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『新空港占拠』第4話は裏切りまみれ!「どうなっている、警察組織!!」もやりすぎ展開

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日本テレビ『新空港占拠』公式サイトより

 櫻井翔主演『新空港占拠』(日本テレビ系)の第4話が2月3日に放送された。刑事・武蔵(櫻井)が新たに開業した巨大空港で発生した占拠事件に立ち向かう本作品。国家を揺るがすテロ行為を実行した危険集団「獣」の実態が徐々に明らかになってきた。前回では元警察の丹波(平山浩行)が息子直樹(岩瀬洋志)とともに獣の集団の一員であることがわかった。そして人質の壬生(手塚とおる)の正体が、逃走中の衆議院議員・北見であることが判明。武蔵は情報を求め、1年前の病院占拠事件の主犯格・大和(菊池風磨)と対峙する。

 刑務所の面会室で対峙する武蔵と大和。獣の目的を聞き出そうとする武蔵にあるヒントを告げた。明らかに「鬼」の模倣犯であることから情報を聞き出そうとする。しらばっくれる大和だが、最後に「十二支に入れなかった動物」という言葉を出す。この意味深発言から、獣は鬼と切っては切れない関係性が浮かび上がった。

 一方、さくら(ソニン)たち捜査班は丹波の妻の自殺にある人物が関わっていることを突き止めた。武蔵の妻・裕子(比嘉愛未)と娘・えみり(吉田帆乃華)は謎の男(ジェシー)の隙を見て自宅から脱出に成功する。しかし、家の外で待って2人を保護した警察官もまた「悪人」で、再び拉致されてしまった。こうして関係者たちの動きが目まぐるしく変わるスピード感は悪くない。

 ほかにも第4話では警察組織内に獣が潜伏しているかのような描写があった。情報分析官の志摩(ぐんぴぃ)は、調査すべく訪れた医療データセンターのサーバー室に仕掛けられた罠によって、窒息死させられそうに。武蔵は家族の拉致を知りつつも志摩を助けに行く。間一髪で志摩を助けた武蔵。裕子は絶体絶命。警察と電話を繋げていることが拉致した警察官にバレてしまい「残念ながらここで終了です」と銃を突きつけられる。しかし間一髪で警察車両がその場に向かい、殺されずには済んだ。えみりは保護されたが、裕子は拉致されたままその場を後にした。

 志摩はデータセンターで丹波の妻が自殺ではなく、ビルから突き落とされた「事件」だった証拠映像を入手する。突き落とした男は、何と捜査班の中にいた横浜署の川越(片桐仁)だった。正体がバレた川越は警察に捕まる。川越はジャーナリストである丹波の妻が北見との不正を突き止めたことで、自殺に見せかけて殺したことがわかった。怒りを抑えられない丹波家族。北見を殺しこそしないが「地獄を見せてやる」と言い残し、解放した。

 人質である武蔵の姉・二葉(奥貫薫)は、かながわ新空港の社長・天童(黒沢あすか)が自分の秘書である宇和島(濱津隆之)を毒殺しようとしていることに気づく。天童は獣の集団から「1人を毒殺しろ」とメモを渡されており、人質同士が仲間割れすることを狙っていた。ということは人質になかにも獣の復讐対象がいるのではないか。

 さらに、裕子を拉致した警察官を仕向けたのは川越であることがわかる。武蔵は川越を問い詰めるも、なんとペットボトル入りの水を飲んでしまい毒殺されてしまう。防犯カメラから、その毒を仕込んだのは、なんと捜査班のさくらだった……。いや、もはや滅茶苦茶を通り越して警察組織のクーデーターではないかこれ。

 謎が謎を呼び、裏切り者だらけの『アンフェア』(フジテレビ系)のような展開になってきたわけだが、警察全体が獣の集団に加担しているようで、善人が今のところ櫻井くんしかいない状況。さすがにやりすぎなのか櫻井くんの「噓だろ……!」のセリフももはやわざとらしい。“さくらの乱”の衝撃度からも、獣の蛮行よりも警察の反乱に注目して見たいと思ったのは筆者だけではないはずだ。

 そして、事件解決のキーワードは大和が口にした「十二支に入れなかった動物」になるだろう。どうやら事件を動かしているのは「山猫(十二支じゃないのは猫)」のようで、かなりの大物とされている。まだ事件の全体像が見えてこないが、果たしてどんな展開を迎えるのか。方向性だけは気になるところだ。

■番組情報

土曜ドラマ『新空港占拠』

日本テレビ系毎週土曜22時~

出演:櫻井翔、比嘉愛未、ジェシーSixTONES)、白石聖、ぐんぴぃ春とヒコーキ)、片桐仁、ソニン、奥貫薫ほか

脚本:福田哲平
音楽:ゲイリー芦屋
主題歌:Snow Man『W』
演出:大谷太郎、茂山佳則、伊藤彰記
チーフプロデューサー:田中宏史
プロデューサー:尾上貴洋
制作協力:AX-ON
製作著作:日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/dbs2/

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2024/02/10 12:00
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