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祝『ゴジラ-1.0』米アカデミー受賞! 「日本人キャストしか出ていなくても…」山崎監督の会見発言に期待

(写真/Getty Imagesより)

 『第96回アカデミー賞』の視覚効果賞に日本作品として初めてノミネートされた『ゴジラ-1.0』(2023)が、オスカー像獲得の快挙。

 帰国後の会見で、山崎貴監督は「日本人のキャストしか出ていなくても、北米で観られるようになってきているというのは確実に感じられた」「今回のことをきっかけに、もっとワールドワイドな興業を目指した作品というのを作っていくのは一つの手としてはあると思う」と語った。

 「日刊サイゾー」ではこれまで『ゴジラ-1.0』関連の記事を配信してきたが、あらためて2月10日掲載《『ゴジラ-1.0』賞レース総なめでアカデミー戴冠&監督の“世界デビュー”なるか》を以下に再掲する。

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 3月8日に都内で授賞式が行われる『第47回日本アカデミー賞』の優秀賞・新人俳優賞が1月24日、発表され、『ゴジラ-1.0』(山崎貴監督)が最多の12部門で優秀賞を受賞した。

 受賞したのは優秀作品賞、優秀監督賞、優秀主演男優賞(神木隆之介)、優秀主演女優賞(浜辺美波)、優秀助演女優賞(安藤サクラ)など。このうち、浜辺は緑川ルリ子役を演じた『シン・仮面ライダー』で優秀助演女優賞を受賞、安藤は『怪物』で優秀主演女優賞受賞。それぞれ最優秀賞をW受賞なるかが注目される。

「興行収入こそ日本版ゴジラシリーズの前作『シン・ゴジラ』(16年)には及ばなかったが、日本アカデミー賞では『シン・ゴジラ』を超える12部門で優秀賞を受賞。『シン・ゴジラ』は優秀賞を受賞した10部門のうち7部門で最優秀賞を受賞したが、それを超えるかが注目されている。日本アカデミー賞の直前に発表された、在京スポーツ紙7紙の映画担当記者が選ぶ『ブルーリボン賞』では作品賞、神木の主演男優賞、浜辺の助演女優賞など最多の3部門で受賞し、作品賞1部門だった『シン・ゴジラ』を上回った」(映画担当記者)

『ゴジラ』の生誕70周年記念作品の『ゴジラ-1.0』の舞台は戦争によって焦土と化した戦後の日本。なにもかもを失い文字通り「無(ゼロ)」となった日本に、追い打ちをかけるように突如ゴジラが出現。ゴジラはその圧倒的な力で日本を「負(マイナス)」へとたたき落とし、戦争を生き延びた名もなき人々は、ゴジラに対しあらがう術を探る。

 そんな同作は日本では『ゴジラの日』に当たる昨年11月3日から376館で公開。それに対して、アメリカでは12月1日から2308館で英語字幕付きで公開され、オープニング興収にて1100万ドルを記録。これは『ゴジラ2000ミレニアム』(1999年)の全米興行収入を上回る成績であるほか、全米における実写系日本映画のOP興収記録を塗り替えた。さらに12月5日には累計興収が1436万ドルを突破し、『子猫物語』(北米1989年)の持つ記録1329万ドルを超えて、34年ぶりに全米での歴代邦画実写作品興収第1位を獲得するなど人気に火がついた。

 そして、3月11日(日本時間)に授賞式が行われる『第96回アカデミー賞』の視覚効果賞に日本作品として初めてノミネートされた。そんな中、ホラー映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』(9日公開)のスペシャルイベントが1月29日に都内で行われ、同作を製作した、ハリウッドホラー界を牽引する『ブラムハウス・プロダクション』の創設者でありCEOのジェイソン・ブラム氏がイベントに初来日。

 各メディアによると、ブラム氏は『ゴジラ-1.0』を「昨年観た映画の中で最も気に入った作品」となどと大絶賛。その理由を、「我々は作品を作る際、物語の中心に独特の胸を打つ家族のドラマがあることを心掛けているのですが、『ゴジラ-1.0』にはそれがある」とし、「近々(山崎貴)監督と会う予定があるので、ブラムハウスでも映画を作ってほしいと言いたい」とラブコールを送ったというのだ。

「ブラム氏は米国のアカデミー賞の関係者の1人でもあるので、現地での評価を代弁している部分もなくはない。アカデミー戴冠、そして、山崎監督の“世界デビュー”を期待するファンは多い」(映画ライター)

 同作品にとって続々と朗報がもたらされそうだ。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2024/03/13 13:00
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