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櫻井翔『新空港占拠』いきなり衝撃ラスト! どこまで盛り上げが続くか――

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日本テレビ『新空港占拠』公式サイトより

 今度の舞台は空港だ。2023年のドラマ界で賛否を巻き起こし話題になった『大病院占拠』(日本テレビ系)の続編『新空港占拠』。1月13日に第1話が放送され、今作も変わらず主役は神奈川県警捜査一課の武蔵三郎(櫻井翔)である。

 番組冒頭、凶器を持つ男が女を襲おうとしたところに武蔵が登場、アクションを見せて男を逮捕。武蔵は警察に連絡して救急車を呼ぶが、女に突如注射を打たれ倒れこんでしまう。女と男はグルだったというわけだ。つづいて、これから占拠される「かながわ新空港」には怪しい男が次々と。白髪の謎の男(手塚とおる)が出たと思ったら怪しい男たちが清掃員に紛れ、警察官を銃殺(麻酔銃の可能性も……)といきなり不穏も不穏である。

 一方、目を覚ました武蔵は拘束されており、隣には姉で政治家の二葉(奥貫薫)が。「俺たちは、拉致された……」。一体なぜ。すでに怪しい仮面をかぶった連中が裏で糸を引いている描写もあった。かながわ新空港社長・天童(黒沢あすか)は開港の演説中。しかし、その裏で怪しいマスクをかぶった集団は警備員らを眠らせ、空港の通信機能をつぶしていく。まさにジャックが始まったといっていいだろう。よく見るとマスクの集団はそれぞれ「獣」のマスクをしていた。武蔵と二葉はトラックに乗せられ、ある場所で外に出される。そこは、かながわ新空港の駐車場だった。銃を持った連中は空港の表舞台に登場。天井に向けて銃を乱射し、そこにいたスタッフや客を制圧する。システムを奪取した連中は空港を「占拠」したというわけだ。

 ここからは待ちに待った武蔵の反撃。隙を見て二葉とともに連中を振り切るが、二葉とともに外に出られなかった。マスクの連中は空港のセキュリティをハックしており、全員を空港に閉じ込めた。マスクの連中は人質のスマホを奪い、情報を遮断している。武蔵は語る。「今度は、空港……うそだろ」と。武蔵はさっそく、前作でも活躍したSIS管理官の和泉(ソニン)に電話をかける。『大病院占拠』では「鬼」のマスクだったが、今回は獣。模倣犯とみているようだ。和泉はセキュリティ室に入り、状況を確認する。しかし、横浜署の署長である川越(片桐仁)らが指揮権を主張するなど面倒くさそうだ。武蔵の情報で、建物の内側には爆弾がしかけられており、安易に入るのは危険だとわかる。

 気になるのは今作の敵となるマスク集団『獣』だが、拡散された情報から獣の連中は「十二支」をモチーフにしていることがわかる。しかし、情報に入ってきたのは10人で、「ネズミ」と「犬」がいない。犯人はまだ他に2人いる……らしい。既出の10人はもちろん、残りのメンバーが誰なのかも物語の焦点になるだろう。武蔵と二葉は拉致された状況を共有するなかで、この事件は、過去に失踪した兄に関係しているのではないかという予測が浮上する。当時、兄の失踪には事件性はないとされたが……。

 2人が拉致された際の映像がセキュリティ室に入る。そこから、2人を拉致した男女の素性がわかった。再び十二支の連中に見つかり、逃げる武蔵と二葉。倉庫に隠れて1人の人物と格闘に。しかし武蔵は強い。相手は武器をもって応戦。互角の戦いを繰り広げるが、もう1人が二葉を人質にとってしまう……。2人は多くの人質がいる空港のロビーに連れてこられる。連中は自分たちを「獣」と語る。武蔵は彼らに出頭を促すも「死ぬまでやめない」と拒否。受け入れたらドラマが終わってしまうため当然だが、ここまでわかりやすく対立構造を描くのも占拠シリーズのよいところだろう。

 素性が明かされた容疑者の2人はとある格納庫に。和泉の指示で警察が近づくも、不穏な状況に和泉は一時退避を告げる。しかし川越が「それではぬるい!」といわんばかりの突撃を命じてしまう。しかし、そこで爆発が起こる。容疑者の2人はそのまま死亡してしまった。一方、武蔵の妻である裕子は、病院の仕事の帰り、車に乗る途中で血まみれの男に銃を突きつけられる。この男がどう事件に絡むのか……。

 第1話のクライマックスでは、獣のメンバー1人「蛇」が、武蔵の前でマスクを脱いだ。それは『大病院占拠』では警察の一員だった駿河(宮本茉由)だった。なぜ正義の立場から悪に堕ちたのか。そして、第1話では登場していない警察メンバーがいることから、今後新たな“寝返り”が起きる可能性は大いにある。前作ファンにとっては衝撃のラストで終わった第1話だった。前回同様テンポは悪くない。まずはこれからどう盛り上がっていくか、期待だ。

■番組情報

土曜ドラマ『新空港占拠』

日本テレビ系毎週土曜22時~

出演:櫻井翔、比嘉愛未、ジェシーSixTONES)、白石聖、ぐんぴぃ春とヒコーキ)、片桐仁、ソニン、奥貫薫ほか

脚本:福田哲平
音楽:ゲイリー芦屋
主題歌:Snow Man『W』
演出:大谷太郎、茂山佳則、伊藤彰記
チーフプロデューサー:田中宏史
プロデューサー:尾上貴洋
制作協力:AX-ON
製作著作:日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/dbs2/

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2024/01/20 12:00
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