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櫻井翔“武蔵”周り全員が怪しい！『新空港占拠』中盤に入り「獣」の正体と動機とは……

2024/02/24 12:00

新空港占拠

　櫻井翔主演の土曜ドラマ『新空港占拠』（日本テレビ系）も今回で第6話と後半戦に突入。ここまで裏切り者が次々と現れ、警察の中にもテロリスト集団「獣」が入り込んでいるのかがわかった。

　熱血刑事・武蔵（櫻井翔）と謎のテロリスト集団「獣」の攻防を描く本作品。日本の新たな玄関口・かながわ新空港を占拠した「獣」は、空港関係者や空港利用客を人質に、武蔵をあざ笑うかのように、新空港にまつわる悪人たちの“ウソ”を暴き日本列島を震撼させる。その過程のなかで「獣」のメンバーが次々と明らかになるなか、第5話のラストで「獣」のリーダー・龍を演じるのが悠月（高橋メアリージュン）とわかりネットで話題になった。果たして凶行に突き動かした動機とは……。

　武蔵は事件のカギがかながわ新空港の社長・天童（黒沢あすか）にあるとして、隠された“ウソ”を暴こうと動き出し、5年前に空港建設反対運動に関連して起きた殺人事件『百首事件』に行き着く。当時騒がれた事実と内情に不穏な点が多かった。事件現場となった百首神社を本庄（瀧内公美）と訪れた武蔵だったが、調べている最中にいきなり神主が襲いかかる……。なんともRPGのような展開だ。

　前話のラストで「強敵現る！」のような雰囲気を醸し出していた神主だが、割とあっさり拘束されてしまう。そして神主が口にしたのは、百首事件の真相だった。天童がついたウソとはこの事件そのものであり、彼女からの指示を受けた警察署長の川越（片桐仁）が男性を殺したというのが真実だったのである。

　当時、殺害の犯人として逮捕されたのが、堀江海斗（竹内まなぶ）、松長仁（後藤剛範）、掛川瑠美（サーヤ）の3人。そして殺害された男性の娘が浜松奏（安斉星来）、浜松詩（山本千尋）の姉妹であることも神社の防犯カメラの映像から発覚する。この5人、全員「獣」として空港占拠事件に参加していた。

　武蔵は「獣」に配信で真実を伝え、天童もそれを認める。天童が拘束され、“モリの刑”の執行台にセットされたのには、れっきとした理由があった。基本的に多数の「獣」は一連の天童のウソを暴くために動いていたのだ。

　もちろん、これで話が終わるわけはない。「獣」は天童の背後にまだ1人“黒幕”がいると語る。それがこのドラマの鍵を握る「十二支」になれなかった「山猫」だ。武蔵に課せられた新たなミッションは『3時までに山猫の正体を暴くこと』だった。ミッションを果たせなかった場合、部屋に仕掛けられた爆弾が爆発して人質全員が死ぬ。武蔵の姉である二葉（奥貫薫）も、である。「獣」の駿河（宮本茉由）は送られてきた暗号手紙の解読の結果、「山猫」はこの空港にいることが判明する。つまり、武蔵は危険うずまく空港内に潜む黒幕を探し出さねばならなくなった。そんな中、解放された天童が武蔵にある取引を持ちかける。

　一方、武蔵の妻である裕子（比嘉愛未）は、サイコパス警官・綾部（吉田健悟）に殺されそうになったところを謎の男・大河（ジェシー）に助けられる。裕子は大河と共にとある建物に逃げていくのだが、そこは「獣」の集団のアジトだった。そして大河は「俺は獣だ」と語る。

　悠月や大河など、第6話でも「獣」の正体が次々と明らかになったが、この物語を動かしている真犯人にはまだ辿りつかない状況だ。空港にいる人物となると対象者が多く、なかなか予想も難しい。武蔵のバディでありその動向を把握しやすい本庄（瀧内公美）が怪しく見えるが、やはり「山猫」の大本命は失踪した武蔵の兄、そして武蔵の姉・二葉だろう。特に彼女は神奈川県議会議員、つまりは政治家であり、復讐に燃える獣の集団が何かしら恨みを抱いてもおかしくない。県民からは親しみやすい印象を持たれているが、裏では政治のために手を汚す……という二面性があるとしたら実に黒幕らしい。また、身を挺して他の人質を守ろうとする様子なども「実は無事だとわかっている」からではないか、との指摘もある。

　いずれにせよ二葉、そして悠月あたりの関係性も今後明確になっていくのではないかと予想され、満を持して兄が登場してきそうだ。そのキャストも気になるところ。とりあえず武蔵の周りは家族含めて悪いやつだらけなのかもしれない。