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坂東巳之助、本郷奏多ほか『光る君へ』を彩るイケメン天皇たち、その実像に迫る

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『平安時代天皇列伝』(樋口健太郎・栗山圭子編/戎光祥出版)

 平安時代というこれまで大河ドラマではあまり描かれてこなかった時代を舞台にした『光る君へ』。中でも登場するイケメン天皇たちが気になって仕方がないという人も少なくはないだろう。

 第64代天皇の円融天皇を、五代目坂東八十助(十代目坂東三津五郎)と元宝塚スター寿ひずるの長男・二代目坂東巳之助が演じているのも話題だが、それにも増して視聴者の関心を引いたのは、のちに第65代天皇・花山天皇となる師貞親王を演じる本郷奏多の好演ぶりだ。映画版『テニスの王子様』(2006年)の主役・越前リョーマ役などで知られる本郷奏多だが、演じる花山天皇は、好色だったというエピソードが残されており、自らの即位式の最中に高御座(たかみくら)の中に女官を引き込んで性交したという話まで伝わっている。

 もっともこの逸話はおそらく事実ではないという説が有力なようだが、本郷奏多のセクシーぶりに「即位式のシーンでは大河ドラマ史上初めてモザイクがかかったHシーンが見られるのでは」などと期待(?)する声も上がっているほどだ。

『光る君へ』では、紫式部の父である藤原為時(岸谷五朗)に漢文を教わりながらも、子ども時代はふざけているばかりで真面目に聞こうとせず、大きくなってからも、授業そっちのけで、「母娘の双方に手を出したら、どちらと寝ているかわからなくなった」などとニヤニヤした描写は強烈だった。

 もっとも、平安時代の天皇は、奈良時代の天皇と比べると日本史でもきちんと教えられることが少なく、誰が誰だかよくわからないという人も多いかもしれない。そんな人にお勧めなのが、『平安時代天皇列伝』(樋口健太郎・栗山圭子編/戎光祥出版)だ。

 本書によると、平安時代の32名の天皇のうち、現在の天皇の直系の先祖にあたるのは半数の16名しかいないという。前書きによると、「そもそも、この時代、天皇家は現在とは違って複数の皇統に分裂することが多かった。こうしたなかで、天皇もライバルの皇統に打ち勝って皇位を自分の子孫に継承させようとし、そのために、強力な貴族と結んで、後ろ盾になってもらおうとした」のであり、その結果として藤原氏の隆盛があったのである。

 そして本書によると、花山天皇の在位は平安時代の天皇の中で最短のわずか2年であるにもかかわらず、花山天皇の名前は、特に歴史物語『大鏡』に登場する「花山天皇の出家」のエピソードでよく知られているという。そのエピソードでは、出家しようとするものの、ためらっている花山天皇を藤原道兼がせき立てる。道兼は一緒に僧になるという約束をしていながら、剃髪せずに逃げてしまい、天皇は兼家・道兼親子の企みにのせられたことに気づき、「朕をば謀(はか)るなりけり」と泣くという話が記されている。

  藤原道兼といえば、『光る君へ』では、玉置玲央が演じ、第1回では、紫式部(まひろ・吉高由里子)の母を刺殺するという衝撃的な展開で視聴者を驚かせた。『光る君へ』で、花山天皇出家のエピソードがどう描かれるか楽しみだ。

 そして、花山天皇の次の第66代一条天皇を演じるのも、劇団EXILEのメンバーであるイケメン俳優の塩野瑛久だ。一条天皇といえば、藤原道隆(井浦新)の娘である皇后定子(高畑充希)のサロンから清少納言(ファーストサマーウイカ)、藤原道長(柄本佑)の娘である中宮彰子(見上愛)のサロンから紫式部が登場し、いよいよ平安女流文学が最盛期を迎えることになる。第1回で道兼が紫式部の母を刺殺するというサプライズを放ってきた脚本家・大石静だけに、今後もさまざまな変化球を見せてくることだろう。イケメン天皇が女性陣に翻弄される姿もぜひ見てみたいものである。

里中高志(ジャーナリスト)

フリージャーナリスト。精神保健福祉士。メンタルヘルスと宗教を得意分野とする。著書に『栗本薫と中島梓 世界最長の物語を書いた人』(早川書房)、『精神障害者枠で働く』(中央法規出版)、『触法精神障害者 医療観察法をめぐって』(中央公論新社)。

最終更新:2024/01/28 18:00
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