日刊サイゾー トップ > エンタメ > お笑い  > 2023年のお笑い界を振り返ろう!~前編~

大みそか!2023年のお笑い界を振り返ろう!~前編~【年末お笑い雑話】

 今年あったお笑い界隈の話題をピックアップ! ライター・新越谷ノリヲと担当編集Sが勝手にしゃべります。お聞き流しのほどを~。

■まずはバラエティからいきましょう

編集S 今年も1年、おつかれさまでした。

新越谷 9月からライター労働してますけど、毎日書くのはしんどいですな。

編集S そりゃそうですよ。もう辞めます?

新越谷 お金~。まだしばらく~。単価高い外注くれ~。

編集S じゃ、真面目に振り返りましょう。労働ですよ。

新越谷 はい。

編集S まずバラエティからですね。印象に残ってるテレビって。

新越谷 やっぱ『水曜日のダウンタウン』の「名探偵津田」かな。もはやお笑いと呼んでいいのかどうかもわからないけど、腹ちぎれて腸出たからやっぱりお笑いなんでしょうね。

編集S 番組スタートから10年だそうですよ。作家は入れ替わってるでしょうけど、企画力が全然衰えない。むしろ毎年更新してるまである。

新越谷 いまだに、マジでやべえと思う企画が時おり出てきますもんね。山奥の偽マネジャーとか、パニックになって事件なり事故が起こっても不思議じゃなかったと思うし。

編集S ほかに好きだった企画あります?

新越谷 ネルソンズのまんじゅうが抜けて、青山が「岸とやる」って言うやつ。あとザ・マミィ酒井の彼女の実家。

編集S 基本、悪趣味ですよね。

新越谷 いい視聴者でしょ。

編集S 『水ダウ』以外の話もしましょう。印象的だった番組って。

新越谷 『有吉弘行の脱法TV』の「タトゥー芸人」はよかった。結論も含めて、問題提起として完璧だと思いました。あとABEMAだけどゾフィー解散の『しくじり先生』も真顔で見ちゃったなー。最後の吉村の「チェだぜ!」がカッコよくてね。

編集S いい番組はとりあえず置いといて、笑ったのでいうと?

新越谷 あー、なんだろう。『ゴッドタン』の西野vsひとりとか、めちゃめちゃ笑ったと思いますけど、ただ面白いだけの番組って忘れちゃうんですよねえ。言われれば思い出すんでしょうけど、頭に残ってないことの方が多い。

編集S そういう番組に、あんまり価値を置いてないってことでしょうか?

新越谷 いや、逆だと思う。そういう、見る側の心に何も残さないのに気分だけ明るくしてくれる番組っていうのが必要なんだと思いますよ。全部覚えてられるわけないし、「その日の疲れが取れたね」とか「嫌なことあったけどいつの間にか忘れてたね」とか、日常にあるバラエティってそういう役割を果たしてほしいと思うんですよ。記憶に残るからいいとかではなく、残らないほうがいいという日もある。特に、ホントにお笑いが必要なのってしんどい日なわけで、そういう日は気分だけ変えてもらえた方がありがたいじゃないですか。

編集S 急にそんな。

■賞レースも振り返りましょう

編集S 今年も賞レースが盛り上がりました。まずは『R-1』ですね。

新越谷 田津原理音の優勝にはみんな納得ですよねえ、別に。

編集S そうだと思います。あれ、吉住はなんで出なかったんでしたっけ。

新越谷 東京03×CreepyNutsの武道館公演です。日程が丸かぶり。

編集S そうか、あれも今年でしたね。来年は芸歴制限もなくなるし、まったく別の大会になるでしょうね。

新越谷 ラストイヤーのはずだったYes!アキトが「10年間、ありがとうございました!」ってマジトーンで言ってたけど、たぶんまた出てくる。で、たぶん決勝に来る。

編集S 誰が勝つかというより、誰が勝つと『R-1』という大会の格が上がるんでしょう。

新越谷 難しいなぁ。『キングオブコント』がぐっと格が上がったなと感じたのは、空気階段が優勝した21年だったような気がするんですよね。で、翌年オープニングの梅田サイファーが大会のスタイルを確定させた感じ。『R-1』、どうなんだろう。今思うと、去年しんいちがトロフィー持って駆けずり回っていたのが大会にどれだけ貢献したかという。

編集S その『キングオブコント』はどうでした?

新越谷 去年もよかったけど、今年はめちゃくちゃレベル高かったと思います。3位のニッ社から8位の蛙亭くらいまで完璧に面白いネタを完璧にやって誰が優勝でもいいのに、カゲヤマのおしりを抜けなかった。で、そのはるか上をサルゴリラが飛んでいった。あの日のサルゴリラはなんだったのかといまだに思いますね。神がかってた。

編集S 予選ではそうでもなかったんですよね。

新越谷 配信でしか準決勝見てないですけど、そうでもなかったと思うんですよねえ。あと、令和ロマンのくるまがどこかで「三浦大知×梅田サイファー」がフリになってカゲヤマが爆発したという話をしてて、なるほどそういう大会か、とすごく納得した記憶があります。

編集S で、『M-1』ですけど。

新越谷 終わったばっかりだし、さんざん話したんで特にないですねえ。24日の大会で、年末年始の収録がだいたい終わってるから、令和ロマンもそんな忙しくないって話が面白かった。

(文=新越谷ノリヲ/後編につづく)

新越谷ノリヲ(ライター)

東武伊勢崎線新越谷駅周辺をこよなく愛する中年ライター。お笑い、ドラマ、ボクシングなど。現在は23区内在住。

n.shinkoshigaya@gmail.com

最終更新:2023/12/31 15:00
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

『光る君へ』疫病の流行と宮中での火事

──歴史エッセイスト・堀江宏樹が国民的番組・NH...…
写真
イチオシ記事

バナナマン・設楽が語った「売れ方」の話

 ウエストランド・井口浩之ととろサーモン・久保田かずのぶというお笑い界きっての毒舌芸人2人によるトーク番組『耳の穴かっぽじって聞け!』(テレビ朝日...…
写真