日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 松本『馬乗り写真』ほかスクープ8本
週刊誌スクープ大賞

松本人志『馬乗り写真』、サッカー日本代表・伊東純也の準強制性交、若新慶大特任教授の乱倫ほかスクープ8本

2人の女性から告訴されたサッカー日本代表・伊東純也

 こちらも非道な話である。

 先週新潮は若新雄純慶応大学特任准教授がSFCの大学院生だった当時、9歳も年の離れた16歳の女子高生と約1年間にわたって、半同棲生活を送っていたと報じた。

 それに対して若新は、彼女への謝罪はしたが、真剣交際、母親の承諾は取っていたと弁明し、彼を使っているテレビ側も、これまで通りにコメンテーターとして起用する方針を打ち出していた。

 だが急転直下、それがひっくり返ったのである。

 新潮の対面取材に応じた。インタビューは90分にも及び、こう語ったというのだ。

「今月中にすべての番組出演予定をキャンセルし、今後はテレビの仕事はいたしません。3月までで慶應など大学の役職もすべてて辞任します。自治体と進めてきたまちづくり事業にも二度と関わりません」

 最後にはこう話している。

「ずっとそう考えていました。東京という街に飲み込まれ、欲望を自制できず、理屈だけでモノを考えて計算する大人になってしまったと。そんな未熟な部分を打ち消すようにひたすら走ってきましたが、いつかこういう日が来ると思っていました。すべてを失いましたが、子どものことだけは守りぬける大人になれるよう頑張るつもりです」

 自業自得とはいうまい。

 全てを捨てて、もう一度やり直す時間はまだある。得度しているそうだから、僧侶になって、同じように悩む人たちの力になれるのではないか。

 何年か後に、新しい若新が見られるかもしれない。

 今週の第2位は、新潮のスクープである。日本を代表するサッカー選手、伊東純也が2人の女性から告訴されていたというのである。

 罪状は準強制性交等致傷罪と準強制性交等罪である。

 しかし文中で、犯罪被害者支援に取り組む上谷さくら弁護士にもいわせているように、これを立証するのは容易ではない。

 新潮も、女性たちのいい分を掲載しているが、彼女たちのいい分を全面的に正しいというスタンスではないようである。

 さらに、この記事が出てすぐに、伊東側が女性側を虚偽告訴で訴える事態に発展している。

 だが、伊東は、性交渉があったことは認めているようだから、「同意があったか否か」が争点になるようだ。

 こうして見て見ると、ロッテで女性から訴えられた山川穂高(後にソフトバンクへ移籍)のケースが思い起こされる。

「事件が起きたのは2022年11月2日。それまで札幌の遠征先などで開かれた複数人での飲み会で2度ほど一緒に飲んだことのあった山川とA子さん(20代)は、初めてサシで会うことになった。2人は西麻布の焼肉店で腹ごしらえしてから、徒歩数分の場所にあるホテルへと移動した。

 人目につかないよう、山川が先に焼肉店を出て入室。LINEで部屋番号を送ってからA子さんを呼び寄せた。部屋はベッドしか無いような簡素な空間である。その後、2人は密室内で起きた出来事について揉めるのである。

「A子さんは『お酒を飲むだけだと言っていたのに無理やり襲われた』と訴え、山川側は『ホテルに入ってきた時点で合意はあった』と反論。双方の主張は真っ向から食い違っています」(捜査関係者)」(デイリー新潮2023年12/25)

 結局、昨年8月に山川は「不起訴処分」になったが、不倫であったことでファンからは厳しい声が噴出した。

 だが、今回のケースは似ているようだが、決定的に違うのは、AとB、女性2人が被害を訴えていることと、被害女性の社長も「被害があった」と証言していることだ。

 もちろん伊東は結婚している。

 A子は伊東側に謝罪を求め、話し合ってきた。伊東側は金銭による示談を呈示してきたが、その場合は「口外禁止条項」を盛り込むよう女性たちに迫ったというのである。

 では、女性たちの証言を見て見よう。

 まずは経緯から。

 A子は都内の医療機関に勤務しながら芸能事務所と業務委託契約を結んでいる。

 昨年3月に参加したある会合で、事務所の社長からXという男を紹介された。このXは、新潮によれば、当時スポーツビジネス分野のコンサルティングやスポーツ選手のマネジメントを手掛ける『D-Sports』社の社員で現在は退社しているそうだ。

 そのXから突然、大阪であるサッカー日本代表の試合を見に来ないかという誘いがあった。

 6月20日に開催されたペルー代表との親善試合。だがA子は、仕事に繋がらないのなら行きたくないと事務所の社長にはっきり伝えたという。

 だがXは執拗に事務所の社長に、プロデューサーやテレ朝のお偉いさんがいる、仕事を振ってくれるからと熱弁をふるい、A子と社長、Xからもう一人連れてきてくれというので、A子の友人のB子と一緒に大阪へと向かった。

 試合終了後の夜11時頃、焼き肉屋で食事。1時間半ぐらいたった頃Xから連絡が入る。

 社長がいう。

「他の選手も集まっている店があって、そこで飲むことになったから、すぐに女の子たちと来てくれと告げられた」

 一同がタクシーで向かった先は大阪西区の飲食店。時刻は午前1時頃だったという。

「店は貸し切りで、半ば閉まった状態のシャッターを潜って、入店したのを憶えています」(A子)

 事務所社長らの話によれば、伊東の他に同じ日本代表でフォワードの前田大然(26)と浅野拓麿(29)も店内にいたという。他にも女の子が何人かいたそうである。

 A子とB子はともに酒が強く、店内で酔うことはなかったという。

 伊東が彼女たちの席に来た。そして伊東は、やがてボルテージが上がって性的な話題を口にするになったそうである。

「飲み会はまだ続いていたのですが、Xさんが“そろそろ行こうか”と言いだして、店の外に出ました」(B子)

 Xが用意したレンタカーに乗り込んだが、事務所の社長は乗車を拒絶されたという。

 着いたところはリーガロイヤルホテル。部屋には伊東がいたが、直後に伊東の専属トレーナーが来て、焼酎やチューハイの缶が並べられた。

 酒盛りが始まったが、Xは自室へ引き上げたという。

 不可思議なことにやがてB子は椅子に座ったまま眠ってしまったという。

 結果として、A子が伊東とトレーナーと飲むことになった。何度かイッキ飲みもしたそうだ。

 そして2時間が経過した頃、トレーナーが部屋の明かりを消してしまったというのである。

 A子は明かりをつけようとしたが、トレーナーに腕を抑えられ、そのうち、寝てしまったという。

「パッと目が覚めた時には、伊東さんが私の上に覆い被さっている状態。部屋は暗かったのですが、伊東さんの顔が私の目の前にあるのはわかりました。“うわ、いる”と。その光景は、はっきり覚えています」(A子)

 B子も、意識を失っている間にトレーナーによって性被害に遭ったと話す。

 身に着けていたワンピースもたくし上げられて、胸まではだけている状態で、

「その後、胸や陰部を舐められたり、触られたりしました。驚いたし、怖かったし、隣には友達のAちゃんもいるわけで、“やめてください”と言ったとは思うのですが、大声を出すことはできませんでした。暗がりの中でも、隣のベッドでAちゃんが伊東さんに犯されているのはわかりましたが、まともな意識が彼女にあるようには見えなかった。私の膣内には陰茎を入られた感覚が残りました」

 さらにB子の記憶によれば、専属トレーナーは壁際のベッドにいた伊東に、「こっちの子ともやれよ」と声をかけたというのだ。

 翌朝7時ごろ、隣の部屋からXが4人を起こすために伊東の部屋に入ってきた。彼女たちは取るものもとりあえず、ホテルを後にしたそうだ。

「私は性被害を受けている間の意識がほとんどなかったんですが、なにが起きたのかをBちゃんに聞かされて愕然となりました。その後の弁護士を通じたやりとりで、伊東さんから中出しされたこともわかりショックを受けました。しかも、私が許せないのはマネージメントのXさんが、あたかも私の方から伊東さんを誘ったかのように私の知り合いたちに吹聴したことです。被害を受けたのはこちらなのに」

 またB子はこう語る。

「私が性被害に遭っている間、Aちゃんの意識はなかったわけで、自分が黙っていればこのことはなにもなかったことにできるのではないかと考えて、これまでは自分の被害については口を噤んできました」

 だが、夏ごろから過呼吸になる頻度が増え、性被害によるPTSDだと診断された。

「Aちゃんが刑事告訴するなら、私も一緒に声を上げようと決意しました」(B子)

 2人は共同で伊藤と専属トレーナーを刑事告訴しているが、警視庁が大阪府警と協議した結果、現場となったホテルの住所地を管轄する天満署が担当することになった。

 しかし、犯罪やセクハラ問題に詳しく、犯罪被害者支援にも取り組む上谷さくら弁護士はこういう。

「それらを立証する証拠は、過去の同種事例の判例から行為の動画などの客観証拠が決め手となっており、容易ではありません」

 また、彼女たちの主張に不利に働きそうな事情は他にもある。2人とも事後に、伊東にLINEで「お疲れ様」を意味するスタンプや「また飲みましょう」という挨拶を送ってしまっているのだ。

 これについてA子は、

「私たちはなにも好き好んで、伊東さんにLINEを送ったわけじゃない。二人ともトレーナーの男性に“すごい選手なんだから、連絡先を交換しておいた方がいい”などとなかば強いられて伊東さんにメッセージを送らされただけです」(A子)

 上谷弁護士がこう続ける。

「性被害を受けた直後に、性被害に遭ったという認識が無いことは、よくあることです。なかなか現実を受け入れられない、無かったことにしたいという心理も働きます。だから女性がすぐに警察や病院に駆け込むことは少なく、性犯罪の立証は難しい。今回の女性たちは半年足らずで打ち明けられるようになったということですが、それでも早い方だと思います」

 女性二人にとっては「セカンドレイプ」にもなりかねない裁判になるかもしれないのだ。彼女たちの勇気は称えられていいだろう。

 松本人志のケースもそうだが、性加害かどうかは当人たちにしかわからない。だが、妻がありながら、女衒のような人間がお膳立てした女性たちを、酔わせ、抵抗力のない状態でSEXしたとすれば、非難されてしかるべきである。

 伊東も松本人志と一緒に会見を開いて、自分に利があるなら語ったらいい。日本のプロ野球はこうした問題に寛容かもしれないが、ヨーロッパなどは、こうした噂が出るだけで、その人間を遠ざけるのではないか。

 伊東にとって、人生最大の危機であることは間違いない。

12345
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed