級車が停車し、ほどなくしてそこから一人の小柄な女性が姿を現したという。それは東京五輪の柔道女子52㎏級で金メダルに輝いた阿部詩(23)だったそうだ。

「彼女を一躍有名にしたのが’21年の東京五輪です。兄・一二三(26)とともに史上初の兄妹同日優勝を遂げ、紫綬褒章も受章しました。天真爛漫な笑顔から『日本一可愛い柔道家』と呼ばれ、インスタグラムのフォロワー数は30万人を超えます」(全日本柔道連盟関係者)

「彼女は、12月3日に行われた『グランドスラム東京』に出場。決勝は小内刈りで一本勝ちを決め、ここでも兄妹揃っての優勝を果たした。快挙達成の翌日も、いつものように朝練に向かった詩。昼前に帰宅すると、前述のように迎えにきた高級車の助手席に乗り込んだ。
彼女を乗せた車が向かった近所のドーナツ専門店。もしかしたら兄の運転で、快挙達成のお祝いでもするのか……と思いきや、運転席から降り立ったのは一二三ではなく、山田孝之似のワイルドな男性ではないか」

 この男性、いったい何者なのか?

「二人はドーナツを購入後、首都高へ。2時間ほど走ったあと、パーキングエリアに寄ると土産店に入っていった。店内で商品を手に取る間、詩は実に幸せそうな笑みを浮かべている。ピタリと寄り添う二人からは、その親密さがうかがい知れる。 詩が大会や練習の疲れを癒やす間も惜しんで、ドライブデートに行く相手はいったい何者なのか――。

『彼は都内の有名美容室で働くトップスタイリストで、テレビでも取り上げられるAさんですよ。有名人の客も多く、予約は常に埋まっているカリスマ的存在の人気美容師です。詩さんの8歳年上で、交際期間は1年半ほどと聞いています。キッカケは兄の一二三さん。 実は、Aさんは一二三さんの担当美容師なんです。その紹介で知り合い、交際に発展したそう。Aさんの地元は茨城県ですし、4日はもしかしたら二人揃ってAさんの両親に優勝報告に行ったのかもしれませんね』(Aさんの知人)

 交際も長いようだし、兄貴公認なら結婚も間近いのかも。もし逃げようとしたら兄と妹から羽交い絞めにされるだろうからな。

 さて、舞台演出家というのはワンマンである。またワンマンでなければ演出などできはしない。

 私は「劇団四季」の浅利慶太と親しくさせてもらっていたから、舞台稽古なども何度か見せてもらった。

 彼が「ダメ出し」をするときの厳しさ語気の鋭さは、聞いている私が顔を背けたくなるようだった。

 だが、そうした厳しさの中から『キャッツ』などの名作ミュージカルが生まれていったのである。

 だから、宝塚の小池修一郎(68)という演出家のことを、宝塚ガールから〈宝塚ネタ、なぜ小池先生のことを書かないのか疑問です。演劇界一番のパワハラ、セクハラ、モラハラの巨魁だと思います〉という訴えが文春に寄せられても、「そういう面もあるのだろう」と軽い気持ちで読み始めた。

 文春によれば、小池氏は慶応大卒業後の1977年、歌劇団に入団。2006年から20年まで劇団理事を務め、現在は特別顧問を務める。14年には紫綬褒章を受章している。

「91年に『華麗なるギャツビー』で菊田一夫演劇賞を受賞。潤色・演出を手がけたウィーンミュージカル『エリザベート−愛と死の輪舞(ロンド)−』(96年初演)は、再演を重ね通算観客動員数250万人を突破、今も絶大な人気を誇る。歌劇団以外の舞台でも引っ張りだこです」(演劇ライター)

 しかし、小池が「宝塚のジャニー喜多川だ」というところで、考えが変わった。

「小池先生からセクハラを何度も受けました。被害者は自分以外にもいるはず。あの人こそ『宝塚のジャニーさん』ですよ」

 そう文春に告発するのは元演出助手のA氏だという。

「被害者特定を避けるため明確な時期は明かせないが、A氏が小池氏からセクハラを受けたのは10年以内のことだ。

 小池氏から受けた地獄のようなセクハラ。A氏が示したのは小池氏から送られてきたメールだった。〈人から才能エキスを吸い取るんだから、しっかり肉体労働で返して貰おうか?〉」

 Aが小池と連絡先を交換して以来、連日メールが届き、積極的にアプローチを受けるようになったというのである。

 こんなメールも来たという。

〈タマタマ成功しやがって! タマタマなら性交にしろっ!〉

 公演の合間には温泉に誘ってきた。

 宝塚に近い有馬温泉でのこと。

「投宿先は、木造二階建で一日数組しか泊まれない隠れ家的な宿。(中略)

 夜の帳が降り、部屋の電気を薄暗くし、それぞれのベッドに入る。気が付くと、小池氏がすぐ隣ににじり寄っていた。

 そして突然抱き着いてきたのだ。小池氏の浴衣ははだけ、なぜか肌着を着けていない。見たくないものが顔に迫ってくる。

『やめてください!』

 咄嗟にA氏は押しのけた。怯んだ小池氏は背中を丸め、無言で自分のベッドへと戻って行った」

 2016年には劇団側がひた隠しにする「事件」が起きていたという。

 20代後半の入団1年目の演出助手Bが、先輩演出家の2人に家に押しかけられ、両足を広げられ、先輩の一人が股間に足を突っ込み、「電気按摩」をしている動画を劇団内に流されたというのである。

 Bは、その後稽古を無断欠席し、宝塚から姿を消してしまったというのだ。

 それだけではない。文春がBの実家を訪ねると、あれから7年間、今も行方がわからないというのである。

 まさにジャニー喜多川のような卑劣漢が3人も宝塚にいたことになる。

 小池は文春の取材に、面談は断り、AやBの失踪についても。「そのような事実はございません」と述べただけだった。

 宝塚は乙女の花園ではなく、パワハラやセクハラのまん延する薄汚れたドブだったようである。

混迷を極める自民党派閥の裏金問題

 赤旗のスクープから始まった自民党派閥の裏金問題は、文春砲が放つ数々の裏付けスクープで、さらに混迷を深めている。

 アホの岸田首相は、旧安倍派や二階派からも遠ざけられ、打つ手もなく、ボー然自失というお粗末。

 特捜部も捜査をここまで手を広げたら、鼠一匹だけの逮捕では、世論が許さない。

 大物政治家の逮捕は間違いなくある。私はそう思っている。

 安倍派では、松野博一前官房長官も危ういが、私は特捜部の狙いは萩生田光一ではないかと見ているのだが。

 萩生田は安倍の子飼いで、安倍のやり方の裏の裏まで知り尽くしていたはずである。萩生田を潰せば、旧安倍派は分裂し、力を失う。

 そんな中、首相の座を狙っていると噂される西村康稔前経産相(61)も裏金疑惑への関与が強く疑われているが、ここへきて、文春砲と新潮砲がともに、彼の女性秘書官との仲を報じている。

 文春によれば、その西村が11月の米国訪問の際、宿泊先の高級ホテルで、内部で隣室と行き来ができる「コネクティングルーム」に宿泊し、その隣室に女性の大臣秘書官を宿泊させていたことが取材でわかったというのである。

 当時、経産相だった西村が11月12日から17日にかけて、アジア太平洋経済協力会議(APEC)に出席するため、米サンフランシスコに外遊した。

 その際、西村らは高級ホテル「ホテル・ニッコー・サンフランシスコ」に宿泊したという。西村の部屋と内部のドアでつながる隣室には、何かあればすぐに駆け付けられるよう、SPが宿泊する予定だったが、
「SPの代わりに、同行していた大臣秘書官の大山三愛(みつえ)氏が泊まるよう、西村氏が内々に指示したのです。慌てたSPや別の秘書官は周囲に連絡。もしもの事態が西村氏に発生した場合、SPらの責任問題に発展するからです。こうして同行者たちの知るところとなりました」(政府関係者)

 文春が同ホテルに問い合わせると、コネクティングルームは全部で4部屋。17階のエグゼクティブスイートとデラックスダブルルームの組み合わせだと1泊約10万円。23階のプレジデンシャルスイートとエグゼクティブスイートの組み合わせなら1泊約60万円にもなる。大臣の渡航費は当然税金から支払われる。

 事の発端は、複数の関係者に大山の個人情報が綴られたハガキが届いたことだったようだ。

 SNS画像と思しき黒ビキニ姿のスレンダーな女性がプリントされていて、大山もこれを見て、「私よ」と笑い飛ばしていたという。

 彼女は、
「現在30代で、離婚歴があるシングルマザーです。今年2月に突然、西村氏の私設秘書となり、7月に西村経産相の政務秘書官に抜擢されました」(西村事務所関係者)

 しかしこの大山女史、民間企業で秘書をしていたことがあるぐらいで、政治家の秘書経験はゼロだという。

 だが西村は、父親の代から大スポンサーのXから彼女を紹介され、破格の「秘書官」に抜擢したというのだ。

「大山氏の仕事は大臣の日程調整ですが、ブッキングがうまくいかず、しばしば面会相手を怒らせていました。あまりにミスが続き、事務所内から『辞めさせるべきだ』と声が上がったほどでした」(同)

 だがそんなことはお構いなしに、
「大山氏は西村氏とタメ口でイチャイチャと話し、西村氏の住む赤坂議員宿舎にもよく出入りしています」(経産省関係者)

 大山は西村のことを「お大尽」と呼び、こういっているそうである。

「お大尽は、給料のことも休みのことも、私が言えば何でも聞いてくれるの♡」

 こりゃ駄目だ。

 首相になろうという人間が、訳のわからない女性に入れあげ、いうがままにこき使われているようでは、先はない。

 文春によれば、西村は文春の取材に対して、「絶対に部屋割りを言うな」と、ベテラン秘書に口止めしているというが、漏らしているのは、大山女史に不満を抱いている事務所の人間だろう。

 裏金問題でも追及されている西村だが、自ら辞任する日が近いのではないか。(文中敬称略)

元木昌彦(編集者)

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

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もときまさひこ

最終更新:2023/12/26 19:30
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